転生したら何故か親友がTSヤンデレ勇者に生まれ変わって求婚してくるんですけど!? 作:エスト瓶
「あぅ~イクス成分が足りないよぉ……」
46人目の転生者を狩ってから既に10日程過ぎた。その際に狩った転生者の数は34人で合計80人ほど狩っていた。その中には赤ん坊として産まれてきた者も居たが流石の彼女でも赤ん坊を殺すのには抵抗があったので転生者の人格と生前の記憶と生まれ持ったスキル以外を全て消し去った。文字通りこの世界の住人になったのだ
そして現在ローブの人物改めアーシャは共和国の方に向かっていた。理由を説明すると王国や帝国は転生者の数はそれ程居なかったが共和国には数多くの転生者が居るので狩る為に向かった
それと流石に何日もイクスに姿を見せなかったら怪しまれるのでマリアが転生者から奪ったスキル【写し絵】を使い自身の不在を誤魔化していた
【写し絵】は対象をコピーして召喚する事が可能になる。ただしオリジナルの30%の力しか出せない
「今の所はバレてないけど早く帰らないとコピーに先を越されそう……」
そんな事を思いながらも共和国に向かっていると前方にある物を見付けて足を止める
「あれって」
一キロ先で盗賊と何処かのパーティーが戦っているのが見えた。普段なら気にしないが盗賊と戦っているパーティーの方に少し気になる事があり、資料を取り出す
「あー……、あったあった。共和国が極秘に勇者召喚を行った時に男が一人、女が三人が召喚されたんだ。しかもパーティーに居る戦士と盗賊の男もこの世界に転生した奴か……」
少し話はずれるけど随分前に前に王国から逃亡した勇者だけど討伐されました。理性も無くなり本能でしか動けなくなった勇者もとい獣は森で偶然遭遇した帝国の学園生活を送っている転生者とその友人達に討伐されました。そこで小さなドラマが起きていたけど私にとってはどうでも良いので無視しました。流石にあの魔剣は他に渡すのは惜しいので消滅寸前で獣から奪い取り、私の部屋で保管してますけど
そもそもこの世界は勇者召喚を行い過ぎだと思うんですよねね。最初は魔王討伐の為だったのに今では国の戦力として見てる説が強いし……
よし、話は戻りますけど今ここで勇者パーティーは此処で全滅してもらいます。理由?転生者だからです。それに少し確認したい事もありますし
「これで盗賊は最後かな?」
「ああ、周囲に人の気配はないな」
「和人さんお疲れ様です!」
「ふん!ちょっと活躍したからって調子に乗らないでよ!」
「あらあら、お姉さんも和人君に甘えようかしら」
盗賊を倒したことに安堵していた勇者一行だったがすぐにその雰囲気は壊された
「随分と楽しそうに会話をして居るね?僕も混ぜて欲しいな」
「誰だ!?」
和人と呼ばれた勇者はすぐさま剣を引き抜き構える。それに釣られて他のメンバーも武器を構えるが
「僕?僕は狩人だよ」
「狩人?」
「そう、君達みたいな存在を狩る狩人さ」
アーシャはゆっくりとした動作で己が付けていた仮面を外して姿を表す。最も幻影魔法で生前の姿に見えるようにしているが
「ま、まさか奏で!?」
「奏先輩!?」
「奏君!」
仮面を取ると今度は後ろに控えていた女達がアーシャの姿を見て驚きを表情を浮かべていた。彼女達の驚きは最もだった、何故なら生前は彼女達は奏を取り巻いていたハーレムメンバーだったのだから
「ああ、やっぱり君達だったんだ」
アーシャは特にこれと言った興味は無かったが彼女達は何処かバツが悪そうな表情を浮かべていた
「まあ、どうでも良いけどね?」
「3人とも彼と知り合いなのか?」
「高校時代の時に……」
かつての同級生であるヒロインの一人が答えるとアーシャはある事を思い出して同級生だった彼女に視線を向ける
「ああ、やっぱりお前か……、今まで良くも僕の春人に色々としてくれたね。お前のお陰で僕の目の前から春人が消えちゃったよ」
「あ、あれは!」
彼女の言葉に耳を傾ける気は一切無かった。この女のせいで春人が怪我をしたし、何よりもこいつに春人は!
「予定変更だよ。楽に殺してあげようと思ったけど、そいつが居るなら話は別だね。惨たらしく殺してやる!」
アア、サガシモトメテイタエモノガメノマエニイル……コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス
己の思考が歪んで行くのを感じながらアーシャは抗う事無くその歪みを受け入れた。この女が僕と春人を引き裂いた一番の原因なのだから
この世界に転生者や勇者が多過ぎ案件なんですが(現在急激に減っている模様)