転生したら何故か親友がTSヤンデレ勇者に生まれ変わって求婚してくるんですけど!? 作:エスト瓶
随分とアーシャさんは暴れてますね。まあ彼女にとっては最も許せない存在がこの世界に存在しているのなら仕方の無いことだと思いますが
マリアは【目】でアーシャの事を見ていたが一方的に殺されていく勇者一行には興味が湧く事は無く、勇者が持っているスキルを奪ってから休憩がてら【目】を閉じる。今現在マリアは少し用事で城に来ていた。イクスが護衛に着こうとしていたが今回は血涙を流しながら断った
マリアが何故城に来ているかと言うと【国が欲しくなったからだ】。正確に言うのであれば自身の手足として動く組織と捨て駒が欲しくなったからだ。これから共和国辺りが騒ぎだす事が分かっているマリアにとっては都合が良かった、マリアはイクスを【英雄】にしたかった。誰もが認める英雄にして人々に彼の事を崇めさせる。それになんの意味があるのかと問われれば迷い無くこう答えるだろう
「私の勇者様はこの世で最も神に近いお方です。ですから貴方達は勇者様の糧になる為の生け贄になってくださいね♪」
マリアにとって自国民とは使い勝手の良い駒に過ぎないのだ。今のマリアなら自国民全ての意識を操る事が可能だがそれでは意味がない。彼等にはしっかりと正気の状態で教えなくてはいけないのだから
「お父様?お入りになっても?」
「ああ」
扉を開けると生物学上の父親とその周囲には大量の大臣達が席を囲っていた。それを見たマリアは笑みを漏らした、何て都合が良いのかと。今この場に居るのは国の重要人物達なのだ、これで無駄に相手側に赴く事をせずに済む
「それで?用事とは何だ」
「ああ、そうでしたね。お父様、この国を私に下さいな♪」
マリアが微笑むのと同時に部屋の中から音が消えた
「……それは何の冗談だ?」
「冗談ではありません。この国は何かと便利なので私の道具として欲しいのです」
「…………」
王の沈黙にマリアは一切の表情を崩す事無く笑みを深める。そんな中だった
「貴様!これ以上我が国を愚弄するのであれば王の娘でも容赦はせんぞ!」
大臣の一人が徐に立ち上がり、怒鳴り散らし始めたがマリアは一切の興味は無かった
「貴様!」
大臣が魔法をマリアに向けようとするのを流石に止め様と視線を上げると同時にマリアから凄まじい殺気を感じた
「ッチ、面倒ですから【喰らいましょ】」
その言葉と共に先程まで立っていた大臣の姿が一瞬で消えてしまった。いや、正確に言うのであれば大臣は何かの衝撃を受けて後ろに飛ばされた。そして飛ばされた方向から何かを食べる音が聞こえてくる
「んー、人ってあんまり美味しくないのですね」
場違いの事を良いながらマリアはそんな感想を言っていたが王にとってはそんな事はどうでも良かった。今となりに居る人物に恐怖を覚えた。隣に居るのは確かに娘のマリアだが彼女の右腕は何だ?獣の様な存在が先程まで立っていた大臣を食っている?馬鹿げている!
「この腕の事ですか?これは【捕食】ですよ」
【捕食】とはかつて転生者が持っていた神機のスキルを奪った。このスキルを発動した際に何でも喰らう事が出来る反面常に空腹を感じ続ける。本来は武器にその役割を果たすのだがマリアは一時的に自身の片腕を捕食モードにして発動した
「さて、お父様?話の続きをしましょうか?私にこの国を下さる話を♪」
この日王は理解した。本当の悪魔はこの少女だと言うことに
皆さんからそれなりの質問があったので答えましょう。マリアは転生者ではありません。神から加護を授かってもいません。完全な天然物です。誰の力も借りずにこの強さです