~虎姫ルーム~
咲「おはようございます」
菫「おはよう、照は今例の2人を迎えに行っている。準備は大丈夫なのか?」
怜「もちろん。いつでもどんと来いや」
誠子「あの弘世先輩、本当にやるんですか?」
菫「不安しかないが、見てないところで勝手にやられるよりいいだろ」
尭深「賭けなんて監督にも言えませんよね」
菫「ああ、だから内密にな。特に淡、お前は口が軽いからな」
淡「」コクコク
尭深「別に喋っちゃいけない訳じゃないと思うよ」
淡「」コクコク
ガラガラ
照「みんな、おはよう。待たせちゃったかな」
憩「おはようさんですーぅ」
和「おはようございます」
怜「憩ちゃん、久しぶりやな」
憩「今日は全力で相手してくれはるんですよね、楽しみですよーぅ」
怜「憩ちゃんの本気は怖いなぁ、お手柔らかに頼むよ」
咲「和ちゃん久しぶり。テレビみんなで見てたよ」
和「なんだか恥ずかしいですね」
咲「牌のお姉さんもできるってみんな言ってたよ」
和「あれは…私にはまだ早いです」
咲「そうかなぁ、似合うと思うけどな」
照「和、そろそろ始めるよ」
和「はい、今行きます」
咲「頑張ってね」
照「さっ・・・始めよう」
怜「せやな」
和(急に空気が重くなりましたね)
憩(このメンバーで打つなら、真剣になるのもわかるけど、やけに緊張しとんな)
照「サイコロ回すよ」
~対局開始~
起家:照 南家:憩 西家:怜 北家:和
照「・・・」
怜(照の起家か、こればっかりはラッキーやな)
憩(最初は和了りたいとこやけど、うちも能力使えんしなぁ)
和(何か事情がありそうですが、私はいつも通り打つだけですね)
怜(最初に稼がせてもらうで、ダブル!2巡先や!)
~7巡目~
和「立直」タン
怜(さすがに速いな、せやけどウチの方が一手速かったみたいやで)
怜「立直!」
和「・・・」タン
照「」タン
憩「」タン
怜「ツモ!!倍満で4000・8000や」
照 17000 -8000
憩 21000 -4000
怜 42000 +17000
和 20000 -5000
怜(とりあえず先制できたけど、こっからが本番やな)チラッ
照「・・・」ゴゴゴゴゴゴ
怜(照には今のウチはどう写ってんやろな)
憩(何度体感してもなれんなぁこれ)
照「・・・」
~別室~
咲「中継で見れるなんて、さすが白糸台ですね」
淡「でしょでしょ」
菫「もともとは校内の代表決定戦などを録画するための設備だがな」
誠子「でもいきなりの倍満は驚きましたね」
淡「テルならそのくらい直ぐに取り返せるんじゃない?」
尭深「でもあの3人相手にそんなに上手くいくかな?」
淡「親が1回なのはちょっと不安だけど、もし止められてもアレがあるし」
菫「最初の連荘でどの程度稼げるかだな、跳満まで行ければ勝てるんじゃないか」
誠子「園城寺さんも調子よさそうですよ?」
咲「朝から気合い入ってましたからね。無理しなければいいんですけど・・・
「ロン」
誠子「と、さっそく連荘ですね」
~対局室~
照「ロン。2600」
照 20700 +2600
憩 17900 -2600
怜 41700
和 19700
憩「あいかわらず速すぎですよーぅ」
怜「ウチの親やったんやけどなぁ」
憩(けっこう本気で和了りにいったんやけどなぁ、あっというまに2連続かい)
照「・・・」
~東4局・親和~
和「・・・」タン
照「・・・」タン
憩(速さで勝てないなら火力で勝つ)タン
怜(ここって止めない方が返ってええんやろか?)タン
照「ツモ。1000・2000」
照 24700 +4000
憩 16900 -1000
怜 40700 -1000
和 17700 -2000
怜(ここまでは想定通りや。次はおそらく12000が来る)
憩(簡単に4連続和了なんてさせへん)
怜・憩((ここで止める!))
