とある魔術の仮想世界[3]   作:小仏トンネル

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第15話 ALO統一デュエルトーナメント

 

『レディース・アーンド・ジェントルメーン!ついにやって来ましたー!ALO統一デュエルトーナメント!ついに今宵!真のALO最強プレイヤーが決まるぞー!!!』

 

ワアアアアアアアアアアアアア!!!

 

『本大会は毎度お馴染み!MMOストリームによるライブ中継でお送りしていきます!さぁみんな!手に汗握る最高のデュエルを見せてくれー!!!』

 

ワアアアアアアアアアアアアア!!!

 

 

ユウキのために開かれたパーティーの数日後、イグドラシルシティのコロシアムにてALO統一デュエル・トーナメントが開催された。中央に設置された円状のフィールドをぐるりと囲む客席では、種族を問わず数えきれないほどの妖精が未だかつてないほどの盛り上がりを見せていた

 

 

「いやー始まりましたね、ALO統一デュエルトーナメント!」

 

「きゅる!」

 

「この盛り上がり方はBoBよりずっとすごいわね。今日はこっちに来て良かったわ」

 

「もー、そんなこと言うならシノンも出場すれば良かったのに」

 

「冗談やめてよリズ。私は遠距離は得意でも接近戦はからきしなんだから」

 

「結局俺たちの中で出場したのは上の字とキリの字とミコトとアスナとリーファの5人かぁ。もし優勝賞金ぶん取ってきたら新しい武器でも買ってもらっかなー」

 

「そんなに言うなら自分で出場して自分で優勝して買えよクライン」

 

「けっ!俺より確実に強えーのがいる時点でやってられっかよ。ボロボロに負けるの分かっててわざわざ出るかエギルよ?」

 

「ははっ、そりゃそうだな。もし上やんのヤツと当たろうもんなら日頃の憂さ晴らしも兼ねて確実にボコボコにされるだろうな。こと俺たち2人は」

 

 

もちろんながら上条達のパーティーもこれから始まるトーナメントを観戦しようと客席の一角に陣取っていた。しかし、その中でもトーナメントに参加する5人は既に選手控え室にいるためその姿はなかった

 

 

『さぁー皆の衆準備はいいかー!?第1試合の始まりだー!!盛り上がっていこうぜーーー!!』

 

ワアアアアアアアアアアアアア!!!

 

『OK!OK!じゃあさっそく行くぞ第1試合!『黒の剣士 キリト選手』VS『空の妖精 リーファ選手』!』

 

「はは、まさか一回戦の相手がスグだとは思わなかったよ」

 

「それこっちのセリフだよー。まさかお兄ちゃんが最初なんてツイてないなー、上やん君の不幸が移ったのかな?でも戦うかぎり手加減はしないよ!お兄ちゃん!」

 

「ああ!俺も全力で行くぞ!」

 

『さぁみんな!カウントダウーン!』

 

「「「3!2!1!」」」

 

[DUEL Start!!!]

 

「「「デュエルスタート!!!」」」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ううっ、お兄ちゃんの人でなしぃ…少しぐらい手加減してくれてもいいじゃない…」

 

「いやぁごめんって、まぁ俺もこうして綺麗に負けてきたんだから許してくれよ」

 

「ううん、悔しいなぁ。強かったなぁミコトさん。後ちょっとだったのに」

 

「パパもママも負けてしまって悲しいです…でも!上やんさんとミコトさんにも頑張って欲しいので一生懸命応援します!」

 

 

その後トーナメントは着実に進んでいった。そしてリーファは初戦でキリトに、アスナは準々決勝でミコトに、キリトは準決勝でユウキに負け、皆と共に客席に腰掛けていた

 

 

「でもこれで、西の山を勝ち抜いたユウキさんが決勝に進みましたね」

 

「きゅる」

 

「東の山で準決勝を戦うのは上やんとミコトか…この試合で勝った方が決勝でユウキと戦うのね」

 

「そうね、あたしはアイツら2人とはなんだかんだ長い付き合いだけど、2人のデュエルを見るのは初めてかも」

 

 

トーナメント表を見ながら言うシノンの横で、ついにフィールドで合間見えた美琴と上条を見ながらリズベットが高揚感から生唾を飲みこんだ

 

 

『さぁお次は準決勝第二試合!これまで破竹の快進撃を続けてきた2人の対決だぁー!『閃光のミコト選手』VS『右腕の上やん選手』!!』

 

ワアアアアアアアアアアアアア!!!

 

『さぁみんな!Let'sカウントダウーン!!』

 

「「「10!9!8!7……」」」

 

「ははは、まさかこんな風にお前と戦うことになるなんて思いもしてみなかったよ。なんだかんだ初めてなんじゃないのか?ALOで戦うのは」

 

「・・・・・」

 

「み、美琴?」

 

 

大勢の観客に見守られる中、上条は気さくに笑いながら美琴に話しかけたが、上条とは対照的に美琴の口角はピクリとも動かず、真剣な眼差しで上条を見つめながら口を開いた

 

 

「いい?よく聞きなさいアンタ。私はこのデュエル『全力』でやる。この意味、アンタなら分かるでしょ?」

 

「!!!!!」

 

「でも所詮、これは私の中の決意みたいなもんよ。当然アンタが付き合ってくれる必要なんてない。アンタの尺度はアンタに任せる。だけど、手抜いたりしたら承知しないから」

 

「ははっ、分かった。ちょっと見ないうちに変わったな美琴。今、すげえいい顔してんぞ」

 

「そうかしら?だとしたらそれはきっと…私の中にいるユウキがそうしてくれるんだと思う。だからこそ…」

 

「ああ、俺も遠慮なく…」

 

「「全力でいくわよ(いくぞ)!!」」

 

「「「3!2!1!」」」

 

[DUEL Start!!!]

 

「「「デュエルスタート!!!」」」

 

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