転生したら何故か親友がTSヤンデレ勇者に生まれ変わって求婚してくるんですけど!?   作:エスト瓶

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アーシャさんが良い女過ぎて物凄い違和感が……

無表情クール系ヒロインて良いですよね


無表情騎士とデート?

奏じゃなくてアーシャと恋人関係になったが特にこれと言った変わった事は無かった。かなりの頻度で抱き付いてきたり、キスを求めてきたり、ナデナデを要求されるがそれ以外は変わった様子は無かった。そもそもの話だがキス以外は基本的に生前からアーシャがやっていたので特に気にする必要もなかった。そしてそのアーシャなのだが昨日

 

「あ、明日アリアとデートしてきてね?勿論その日の内に落としてきてね?」

 

「は?」

 

今朝会って最初の会話がこれだったのだ。正直言って頭が痛い、何故恋人のアーシャ自ら他の女性とデートさせるのか俺には理解できなかった

 

「だってイクスの事が好きな女の子を諦めさせるなんて可哀想でしょ?しかもいきなり現れた女に盗られるなんて」

 

その奪った本人が何を言うのだろうか?それにアリアは俺の事を只の仕事仲間の一人だと思ってるだろうし

 

そんな事を考えていたら約束の時間になり周囲を探してみると丁度こっちに向かってくる人影を見付けた

 

「……お待たせ」

 

入隊時から一緒に居るがアリアの私服を見るのは片手で数えるくらいしか無いからある意味新鮮だな

 

「その服似合ってるな」

 

「……本当に?」

 

「ああ、アリアによく似合ってるよ」

 

「……嬉しい////」

 

「それじゃあ行くか?」

 

「……うん」

 

そう言って歩き出そうとするがアリアが一向に歩き出さないので視線を向けると俺の手をジッと見つめていた。えっと、これは……

 

「手を繋ぐか?」

 

「!?……良いの?」

 

「ああ」

 

そう言うとアリアは少し遠慮しらながらもゆっくりと手を握り、そのまま腕に抱き付いた。此方からは見えないが抱き付いた時にほんの一瞬だけ嬉しそうな表情を浮かべていたような?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから俺達は色んな所を回った。お互いの行き付けの店、普段は立ち寄らない場所、人気観光スポット、城の近くとか色々と回り、辺りは暗くなり始め今は少し高めな場所でディナーを楽しんでいる。勿論料金は俺持ちだ。女の子にデートで払わすのもどうかと思うしな

 

「……今日は凄く楽しかった」

 

「そうだな。普段は見ないアリアを見て俺も楽しかったよ」

 

「…もう////」プー

 

頬を染め、膨らませているアリアについ笑みが溢れてしまう。本当にアリアとは長い事ずっと一緒に居たな。入隊時からアリアはよく俺に話し掛けてきてくれた、自分が話すのが苦手なのに一生懸命に話題を振ってきてくれるから俺もそれに合わせる様にアリアとよく話していたな。新しい部隊に入ってからも常に一緒に居て背中を唯一預けられる存在になってたんだよなぁ

 

「……イクス?どうしたの?」

 

「ん?いや、何でもない」

 

「……そう?」

 

その後も色んな事を話し合ったりとしている内にディナーも終わり、今はアリアを送っている最中

 

「今日は楽しかったか?」

 

「……うん、凄く楽しかった」

 

「そうか」

 

そこで会話が途切れてしまう。何と言うかお互いに話す事って苦手だから話が続かないな

 

「……イクス」

 

「ん?何だ?」

 

アリアに呼び止められ、アリアの方に視線を向けると何かを決意したような顔で此方を見つめていた

 

「……私ね、イクスが好き」

 

突然の告白に俺の頭は真っ白になってしまった

 

「……初めて会った時から好きだった。だからね?私と付き合って?」

 

「アリア、俺はな……」

 

普段の俺だったら動揺してテンパっていたに違い無い。でも今は既に恋人が居るから素直に喜べないんだよな

 

「……知ってる。アーシャと付き合ってるの」

 

「は?」

 

「……でもね、それを知っても私は諦めきれなかった。ずっとずっと一緒に居たのに、いつの間にか他の誰かに気が付いたら盗られてるなんて酷いよ!私だってイクスの事が大好きなのに……!」

 

「アリア……」

 

涙を流しながら抱き付いてきたアリアを優しく抱き締め、頭をゆっくりと撫でる

 

「ごめんな?お前の気持ちに気づいてやれなくて」

 

「ううん、良いよ?でもね、お願いがあるの」

 

「お願い?」

 

「うん。2番でも3番でも良いから私を愛して欲しい。イクスが望むなら私の体を好きに使って良いから!」

 

お前もアーシャと同じ事を言うんだな。俺にそこまで言われる程の価値は果たして在るのだろうか……

 

「……それ程の価値が俺にはあるのか?正直言って俺はアリアやアーシャに好意を向けられる程の価値のある男だと思わないが……」

 

「そんな事無い!イクスは私にとっての憧れだよ!何時も皆の前に出て守ってくれる、そんなイクスを見て私は安心してイクスに背中を預けられるんだよ!」

 

「ありがとう」

 

正直言ってアリアの言葉に俺は驚きが隠せなかった。それ程までに評価されている事に

 

「……俺は1番も2番も関係無く愛するよ。俺を愛してくれるアリアを俺も愛するよ」

 

「それって……」

 

「えっとこれからもよろしくな?アリア」

 

「うん!」

 

その日見たアリアの表情は今まで見たどの表情よりも綺麗で可愛くてとても良い泣き笑顔だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう言えばアリアもアーシャの事知ってたんだな」

 

「……うん。そもそもこのデートを提案したのも彼女だから」

 

「え?そうなのか?」

 

「……そうだよ。私がイクスの事が好きなのも見破ってたし、イクスとの関係も教えてくれたよ?」

 

「…………」

 

「……でもね?アーシャからね、一緒にイクスの奥さんにならないかって誘われたの」

 

「その話に乗ったのか?」

 

「うん。イクスが断ったら諦めるつもりだったんだ」

 

「……何か悪かったな」

 

「……ううん、いいの。だって私の初恋が実ったんだから♪」




やはりイクスは押しに弱い気がしてくる。強気に押し倒せばその先も……
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