咲-Saki-旅巡り編   作:ウメ、

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阿知賀の巻2

~阿知賀女子学院~

咲怜玄宥「おはようございます」

 

 

晴絵「おはよう!園城寺も無事着いたみたいでよかった」

 

 

怜「心配おかけしました」

 

 

咲「まったくほんとですよ」ハア

 

 

穏乃「園城寺さん、お久しぶりです!」

 

 

怜「あいかわらず元気やなぁ。憧ちゃんも灼ちゃんもお久しぶりや」

 

 

憧灼「今日はよろしくお願いします」

 

 

晴絵「揃ったし、さっそく打ちますか」

 

 

怜「インハイの借り返したるからな」

 

 

灼「園城寺さんは負けてないと思・・・」

 

 

玄「私がリベンジします。インハイからの練習の成果を見せてみせます!」

 

 

咲「やけに燃えてないですか?」

 

 

穏乃「園城寺さんは玄さんの目標の1つだったしね」

 

 

憧「園城寺さんと宮永照に勝つのが目標みたいだからね」

 

 

怜「ほほう、越えられるもんなら越えてみ!」ドヤッ

 

 

咲「玄さん、10局以上の耐久勝負にすれば、多分勝てますよ」

 

 

玄「なるほど!!」

 

 

灼「それじゃ意味な・・・」

 

 

晴絵「それに今の玄なら10局やれば勝てる局もあるんじゃないか」

 

 

怜「ウチかてインハイから強なっとるからな、そう簡単には勝たせへんで」

 

 

灼「あれ以上強いとか、プロレベル・・・」

 

 

怜「鹿児島での巫女さん修行の成果見せたる」

 

 

晴絵「巫女さん?なんだそれ?」

 

 

怜「永水に修行つけてもらったんよ、まだ未完成やけど」

 

 

玄「永水!!?」

 

 

晴絵「面白そうじゃないか」

 

 

怜「何か気づいたことあれば、助言お願いします」

 

 

晴絵「おう、まかせとけ」

 

 

咲「無理はしちゃダメですからね」

 

 

 

 

 

 

穏乃「うおー!こっちも早く打とう!」

 

 

咲「そうだね。今日こそはリベンジするよ」

 

 

宥「昨日は穏乃ちゃんの勝ち越しだったね」

 

 

憧「二人とも本気すぎ、インハイの決勝で打ってる気分よ」ツカレル

 

 

穏乃「だってだって、咲と打てるなんて本気でやらないと損だよ!」

 

 

咲「私も全力でリベンジします」ゴゴゴ

 

 

宥「二人ともあったかいねー」

 

 

憧「熱すぎよ」

 

 

穏乃・咲「「お願いします」」ゴゴゴ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

玄「勝てない・・・」シロメ

 

 

宥「大丈夫?」

 

 

怜「まだまだ精進やな」

 

 

咲「怜さんもじゃないですか」

 

 

怜「確かにまだ2順先は安定せんな」

 

 

晴絵「二人ともインハイから成長してるな、末恐ろしいよ」

 

 

咲「あまり実感ないですけど、そうですかね?」

 

 

憧「十分強かったわよ」ゲッソリ

 

 

穏乃「正直なんで勝てたかわかんない」

 

 

晴絵「うんとな、咲はいろんな打ち筋を覚えてるんだろ?」

 

 

咲「はい。最近だと永水の春ちゃんとか意識してみたりしてます」

 

 

晴絵「それが一時的に悪く作用してるな」

 

 

咲「どういうことですか?」

 

 

晴絵「咲が覚えた打ち筋と咲本来の打ち筋がうまく組合わさってないな」

 

 

憧「それで?」

 

 

晴絵「1局ごとに打ち分けるのはできてる見たいだけど、それじゃあ元の人の劣化でしかない、少なくとも今はね」

 

 

怜「なかなか辛口やな」

 

 

晴絵「今の段階でも奇襲には十分使えると思うよ」

 

 

灼「それで十分なんじゃ・・・」

 

 

晴絵「咲はもっと上を目指したいんだろ」

 

 

咲「はい。もう負けたくないんです」

 

 

晴絵「あとは1局の中でも打ち筋を変えようとしてるのがうまくいってないな」

 

 

咲「それが難しくて・・・」

 

 

晴絵「本来の打ち筋に+αくらいに考えた方がいいんじゃないか」

 

 

穏乃「そうだよ。咲は他の人の真似しなくても元々強いんだから」

 

 

憧「そんな簡単な話じゃないでしよ」

 

 

