転生したら何故か親友がTSヤンデレ勇者に生まれ変わって求婚してくるんですけど!? 作:エスト瓶
暗く閉ざされた世界で《アーシャ編BADEND》
何でこんな事になってしまったのだろう……
何処で道を間違えてしまったのだろう……
「…………」
「フフフ、春人ぉ~♪やっと僕だけの存在になってくれたね♪」
目の前には返り血で赤く染まったアーシャの姿だった。そして彼女の足元には既に事切れて血の海に沈んでいる姉さん達、あんなに楽しそうに話していたのに何故彼女はここまで狂ってしまったのだろう……
「アハハ、可笑しいよね?春人の事を一番分かってるのは僕なのに彼女達ったらそれは違うって言うんだよ?だから否定の意味を込めて殺しちゃった♪」
何故、何故、何故、何故、何故彼女は狂ってしまったのだ。何処で俺達の歯車は狂ったのか……
いや、既に考えても遅いことだろう。彼女にとっては今の現状なぞ些細な事に過ぎないのだから
「でもでも、春人も悪いんだよ?何時まで経っても僕の気持ちに答えてくれないから、僕もこんな手段を取ることになっちゃったんだから」
「でもね!マリア達を殺せたお陰でやっと春人は僕のだけの存在になった!だから彼女達には悪いけど良い踏み台になってくれたよ♪」
彼女達の返り血を浴びた顔で拭う事もせずにまるで太陽の様な眩しい笑みを向けてくるアーシャにイクスは少しでも反抗の視線を向けると
「何その目?気に食わないなぁ~。そんな目を向ける春人にはお仕置きが必要だね♪」
その言葉と共にイクスの脚に剣を突き刺した。それも抜け難いように返し刃があるものだった
「ぐっ!?」
「これで終わりじゃないよ?」
グチャ、ビジャ、ズズスと言った効果音を発しながらアーシャは何の躊躇いも無く、剣を無理矢理イクスの足から引き抜く
「―――――!?」
「アハ♪今のイクスの表情とても素敵だったよ?」
声になら無い悲鳴を上げながら飛びそうな意識を必死に繋ぎ止めるがアーシャは再び躊躇い無く同じ場所に剣を突き刺す
先程と同じ痛みが走り痛みで頭が可笑しくなりそうだった。既に突き刺された足は使い物にならなくなり逃げる事もほぼ不可能になった
「春人は何時も僕の前から消えるからね、だから逃げられない様に」
そう言ってアーシャ自分の手をイクスに添えると強烈な電撃を彼の両腕に無理矢理流し込んだ
「ああああああああああああ!?」
激しい痛みで一瞬だけ意識を失うが再び強烈な痛みで意識が覚醒した。意識が朦朧とする中、イクスは先程流し込まれた腕の方を見るが外傷は無く、綺麗のままだった。そして腕を動かそうとした時に彼は気が付いた。腕が動かない事に腕だけじゃなく、指や脚までも動かなくなっていたのだ
「フフ、驚いた?僕がイクスをどれだけ愛しても今のイクスはきっと逃げちゃうからね。だから生命を維持する所以外の神経は再生不可能まで壊しちゃった♪」
「これからはずっと僕がイクスのお世話をしてあげるからね!」
狂気に染まった彼女の顔を見てイクスは悟った。自分が知っている彼女はもうこの世には居ないのだろうと、そして自分は死ぬまで目の前に居る少女の皮を被った怪物に飼われるのだと
「……どうして……こんな事になっちゃたんだろうな……」
瞳から涙が溢れる。俺はただ皆と一緒に楽しく過ごしたかっただけなのに……何処で間違えたんだろう
「泣かないで、春人の側には僕が着いてるからね?例え異世界に行こうが僕達は絶対に再会するから。何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何回でも何回でも何回でも何回でも僕達は引かれ会う。君があの日、僕を助けた日から運命は決まったんだよ。だからね、ボクダケノモノニナッテネ♪」
彼女の言葉にやがてイクスは自らの思考を投げ捨てた。今の自分には必要の無い事だと。この命が無くなるまで彼女は自分の事を飼い殺すだろう
「……はぁやはりあの時に奴の魂を砕いてやる事が奴にとって救いだったか」
後悔はしていない!最近の彼女達にはヤンデレ成分が不足していたからここで補充しときたかった。各ヒロイン達のヤンデレBADENDも今後は書いていこうかな