【完結】無限泡影が飛んでこないこの世界で元気に生きてます   作:気力♪

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Wikiって本当に情報の宝庫ですねー。
VRAINSのメインテーマが「一歩を踏み出し、トライしよう!」だなんて初めて知りました。
そんな原作の2次創作のこの小説は
「たとえモブキャラだとしても、今自分にできることをする。」
「取り敢えずデュエルだけしてれば問題ない」
の2テーマから作ってます。
2つ目が適当すぎるって?だって遊戯王やし。


学校は辛いよ

自分は遊戯王VRAINSの世界に転生した転生者である。

が、ただ今自分は10歳、当然小学校に通う小学生でもある。

 

大インターネット社会やし、インターネット授業とか出来ないん?と聞いてみたことはある。あるにはあるらしい。が、そういうのは一部の事情を持った子供たち専用で、自分のような普通の子供は社会に求められるコミュニケーション能力を鍛えるため、学校に通わなくてはならないらしい。

 

コミュ力って鍛えられるの?純粋に疑問である。

 

さて、小学校である。まぁ転生者やし小学校くらい余裕でしょ?と思うだろう人も多かろう。実際成績は上位をキープできている。が、トップでは無い。こんな所でもモブキャラ力を発揮してどうするんだ俺...

 

前世含め相当年がいってるのに小学生の中ですらトップ取れないとかwと笑われる事だろう。だが、それにはきちんとした理由があるのだ。

 

別に、"二人組作ってー"が出来ないからでは無い。無いったら無い。

 

Den City Primary School はネットワーク社会に適応した子供を育成する事を学校の方針としている。なので当然学校の授業内容はパソコンやタブレットを取り入れたハイテクなものとなっている。そのせいで、前世でやった暗記科目は無くなり、インターネット上から情報を搔き集めるレポート系の課題がメインとなっている。

 

何が言いたいのかというと単純、ここは未来世界なのだ。よって前世の勉強があんまり役に立たないのだ。

 

転生特典無しとか、原作開始時にショタとか、カリキュラムが昔と違いすぎるとか、スピードデュエルでのクソスキルとか、この世界実は自分に割と厳しいのでは?とたまに思う。この世界の天国はデュエルの中にしか無いのか...

 

尚、遊戯王世界にもかかわらずこの小学校にはデュエル学とか不動性ソリティア理論とか錬金術とかは無い。ちょっと楽しみにしてただけに残念である。

 

さて、そんな訳で小学校。お遊び要素の強い総合学習の授業でちょっとした問題があった。

今回の授業において出された課題は単純、四人一組で与えられたテーマに沿ったことを調べ、発表するというものだ。

そのテーマとは、"好きなカリスマデュエリストについて"だ。

 

四人一組に問題がある訳では無い。席の近い、いわゆる班と呼ばれるグループでの発表だからだ。よって自分が余り物になることは無い。

 

発生した問題は、班の残り三人がみんな揃ってPlaymakerについて調べようぜ!と言い出しやがったことである。

 

前話で述べた通り、Playmakerはインターネットに痕跡を残さない。そんな奴を調べて発表するとか無理ゲーだ。

 

なので当然他の人、例えばGo鬼塚とかにしよう!と提案してみたものの多数決には勝てず、Playmakerを調べる事となった。

適当にやれば良いじゃんと思わなくは無いが、この発表、成績に響くのだ。よって成績上位キープのために、この発表をまともかつ信頼性の高いものにしなくてはならない。

 

でもPlaymakerはネットに痕跡を残さない。やっぱ無理ゲーだろ。

 

そうは言ってももうテーマはPlaymakerについてと決定され、先生に提出されてしまった。

さて、そうなるともう後には引けない。本来情報のソースは確かなものでなければ減点対象だが、発表そのものが成り立たない大惨事に比べれば減点はマシであろう。掲示板の噂を中心に発表を組み立てることにした。

他の三人は、「俺、Playmakerの動画調べる!」とか「私、カリスマデュエリストランキングの公式サイト調べてみるね!」とか「それじゃあ僕はPlaymakerのデッキを調べてみるね!」

と言っていた。普通のカリスマデュエリストを調べるにはかなり有用な方法だが相手は凄腕ハッカーPlaymaker様、そんなところに情報は残っていないのだ。そんな訳で初っ端から三人が戦力外である。

 

さて、掲示板の消し残りに有用な情報が残っていれば良いのだが。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「自分たちの班は、リンクヴレインズのヒーローPlaymakerについて調べました。Playmakerはカリスマデュエリストランキングには登録していないデュエリストですがカリスマデュエリストランキング上位のGo鬼塚、ブルーエンジェルを破るなど凄い戦歴を収めています。