晴絵「そうでもないぞ。他の人の打ち筋を真似るんじゃなくて本来の打ち筋に取り入れる、それがてきればどこまでも強くなれると思うよ」

 

 

晴絵「その前の段階として真似るのはいいと思うけどな、技術的なものはこんなとこかな」

 

 

咲「なるほど・・・ありがとうございます、すごく参考になります」

 

 

晴絵「今結果がついてこないのも、そこまで気にすることじゃない。蝶になる前の蛹の時期ってやつだ!」

 

 

怜「阿知賀のレジェンドはさすがやな」

 

 

灼「でしょ・・・」

 

 

晴絵「なんでその呼び名を知ってるんだ!?」

 

 

怜「さっき灼ちゃんが自慢しとったで」

 

 

灼「的確なアドバイスかっこよかった・・・」

 

 

怜「レジェンドさん、ウチにはなんかアドバイスないんか?」

 

 

晴絵「やめてくれ。園城寺の力は私では教えられないな、ただもうやるべきことは分かってるようだったが?」

 

 

怜「永水て教えてもらったことを追求していこうとは思っとる」

 

 

晴絵「なら私が相手になるよ、これでもプロに誘われるくらいには強いぞ」

 

 

玄「永水なら私にも教えてほしいです!」

 

 

宥「やっと復活したよ」

 

 

憧「玄もぶれないわね」

 

 

穏乃「アドバイスもすんだしもう一度打つぞー」

 

 

憧「あんたもぶれないわね!」

 

 

咲「阿知賀はいつでも楽しそうですね」

 

 

宥「咲ちゃんたちも楽しそうだよ」

 

 

穏乃「早く打とうよー」

 

 

憧「あーもう、わかったわよ!ほら咲打つわよ」

 

 

咲「負けないよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

~練習終了~

怜「2順先も少しだけなら見えるようになったな」

 

 

咲「体調は大丈夫ですか?」

 

 

怜「前よりは全然疲れなくなったわ」

 

 

玄「気をつけてくださいね、みんな心配してますから」

 

 

怜「ありがとな、常時2順先を見るのはまだ無理やけどええ感じに成長できてる」

 

 

穏乃「巫女さんの修行って凄いんですね」チラッ

 

 

憧「私見られても、修行なんてしたことないわよ」

 

 

灼「普通ないと思・・・」

 

 

宥「永水って凄いんだねー」

 

 

怜「ただ能力が変わってきてるのか、扱いが難しくなっとる感じはするんよな」

 

 

咲「うーん、難しいですね」

 

 

晴絵「あまり力になれなくてすまない」

 

 

怜「いえ、強い人と対局できるだけでとても練習になるんで」

 

 

晴絵「ありがとうな、この後はどうするんだ?」

 

 

咲「憧ちゃんのお家に初詣行くんですけど、怜さんも行きますよね」

 

 

怜「もちろんや。初詣は2回目やけどな」

 

 

玄「私たちはお手伝いがあるので先に帰ってますね」

 

 

宥「楽しんできてね」

 

 

穏乃「じゃあ早速行きましょう!」

 

 

 

 

 

怜「しかし憧ちゃんも巫女さんやったとはな」

 

 

憧「私はなんちゃってですけどね」

 

 

穏乃「ご利益ありますよきっと、去年の私のお願いは叶いましたから!」

 

 

咲「へー、何をお願いしたの?」

 

 

穏乃「和とまた遊べますようにって」

 

 

憧「ある意味咲が叶えてくれたと言えるかもね」

 

 

怜「咲にもお願いしといた方がええかな」

 

 

咲「なんでてすか!」

 

 

穏乃「来年もインハイに行けますように」ナム

 

 

憧「私はそうね・・・

 

 

咲「穏乃ちゃんも憧ちゃんもやめて!」

 

 

憧「まあまあ落ち着いて、ほら着いたわよ」

 

 

怜「立派な神社やね」

 

 

穏乃「せっかくだしお賽銭奮発しよう」

 

 

カランカラン

咲・怜・穏乃・憧「」

 

 

穏乃(今年もみんなでインハイに行けますように)

 

 

憧(今年も穏乃とインハイに行けますように)

 

 

咲(怜さんがプロ入りできますように、あと強くなれますように)

 

 

怜(咲ちゃんがまた麻雀を楽しめますように、あとプロ入りもお願いします)

 

 

穏乃「お二人は何をお願いしたんですか?」

 

 

怜「咲ちゃんがもっと優しくなるようにってな」

 

 

咲「もっと厳しくして欲しいんですか?」ニコッ

 

 

穏乃「もう十分優しかったじゃないですか?」

 

 

咲「えっ?今日私厳しくなかった?」

 