~南1局・親照~
照「・・・」タン
憩「・・・」ゴゴゴ
怜(憩ちゃんもやる気やな、よしダブルや!)タン
和「・・・」フム
憩(火力は十分、あとは・・・)つ3筒
怜「チー」
和「・・・」つ8萬
怜「ポンや」タン
怜(よし、順調に鳴けとる。とにかくスピードで)
照「・・・」タン
憩(喰い断で速上がりやろか?怜さんにポンされるとちょおきついな)タン
怜「原村、それポンや」テンパイ
怜(ダブル!待ちはどっちが・・・くっ!2巡後に照か、それに原村まで)タン
和「立直」カチャ
照「・・・」タン
憩(和も速いなぁ・・・照ももう聴牌ってるんやろな)
怜(次の原村の牌を鳴いて・・・)タン
和「・・・」タン
怜「ポンや」タン
憩(裸単騎!?鳴かなかったらどっちかが和了るいうことなんか?)
和「・・・」ツモギリ
照「・・・ツモ。4000オール」
怜(やっぱりずらしてもダメかい)
照 37700 +13000
憩 12900 -4000
怜 36700 -4000
和 12700 -5000
~別室~
淡「あっという間に逆転♪」
尭深「宮永先輩、さすがです・・・」ズズ
菫「園城寺も全力で止めに行ったみたいだがな」
誠子「裸単騎は珍しいですね」
咲「あれはお姉ちゃん対策の1つですね。以前の怜さんならあそこまでは鳴かないと思います」
淡「対策?他にはどんなのあるの?」
咲「対策と言っても、昨日の夜に怜さんが今できることで、使えそうなものをまとめただけですよ」
菫「それも恐らくは照魔鏡で見破っていたのだろうな、下手をすればこのまま終わるんじゃないか」
咲「怜さんと憩さんとが噛み合えばいいんですけど・・・」
~南1局一本場~
照「・・・」ゴゴゴ
憩(好き勝手させへん)ゴゴゴゴゴゴ
怜(ウチの鳴き麻雀じゃまだ力不足なんかな、今度は・・・)タン
和(少し付いていませんね)タン
憩「ポン」
憩(怜さんわざとやろな、うちが欲しいところを捨ててる)タン
怜(ウチ一人でおよばんかったのは悔しいけど、ここを和了られるわけにもいかんし。憩ちゃんに頼らせてもらうわ)
和「・・・」タン
照「槓」ゴゴゴ
憩(先に和了られると思うて、無理矢理打点上げにきたんやろか)
怜(よしダブル!・・・!?)フラッ
怜(5萬でタンヤオドラ5直撃かいな、憩ちゃんに鳴かせたかったとこやけどしっかり狙ってきとるな、でも)つ1筒
和「・・・」タン
怜(憩ちゃんナイスポンや、これで終わりやな。せやけどだんだん辛なってきたな)
憩「ポン」タン
怜「チー」タン
和「・・・」タン
照「・・・」タン
憩「ツモ!!3000・6000の一本場は3100・6100!!」ゴゴゴ
照(これは・・・まずいかも、あと3局。もし一回でも和了られたら)
照 31600 -6100
憩 25200 +12300
怜 33600 -3100
和 9600 -3100
~別室~
菫「・・・」
尭深「終わりませんでしたね・・・」ズズ
淡「何あれ?」
咲「憩さんの力と怜さんが上手くはまりましたね。お姉ちゃんも無理に追いかけましたけど追い付きませんでしたね」
淡「そうじゃなくて、テルとトキの勝負なのになんかズルくない!?」
誠子「荒川さんと原村さんは勝負のこと知らないんだし、しょうがないだろ」
尭深「麻雀は4人でやるものだよ」
淡「そうだけどさっ・・・」
菫「まあ淡の言いたいことも分かるがな。周りを使うだけでは照には勝てないさ」
咲「怜さんだって分かってますよ。あと3局きっとやってくれます」
淡「サキは怜に勝って欲しいんだね」
咲「うん、怜さんには負けないでほしい。今日勝てればきっと怜さんの願いも叶うから」
淡「テルが聞いたら嫉妬しちゃいそうだね」
「ロン」
誠子「えっ・・・」
尭深「これは・・・」
~対局室~
和「2000です」
憩「はい」
和「ラス親ですから、私もまだ負けてませんよ」
憩(舐めてた訳やないけど、ここまでか)
照(やられた。怜の鳴き麻雀と憩の能力に気をとられ過ぎたか?)
