【完結】無限泡影が飛んでこないこの世界で元気に生きてます 作:気力♪
1つ、執筆に夢中になってしまい、アルトリウム集めるのが間に合わなかった!
2つ、秋葉原の方まで出る事になったのでついでに上野の映画館でウルトラマン見ようと思ったら上映してなかった!オタク向けの映画館じゃ無かったのかッ!
3つ、ブンボーグデッキ組み直そうかとストレージ漁ったら、009が何故か4枚見つかった!シングルガイしかしてないのに、何故だッ!
という愚痴でした、どうでも良いですね。
リンクヴレインズがハノイの騎士に占拠されて以来、リンクヴレインズに入らないようにした情報強者の中で、ちょっとしたブームが生まれた。
スピードデュエルシミュレーターである。
本物のスピードデュエルを体感している身からすると、風が感じられないという致命的な欠陥があるリンクヴレインズが再興したら収益大丈夫かこのゲームと心配になる程度のものだが、そこはリンクヴレインズに入れずデュエルに飢えた亡者たちだ、デュエルできるならなんでも良いらしい。ちょっと同感である。
まぁ一人プレイ用モードのAIがしっかりしていてそこそこの歯ごたえがあるので、ゲームとしての完成度はなかなかのものなのだろう。デュエルもできるギャルゲーと違い、タッグパートナーが敵になるという事もない。ストレスフリーである。
問題があるとするならば一点、下手にロックを仕掛けるとリアルファイト待った無しの距離なので、プレイする時間帯をしっかり見極めないと危ないというところだろう。10歳にリアルファイトはちと厳しいのだ。
幸いにも自分のテラナイトデッキには超高額カードが入っているという事はないのでもしグールズみたいな組織が現れても安心だ。
そんな事を考えながらチャットをしていると、気になる情報があった。
なんと、この世界における伝説の高額カード、ブラックマジシャンデッキ使いが○○区のゲームセンターに現れたのだそうだ。しかも自分と同じ、カード収納タイプのデュエルディスクを使っているため、実際のカードを持っているのだそうだ。
何て不用心かつ面白そうな話ッ!
なお、ブラックマジシャン使いの彼とデュエルした人は、勝っても負けても彼にカードを拝ませてもらうトカ。
その後カードパックを買うとレアカードが当たるという迷信まで生まれた。
そんな事から彼にはこんな愛称がついた。
"幸運のブラマジ使い"と
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本日は日曜日、幸いにも○○地区は地下鉄で一駅程度の距離なので、噂のブラマジ使いを一目見るために散歩がてら行ってみた。
「うわ、すごい行列。人気なんだなーここのゲーセン。」
「...おいガキンチョ、ここは初めてか?」
声をかけて来たのは、中学生くらいの少年であった。
「いきなりガキンチョって...いや初めてですけど。何か問題でもありましたか?」
「てことはお前、スピードしに来たやつだろ。」
「スピードデュエルシミュレーターの事ですか?その通りです。なんでも幸運のブラマジ使いなる人が居るらしくて、散歩がてら覗きに来ました。」
「そうか知っているのか...なら話は早い今すぐ帰れガキ。カードが大切ならな。」
「カードが大切なら?確かにカードは大切です。もしかしてブラマジ使いのカードを狙う柄の悪い人がいるとかですか?」
「いや、そうじゃねぇ。幸運のブラマジ使いと呼ばれている奴がヤバいんだ。アイツはデュエルの前にアンティルールを仕掛けてくる。アイツはブラックマジシャンを餌に俺たちからレアカードをかき集めているんだッ!」
「アンティですか...それ、乗らなかった人を無理やり乗せたとかならともかく、ブラマジ目当てに乗った人から巻き上げる分には何も問題は無いのでは?アンティルールなんて、乗った人の自己責任ですよ。」
「くっ、痛いところを突いてくるッ!でもアイツが悪魔の所業をしてるって事は確かだ!そんな所にガキが来るんじゃねぇ!」
「ああ、心配してくれているんですか、どうもありがとうございます。そうですね、それなら今日は見ているだけにしますねー。どんな極悪人が使っているにせよ、ブラックマジシャンに罪はありませんから。」
