転生したら何故か親友がTSヤンデレ勇者に生まれ変わって求婚してくるんですけど!? 作:エスト瓶
「あら?貴女は誰かしら?」
「僕達はおにーちゃんの方に用事があるのに」
アーシャの接近を何でも無い様な顔で二人で攻撃を防ぎ、後ろに飛び退く双子にアーシャは小さく舌打ちをした
(スキル・強制表示)
【強制表示】は相手のステータス欄を相手の任意関係無く知る事が出来る。ただし、スキルの閲覧は不可
()内の表示はグレーテルのステータスです
【名前・ヘンゼル(グレーテル)】【性別・男・女】
【レベル・75】【クラス・暗殺者】
【筋力C】【魔力C(A)】【敏捷A(B)】【耐久D(C)】
(レベル75か……、私よりは低いけどさっきの攻撃を防げるって事は何かあるわね)
武器を構え直すアーシャに双子はケラケラと小さな笑いを上げながら自身の武器を構える
「そうだ、姉様!お嬢様から貰ったアレを使おうよ!」
「そうね、兄様。それじゃあ使いましょうか!」
「させない!」
再び双子に近接戦を仕掛けるがヘンゼルが邪魔に入り妨害する事が出来なかった。それを好機と見たグレーテルは懐から1枚のカードを取り出した
「さあ!此所に居る皆をお茶会に招待しましょ!」
カードが光ると同時にアーシャもイクスも目を瞑ってしまった。次に目を開けると驚く光景が二人の目に写り込んできた
「あはは♪ようこそ!僕達の秘密基地に!」
「ここに人が来るなんて思わなかったから片付けをするのを忘れていたわ」
双子が微笑んでいるがイクスにはそれを気にする余裕が無かった。何故なら目の前の光景に声が出なかったからだ。辺り一面には何十何百と言った人の死体が無造作に置かれ、顔が無い死体、頭に何本も釘が刺さっている死体、四肢がバラバラにされている死体と数え切れない程の死体が部屋に置いてあるのだ。吐き気を催す程の充満した血の臭いに一瞬だけ意識を持って行かれてしまいそうになったが何とか耐えて見せた
「何?ここは?」
カタカタと手を震わすアーシャに双子はニッコリと答える
「何ってここは僕達の秘密基地さ♪そこに転がっているのは食べ飽きた物や飽きて遊ばなくなった玩具だよ?あ、もしかして君も欲しい?」
「そう、生憎と私には必要無いわ」
「そう言えばお嬢様の殺害リストの中に貴女も入っていたわね。ついでにここで殺しておきましょ♪」
「そうだね、姉様!コイツを殺したらお嬢様もきっと喜んでくれるよ。そしたらもっともっと色んな人を殺せるよ♪」
「そうね、兄様♪」
微笑み合う二人にアーシャは一層警戒を深めイクスを自身で隠す様に立つ
「イクス、何があっても絶対にそこから動かないで」
「いや、でも俺も協力した方が」
「お願い、貴方を失いたくないの……」
「……分かった」
「ありがとう」
絶対に譲る気の無い目で見られたイクスは先に折れる事になったがそれでももし、彼女が危険になったら自身が盾になる事を決めていた
「そろそろ良いかしら?」
「ええ、そろそろ始めましょ♪」
「お姉さんはどのくらい持つのかな?」
「これでも私、勇者なのよ?余り調子に乗るなよ?ガキ共」
レベル70代はこの世界に置いて大英雄クラスの強さを持っています