怜(これは・・・末恐ろしいな。今までも一番照に食らいついとったしな)
照(あと2局で負けてる・・・このまま連続和了の速さで勝負?それとも・・・)
~別室~
菫「驚いたな。照より速いのか」
淡「トキとケイ気にしすぎてない?テルらしくない。いつもならまとめて潰せてた」
誠子「先輩だって緊張したり怯んだりする事もあるんだろ、きっと」
尭深「南1局一本場を止められたのが、私たちが思うよりショックだったのかな?」
咲「それもあると思いますけど、和ちゃんはやっぱりすごいです。牌に愛された子って呼び名は和ちゃんが一番しっくり来ると思います」
菫「完璧なデジタルに牌が応えるか・・・」
淡「でもノドカのおかげでアレが見れそう、テルなら今度こそまとめて潰すよ」
~対局室~
怜(ここまで7局そろそろヤバイか・・・リードしてここまできたんや負けられへん、たとえ・・・)
照(・・・私は負けない)ゴゴゴゴゴゴ
憩(ここまで来て、とんでもないなぁ)
怜(間違いなく今までで最高のプレッシャー、なんやこれ?)
照「・・・」ギギギ
ギィ
~南3局・親怜~
怜(配牌が特別悪いゆうことはないな)
和「」キョロキョロ
怜「どうかしたんか?」
和「いえ、照明が急に暗くなった気がして・・・」
怜(そういえば・・・そんな気もするな。今はそれより照や、ダブル2巡先や!!)
照「・・・」ギギギ
憩(配牌は悪かったけど、大星ほどではない。何しとるんや?)
怜(ここまでは静かなもんやな、プレッシャーは続いとるけど動きはない。気になるといえばここまで有効牌が来とらんこと、というより2巡後にも来てない。ここまで来て運に見放されとるな)
和(手の進みが遅いですが、この程度はよくあることですね)
照「・・・」ギギギ
~別室~
咲「・・・」
淡「サキ、テルの奥の手はどう?」
咲「すごく・・・やっかいな力、連続和了みたいに派手じゃないけど間違いなく強い」
菫「咲ちゃんはアレが何をやっているのかわかるのか?」
咲「大体ですが、はい」
菫「すごいな、私たちでも完全には把握できていないだが・・・」
淡「だから言ってるじゃん、アレは光を独り占めするんだよ」
誠子「淡の言ってることは抽象的すぎて分かんないんだよ、もっと具体的に頼む」
淡「具体的に?うーん、あれは私の絶対安全圏とか天江衣とかに近いんんじゃないかな」
尭深「でも配牌はそこまで悪くないし、有効牌だって少ないけど、さっき原村さんはツモってたよ」
淡「そうなんだけど、何というか・・・サキ!パス!」
咲「パスって・・・アレはおそらく他家に役を作りにくくさせるものだと思います。配牌が少し悪くなったり有効牌の減少はその影響かと」
淡「そう!それそれ!」
菫「役を・・・照の手のドラ3もその影響か」
咲「はい、ただ完全に発動するまでには時間がかかるみたいですけど」
尭深「原村さんの手は平和がつきそうだし、先輩のドラが3つだけなのはまだ不完全だから・・・??」
誠子「完全に発動したらどうなるんだ?」
咲「“役の独占”・・・お姉ちゃん以外はツモと立直くらいしか役ができなくなると思います」
~対局室~
照「・・・」ギギギ
憩(プレッシャーどんどん強うなってますやん、手も進まなくなってきたし)タン
怜(照が何かやってるのは間違いない。さっきから未来を見ても無駄ツモばっかり、精神的に参ってくるわ。体力もあと少しやっていうのに)クラッ
和(進みませんね・・・)
照「・・・」ギギギ
憩(怜さんも辛そうやな、早めに仕掛けるべきやったやろか)
怜(プレッシャーもきつなってきたわ、けどまだまだ!ダブルや・・・)クッ
怜(はあはあ・・・2巡後に聴牌や、あとは照がどうでるか?)タン
和「・・・」タン
照「・・・」ギギギ
憩(本当に暗くなってきてへんか?)タン
怜(この巡は見れへんけど、次でもう一回見て照を超える)タン
和「・・・」タン
照「・・・」ギギギィ
憩(そろそろ何かありそうやな)
怜(よし聴牌、照はプレッシャーがさらに強くなっとるけど、まだ動きはなし。一気に決めたるダブル!!2巡先や!!)グラッ
怜「くっ・・・」
憩「ちょ、怜さん大丈夫ですか?」アブナイ
怜「あ、あぁ大丈夫やよ。続けるで・・・」
怜(・・・未来が、2巡先が見えんかった。ショックで倒れそうになってしもたけど、ウチの体力のせいやない、多分照が次巡に何かしたんや)タン
和「・・・」タン
怜(さあ、何がくる?)