 

使用デッキはサイバース族という未知のモンスター群であり、一般流通はしていません。Playmakerはそのサイバース族の高い展開力を使っての連続リンク召喚を得意としているデュエリストでもあります。

エースモンスターはコード・トーカーと名のつくモンスター群で、スキル”Storm Access”でデュエル毎に新たに入手し、使用しています。

 

また、Playmakerは今リンクヴレインズを乗っ取っているハノイの騎士に敵対する凄腕のハッカーです。その為ネット上でのPlaymakerの情報はすぐ消されてしまう為、情報収集には主にネット掲示板を使いました。

 

以上で発表を終わります。ご静聴ありがとうございました。」

 

乗り切った、乗り切ったぞ!他の三人は情報が集まらずパニックになってしまい本当に全く戦力にならなかったがな!ネット掲示板をくまなく探してレスを見つけたので本当にソースは掲示板ッ!自分たちの記憶では無いッ!

 

尚、先生からは情報が集まらないからといってソースの不確かな掲示板の情報を頼りにしてはいけません。とのお小言を貰い、評価はBを貰った。正直自分が誤魔化さなかったらD評価で再提出くらうレベルのものに仕上がった自信があるので、傷は浅くすんだと言えるだろう。

 

ちなみに、学年トップの奴は無難にGo鬼塚を調べ発表していた。マネージャーさんとかいる超王手だから調べるのには苦労しなかっただろう。当然評価はA。う、羨ましくなんか無いんだからね!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

授業後、班員の三人から謝られた。課題を調べるところから発表まで全て自分に任せてしまったことについてだろう。

 

「まぁ、Playmakerの情報が消されてるって事をテーマ決めの段階で言えなかった俺のミスでもあるし、気にしなくて良いよー。」

 

嘘である。内心めちゃくちゃ気にしているがそれを小学生にぶつけるのは大人気ないぞ!と前世からのプライドが言っているのだ。仕方なかろう。

 

その嘘を間に受けた純粋無垢な少年少女はあからさまにホッとした顔をして、ありがとうと言ってきた。どういたしましてー、と答えた。

この話はこれでおしまいだ。班員たちと仲が深まり友達になるとかいうお伽話は無い。

 

治らない自分のイライラはいつもならリンクヴレインズで治める所ではあるが、残念ながら今のリンクヴレインズは世紀末。ハノイ許すまじ。そんな事を考えていると携帯に連絡が来た。

 

連絡して来たのは以前デッキ構築の際にトレードを良くしてくれたデュエル塾講師の人、ティーチマンさんだ。

何でも、自分の住所の近くのゲームセンターに"スピードデュエルシミュレーター"なるゲームができたのだそうだ。

リンクヴレインズに入ってないんならデュエルできなくてウズウズしているんじゃないか?と。エスパーか、その通りである。

そんな訳で早速ゲーセンに行ってみることにした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「へぇー、リンクヴレインズと違ってスキルは自分で選べるんだ。面白そうだ。これもまたデュエルディスクにプラグ刺すタイプの機械かぁ、メジャーなのかなこの型って。二百円入れてっと。デッキセット!プラグイン!向かいの人、デュエルよろしくお願いしまーす。」

 

「おう、良いぜ!ただし...この俺の強さに吠え面かいても知らないぜ。なにせ俺は!...おっとこれは秘密だったんだ忘れてくれ。」

 

「?まぁ良いです。行きますよ!」

「おう!来やがれ!」

 

「「スピードデュエル!!」」

 

「先行は俺だぁ!ふふ、完璧な手札だ。俺はおとぼけオポッサムを召喚!さらに俺は手札から魔法カード、手札抹殺を発動!お互いの手札を全て捨て、その枚数分ドローする!俺は2枚墓地に送り、2枚ドロー」

「4枚墓地に送り、4枚ドロー!その落ち方、バブーンデッキですか。でもおとぼけオポッサムの効果による自壊には俺のフィールドにオポッサム以上の攻撃力のモンスターが必要ですよー。」

「そんな事は百も承知だ!行くぞ!俺はスキル"ブレイク・ドロー"を発動!俺は一枚ドローする。その後自分フィールドのモンスターを一体破壊する!おとぼけオポッサムを破壊!」

「フィールドでモンスターが破壊されたッ!来ますか!」

「森の番人グリーンバブーンの効果!自分フィールドの表側表示の獣族モンスターが効果で破壊され墓地へ送られた時、1000LPを払って発動ッ!このカードを特殊召喚する!」

 

男 LP4000→3000

 

「チェーンして発動します!増殖するG!このカードを手札から墓地に送り効果発動!逆順処理です。自分はこのターンの間、相手モンスターが特殊召喚されるたび、1枚ドローしなくてはならない!」

