転生したら何故か親友がTSヤンデレ勇者に生まれ変わって求婚してくるんですけど!? 作:エスト瓶
最近王国内がピリピリとした空気が流れている。その原因は今王国を騒がしている連続殺人鬼が自分のすぐ隣に居ると思うとピリピリするのは当たり前だ。一応騎士団の方でも見回りを強化しても全く捕まる気配が無い、流石のアーシャも放置する事が出来ずに独自に調べてもらっているが未だに手掛かりは見つかっていない
連続殺人鬼は夜遅くに現れ、相手を路地裏に誘い込み相手を殺すと言った手段だった。そして殺人鬼はご丁寧に殺した相手をバラバラにしてその場その場に残していくと言うサイコっぷりで隊長達も頭を悩ませていた。俺も出来るだけ見回りをして居るが一行に見つからん。取り敢えずは事件があった場所に行ってみるか……
「ねぇ、おにーちゃん♪私達と遊ぼうよ♪」
「は?」
死体があった場所に何か無いかと調べていたら目の前に黒のゴスロリを来た女の子?が片手に斧を持ち話し掛けてきた
「クスクス、どうしたの、おにーちゃん?」
ジリジリと近付いてくる女の子?に1歩下がりそうになったが下がれなかった
「クスクス、どうしたの?おにーちゃん?」
目の前に居る女の子?と同じ声が聞こえ、振り返ると白のゴスロリを来た同じ顔の女の子?が同じ様に斧を持ち、近寄ってきていた
「ねえ、私達と遊ぼうよ!」
「一応聞くけど何をして遊ぶんだ?」
「それはね!」
その言葉と共に同時にイクスに近寄り斧を振り下ろしてきた
「「解体ショーごっこするの!」」
「ッチ!【硬化強化】!」
振り下ろされてきた斧を硬化した籠手で防ぎ、少し距離を取ると双子姉妹は少し驚いた表情を浮かべていたがすぐに笑みが溢れる
「凄いわ!凄いわ!おにーちゃんは一撃で死なないのね!」
「僕達の攻撃をしても生き残るなんて凄い!」
「お兄さんはある意味悲しくなるけどね……」
「あら、そうなの?」
「僕達は嬉しいけど?」
純粋無垢な瞳を向けられてるけどこの状況では寧ろ最悪だな。純粋な思い程に厄介な物は無い、彼女達は純粋な殺しを楽しんでいる瞳なのだから
「あ、そうだわ!おにーちゃんのお名前を聞いても良いかしら?」
「……イクス」
「え!?本当に!?やったよ姉様!これでお嬢様に喜んでもらえるね♪」
「ええ、兄様(にいさま)これでやっと私達のお父様が出来るわ」
彼女達は一体何の話をしているんだ?それにお嬢様って事は誰かに誰かの元に居るかと可能性もあるのか?
「そうだ!僕達の名前も言ってなかったね!僕はヘンゼル」
「私はグレーテル」
ヘンゼルとグレーテルって確かグリム童話に出てくる兄妹の名前だった気がするんだが……
「悪いんだけどおにーちゃんには私達に付いて来てもらうわ♪」
「大丈夫だよ!おにーちゃんには何もしないから!」
「……嫌だって言ったら?」
「私達はとても悲しくなって何をするのか分からなくなるわ……」
「もしかしたらおにーちゃんを殺しちゃうかもしれないよ?だからね?僕達に付いて来てほしいな?」
今ここで戦闘になれば間違いなく双子を相手に戦わなくちゃいけない。幼女と戦闘する趣味は無いんだけどなぁ。それにお嬢様と呼ばれる存在も気になるし……
「その必要は無いわ」
悩んでいると双子の後ろに誰かが立っていた。その姿は日頃からよく見る人物だった
「アーシャ……」
鎧に身を包んだアーシャが背中に背負っている大剣を引き抜くと双子目掛けて斬り込んだ
「今ここで殺すのだから」
性別不明の双子って良くないですか?