照「ツモ」ギギィ
照「平和三色ドラ3で3000・6000」ギィ
照 43600 +12000
憩 20200 -3000
怜 27600 -6000
和 8600 -3000
憩(なんや?ただの跳満?)
フッ
怜「!!?」
チカッ
怜(今一瞬部屋が真っ暗になったような、気のせいやろか)
照「・・・」ゴゴゴゴゴ
怜(とんでもないプレッシャーなのに壁を一枚挟んでいるような感覚、なんや照がよく見えない)
照「これで最後」ゴゴゴゴゴ
ギィ
バタン
~別室~
咲「怜さん・・・」
淡「完成したね」
菫「役の独占なんてどうしようもないだろ、さすがに照の勝ちだな」
誠子「役を独占するために他家の有効牌の減少と悪配牌が厄介ですよね」
尭深「でもそんなに強い力なら今まであまり使わなかったのは何ででしょうか?」
誠子「うーん?最近完成したばかりとか?」
淡「それは違うかな。前にも見たことあるし」
菫「普通に考えれば何らかのリスクがあるんだろう。あれだけ大きな力だきっとリスクも大きくなるんじゃないか?」
誠子「それを見つけられれば、まだわかりませんね」
尭深「あれを初めて見て弱点まで見つけるなんてできるのかな?」
淡「できなければ負けるだけだよ」
咲(・・・怜さんなら大丈夫です、きっとできます)
咲「・・・頑張れ」
~南4局・親和~
和「・・・」タン
照「・・・」ゴゴゴゴゴ
憩(うちの能力きいとらんな、酷い配牌や)タン
怜(未来見ても照以外はツモ切りだけ、おそらくウチ以外の配牌も酷いんやろな。こんなんどうしたらええんやろな)タン
怜(有効牌が少ないだけで来ない訳じゃないなのは幸いやな、これでどうにか一向聴や。せやけどこのままじゃ1000点にしかならんし、もうダブルも限界や使えてもあと1,2回ってとこか。ここまで勝てる気がしないのは龍門渕透華いらいやな)
照「・・・」ゴゴゴ
怜(龍門渕・・・“相手を見透かす”か。とにかくダブルや、最後まであきらめるな・・・照だって有利な状況でも必死に打っとる。ウチも必死になれ、最後まで逆転の手を考えるんや)タン
和「・・・」タン
照「・・・」ゴゴゴ
憩「チー」タン
照「・・・」
怜(今のチー、照は必死というより焦ってるようにも見えるな、速く終わらせたいみたいな。何かこの力をインハイの時に使わんかった訳があるんか。気のせいかもしれんけど、少しでも可能性があるなら・・・)タン
和「・・・」タン
照「・・・」ツモギリ
憩「・・・」タン
怜(ダブル!!・・・2巡後に照のツモで終わりか。でもまだや、次巡にウチも聴牌や。さっきの照はツモ切りやった、おそらく原村のツモが照に行ったから。でも照の捨て牌はウチらの有効牌にはほとんどなってないから直撃は取れないし、打点も足らんなら一か八か・・・)
和「・・・」タン
照(これで聴牌。次で決める)タン
憩「・・・」タン
怜「チー」
怜(これで役無し聴牌。やけど原村のツモが照に行くはず・・・)
和「・・・」タン
照(・・・これでは和了れない。でも怜の有効牌でもないはず、そもそも役無しじゃ和了れないし、仮に直撃されても私の勝ち)タン
怜(この先がどうなるかはウチにも分らへん。あとは神頼みやな、いや咲ちゃん頼む力を貸してや)
怜「槓!!」
照「なっ・・・」
照(明槓じゃ手は進んでないし、役もつかない有効牌とはいえないのか)
怜「・・・」
怜(この旅の最後や、協力してくれたみんなのお陰でここまで来れた。照を倒してウチはプロになる!!)
怜「・・・」
怜「ツモ、ドラ3、嶺上開花。8000や」
照 35600 -8000
憩 20200
怜 35600 +8000
和 8600
やっぱり麻雀を書くのは難しいですね
最後の局は特に上手く書けませんでした
次の更新で最終回です