「へん!それがどうした!現れろレベル7!森の番人グリーンバブーン!どうだ、参ったかぁ!」

「グリーンバブーンが特殊召喚されたので、1枚ドローします。この程度ッ、望むところです!」

「威勢の良いガキだぜ!俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド!」

「俺のターン、ドロー!スタンバイ、メイン。俺はまず、星因子(サテラナイト)シャムを召喚!効果発動!召喚に成功した場合、相手に1000のダメージを与える!」

 

男 LP3000→2000

 

「バブーンを破壊できないから、直接ライフを狙って来たのか!でもこのカード...ははーんそいつのバーン効果でライフをこれ以上削る事は出来ないぜ!何せそいつの効果は1ターンに一度しか使えないんだからな!」

「熟知してますよそれくらい。俺はカードを2枚伏せてターンエンド!」

 

(ふっ、この俺様の強さに手も足も出ないようだな。子供相手だし手加減してやるべきか?...いいやこの子には絶対に勝てない奴がいるっていう残酷な真実を教えてやるべきだな!」

「途中から声出てますよ、おにーさん。それと一つだけ、このデュエル、勝つのは俺です。」

 

「こっの生意気なガキめ!手加減しようかと思ったがもう決めた!二度と立ち直れないくらいボコボコにしてやる!俺のターン、ドロー!

ふっ、完璧なドローだ。俺はスクラップ・コングを召喚!効果発動!召喚に成功した時、このカードを破壊する!そして、自分フィールドの獣族が効果で破壊された事で、ライフを1000払い、墓地に存在するもう一体のグリーンバブーンの効果発動!現れろグリーンバブーン!」

 

男 LP2000→1000

 

「そしてリバースカードオープン!魔法カード、野性解放!2体めのグリーンバブーンの攻撃力を守備力分つまり1800ポイントアップ!よって攻撃力は...4400だ!」

「でも、野性解放の効果により、パワーアップしたバブーンはエンドフェイズに破壊されます。」

「計算できねぇのか?ガキンチョ。こっちの総攻撃力は4400+2600でぴったし7000、対してお前の場のモンスターの攻撃力はたった1400。超過ダメージ5600で1ターンキル成立だ!バトル!まずは強化されたグリーンバブーンでお前のモンスターを攻撃!」

「攻撃宣言時、発動はありません。」

「そうか、なら終わりだな!喰らえバブーンの一撃を!」

「ダメージステップ開始時です。発動はありますか?」

「細けえこと聞くんじゃねぇよ!発動は無い!...おいちょっと待て、そのモンスターは光属性ッ!まさか⁉︎」

「そのまさかです!ダメージ計算時、俺は手札のオネストの効果発動!ダメージステップ開始時からダメージ計算時までに、このカードを手札から墓地に送り発動できる!戦闘を行う光属性モンスターの攻撃力を相手モンスター分アップさせる!よってシャムの攻撃力は...」

「攻撃力5800だと⁉︎...てことは俺への反射ダメージは。」

「シャムの攻撃力分、1400ポイントです!これで、終わり!」

 

男 LP1000→-400

 

「そんな、この俺が...こんなガキンチョに、完封負け⁉︎」

「ありがとうございました、良いデュエルでした。」

 

「認めねぇ!もう一回、もう一回だ!さっきのはなんかの間違いだ!」

「良いですよー。でも今度は自分が勝った側なんで、お金ははおにーさんがお願いします。」

 

「ちょっと待ってろ...畜生、小銭がねぇ!ちょっと両替してくるから、逃げるなよガキンチョ!」

「...元気なひとだなー。」

 

この後何度もデュエルしたが、結果は全て俺の勝利で終わった。

 

「あー畜生次だ!次は負けないからな!」

「また機会があったらデュエルしましょうね、おにーさん。いつでも挑戦待ってますよー。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

どっかで見たことあるようなちょっと太めの高校生とのスピードデュエルであった。まさか、原作キャラ?...まさか、そんなポンポン遭遇するようなもんでも無いだろう。

案外リンクヴレインズのどっかで知り合った人かもしれないなーと思いながら、家路につくのであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「畜生、あんなガキンチョにボロ負けするなんて、いずれPlaymakerに認められる男、この島直樹がッ!くそー、帰ったらデッキ構築見直さないとなぁ。」




光属性に攻撃を挑むこと、それ即ち地雷原に突っ込むのと同じッ!
アド取れないんで環境からは死滅しましたがそれでも強力なのは変わらないこのカード、ファンデッキとやり合う時には気をつけましょう。
最近はオネスティネオスに株奪われた感のあるオネストさんでした。
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