 

憧「えっ?厳しくしてるつもりだったの?」

 

 

怜「去年はもっと優しかったんやで」

 

 

穏乃「咲はもともと優しいんだね」

 

 

憧「あれで厳しくしてるつもりなら、諦めた方がいいかもね」

 

 

咲「そんな・・・」

 

 

怜「ほら膝枕してくれてええんやで」

 

 

咲「・・・絶対しません」フン

 

 

憧「素直じゃないんだから」

 

 

穏乃「憧も人のこと言えないんじゃない」

 

 

怜「素直な方がモテるで」

 

 

咲・憧「余計なお世話です!」

 

 

 

 

 

 

 

~帰り道~

怜「・・・」

 

 

咲「・・・」

 

 

怜「なあ咲?」

 

 

咲「急に何ですか?」

 

 

怜「・・・麻雀楽しいか?」

 

 

咲「最近は勝つことに必死ですから」

 

 

怜「ですから?」

 

 

咲「・・・楽しんでる暇なんてありません」

 

 

怜「暇がないと、楽しんだらアカンのかな」

 

 

咲「アカン訳じゃないと思いますけど、余裕がないんですよ」

 

 

怜「余裕がないから楽しめないんやなくて、楽しんでないから余裕がないんやないかな」

 

 

咲「?よくわかりません」

 

 

怜「咲ちゃんと対局してると必死さが伝わってくるよ、それと同時に余裕の無さもな」

 

 

咲「・・・・・・」

 

 

怜「勝てない理由の1つはこれやろな、余裕のない人の手は読みやすいやよ」

 

 

咲「楽しむってそんなに大事ですか?」

 

 

怜「麻雀なんて楽しんでなんぼやと思うよ」

 

 

咲「インハイはみんな必死で勝ちに行くじゃないですか」

 

 

怜「必死で勝ちに行くから楽しいんやないか。チャンピオンも個人戦のあと“楽しかった”言うとったで」

 

 

咲「お姉ちゃんも?」

 

 

怜「あんな顔して麻雀打ってるのにな」

 

 

咲「あんな顔って」

 

 

怜「咲ちゃんも予選て天江衣に言ったやろ“麻雀って楽しいよね”って」

 

 

咲「あの時は・・・」

 

 

怜「まあ考え過ぎるのも逆効果やから、気楽に考えとき」

 

 

怜「全勝目指すのもいいけど、負けたって楽しい時もあるで。むしろ本当に全勝なんてできたら、それこそ楽しくなくなるかもな」

 

 

咲「・・・」

 

 

怜「なんや暗くなってしもたな、そや咲ちゃん昨日の遅刻の理由知りたないか?」

 

 

咲「どうせ寝坊とかじゃ無いんですか?」

 

 

怜「・・・・・・」

 

 

咲「怜さん?」フリムキ

 

 

怜「メリークリスマス」

 

 

咲「・・・え、えっ!?」

 

 

怜「用意するのに時間かかってもうてな、昨日間に合わなかってん」

 

 

咲「すごく嬉しいです・・・開けてもいいですか?」

 

 

怜「もちろん。気に入るとええけど」

 

 

咲「・・・きれい」ポー

 

 

怜「スノーフレークって花のペンダントや」

 

 

咲「怜さんが着けてくれませんか?」

 

 

怜「ほれ後ろ向き」

 

 

咲「はい」

 

 

怜「・・・できたで」カチッ

 

 

咲「どうですか?」クルッ

 

 

怜「うん、似合っとるよ」

 

 

咲「ありがとうございます」

 

 

怜「ちゃんと選んで良かったわ」

 

 

咲「スノーフレークってマイナーだと思いますけど、どうしてこれにしたんですか?」

 

 

怜「百合と迷ったけどな、こっちの方が咲ちゃんに合ってると思ったんよ」

 

 

咲「嬉しいです!!」

 

 

怜「・・・あとは花・・・いやその」

 

 

咲「怜さん何やってるんですか、置いてっちゃいますよ!」ホラホラ

 

 

怜「・・・ん?!ちょお待てや!1人じゃ迷子なるやろ!」

 

 

咲「早く早く」

 

 

怜「待てって」

 

 

咲「はあはあ」

 

 

怜「急に止まってどないしたん?」

 

 

咲「・・・怜さん私文学少女なんです」

 

 

怜「知っとるけど、急になんや?」

 

 

咲「それだけです」

 

 

怜「??、なんやねんな、ほら行くで」

 

 

咲(怜さんのくれたもの大事にしますから)

 




これ阿知賀でやる必要あったのだろうか
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