転生したら何故か親友がTSヤンデレ勇者に生まれ変わって求婚してくるんですけど!? 作:エスト瓶
※コメントは返した方が良いのだろうか?
アーシャと姉さんの騒ぎから数日が過ぎ、俺はまた王宮に呼び出されていた。理由は王が異世界から勇者召喚をするとかで騎士団の方にも警護の依頼が来ていたのだ。そして今回は隊長達は居らず、自分だけが王宮に訪れる事になった。いや、せめてアリアか近接戦の人を着けて欲しかったよ、こちとら防御特化だから攻撃が弱いんだよ、戦闘になったらただの体の良いサンドバックですよ!?
「まあまあ、そんなに落ち込まない!イクスだけじゃ心配だから私も付いてきたんだから♪」
「いや、アーシャは無理矢理俺の後を付いてきたような……」
「でも、もしもの時に備えて戦力は必要でしょ?こう見えても勇者だよ、私?」
「否定できないのが辛い……」
何故かアーシャが付いてきたのは驚いたけど、単純な戦力として見れば確かに有難い。勇者にも強弱はあるがアーシャはその中でもトップに入るくらいの力を持つ勇者らしい、初代勇者も異世界から呼ばれ、魔王を倒したとか。初代勇者も相当強かったが歴史から見ればアーシャの方が強いらしい。アーシャの説明通りならだけど……
「ね、イクスは男の親友とか居ないの?」
「いきなりだね?」
「だって、旦那様の友人関係を知るのも妻の役目だからね」
「いや、俺達結婚してないよな?」
「それで?どうなの?」
「話聞いてないし……。まあ、良いや。今は居ないけど昔一人だけ居たよ。頭が良く、運動も出来て、女の子に超人気だった親友がな」
「……そうなんだ」
イクスの言葉にアーシャは下を向くがイクスはその事を気にせずに話を続ける
「親友と並んで歩いてると周囲からはよく比較されてたなあ、「何でアイツが親友なんだ」とか「どうせ媚を売ってるんだろ」とかよく言われたな」
「…………」
「でもな、俺はそんな事を気にした事は無かったんだ」
「え?」
イクスの言葉にアーシャは顔を上げてイクスの顔を見る。そこには何処か誇った様な顔をして居るイクスが居たのだ
「だって、俺はアイツの親友で、アイツが評価される事を誰よりも喜んだんだからな。アイツが周囲に認められる度にアイツの周りに人が集まる。それが俺にとって何よりも嬉しかったんだ」
「……あ」
アーシャの口から小さい言葉が出掛けた。それは生前彼から聞けることが無かった言葉だったから、周りに人が寄れば寄る程に春人が遠くなって切なくなる気持ちを押さえ込んでいた自分とは対照的に春人は自分の事を喜んでいた
「でもな、アイツは実は寂しがり屋でってどうしたんだ?」
「っ、ううん、何でもないよ。その親友もイクスの事が今でも大好きだと思うよ////!」
「はは、男に想われてもな。でもそうだと嬉しいかな」
「ありがとう春人、大好きだよ」ボソ
イクスには聞こえない程の小さな声で彼に感謝の言葉を送った
「ん?何か言ったか?」
「ううん。何でもないよ!それよりも早くお城に行かないと怒られるよ///?」
「ちょ!?引っ張るな!ま、待って、転んじゃうから!待ってください、お願いします!」
(今イクスに顔を見られるのは恥ずかしいからね///)
耳まで真っ赤にしたアーシャはイクスに気付かれない様にする為に彼の手を引っ張りながら城に向かって歩き出す
アーシャはイクスが関わらなければ結構良い人かも?