「誰がこんなガキの心配なんか...まぁいい、デュエルしないってんなら俺はもうなにも言わん。見てろよ俺があのブラマジ使い、"パンドラ"を倒してラビードラゴンを取り戻す所をッ!」
「意外と可愛いカード使ってるんですね、おにーさん。」
「ほっとけッ!」
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30分後、前の男の順番が回って来た。
対戦相手はスーツにシルクハット、そしてド派手な仮面をつけた怪しげな男だった。
「やいパンドラッ!アンティルールを受けてやる!俺が勝ったらお前に取られた俺のカードを返してもらう!」
「ふふふ、リベンジャーも随分多くなって来ましたねぇ...よろしい、受けて立ちましょう!しかしアンティルール、取られたカード...あぁあの時のラビードラゴンの方ですか、懲りない人ですねぇ。...アンティするカードはブラックマジシャンで無くてよろしいのですか?」
「うぐっ、いいや男に二言はねぇ!俺のカードを返してもらえればそれで良い!」
「間違いは正すべきだとは思いますがねぇ...では我がカード捌きにてお相手いたしましょう!」
「行くぞクソ野郎ッ!」
「「スピードデュエル!」」
「先行はこの私!マジシャンズ・ロッドを召喚し効果発動!デッキからブラックマジシャンのサポートカードを手札に加えます。私が加えるのは黒の魔導陣。そしてそのまま発動!デッキトップからカードを3枚めくり、その中のブラックマジシャンとカード名の入ったカードを手札に加える。私はイリュージョン・マジックを手札に。カードを2枚伏せて私はターンを終了します。」
「行くぞッ!俺のターン、ドロー!俺はゴブリン突撃部隊を召喚!続いてスキル発動!”イクイップ・コール”!手札1枚を捨て、装備魔法を手札に!んでもって発動、装備魔法、愚鈍の斧!ゴブリン突撃部隊に装備!
バトルフェイズ!攻撃力1600の雑魚カードを蹴散らせ、ゴブリン突撃部隊!」
「私はセットしたイリュージョン・マジックを発動!マジシャンズ・ロッドをリリースし、デッキからブラックマジシャンを2枚手札に加えます。」
「壁モンスターをリリースした⁉︎まぁいい、それならダイレクトアタックだ!行け、ゴブリン!」
「リバースカードオープン、マジシャンズ・ナビゲート!手札からブラックマジシャンを特殊召喚!さらにデッキからレベル7以下の闇属性、魔法使い族を特殊召喚!今一度現れろブラックマジシャン!」
「ブラックマジシャンが...2体ッ!だがッ愚鈍の斧の効果によりゴブリン突撃部隊の攻撃力は3300ッ!レアなだけの雑魚カードッぶっ潰してやるぜ!...何⁉︎」
「黒の魔導陣の効果、ブラックマジシャンが特殊召喚された場合に発動!相手フィールドのカード一枚を対象に取り、そのカードを除外する!私はゴブリン突撃部隊を除外します!」
「そんな、俺のフィールドはガラ空きッ!その上スピードデュエルにはメインフェイズ2は無いッ!クソ、俺が、カードを奪うようなクソ野郎なんかにぃ!」
「おや、初めて知りました。ターン毎の時間制限を過ぎた場合は敗北ではなく強制ターン終了なのですね。...何かに悪用できそうですねぇ。それはともかく私のターン!バトルフェイズ!
2体のブラックマジシャンで、ダイレクトアタック!"ダブル
少年 LP4000→-1000
「クソッ!こんな筈じゃなかったのに!」
「...約束のアンティルールです。ですがあなたにはブラックマジシャンに匹敵するレアカードは持っていない様子。そうですね、一つ約束をしてくれるなら許してあげましょう。もののついでです。このラビードラゴンもお返しするという事で、どうですか?」
「何⁉︎わかったなんでもする!何でも約束する!」
「では一つだけ...もう二度とカードを無下に扱わないでください。アンティルールでカードを賭けるなど以ての外です。約束してくれますね?」
少年は涙を流しながら言った
「そんな、事、ですか。約束します。もう二度とアンティルールなんてやりません。カードを大切にします。約束します。」
「ならばよろしい。約束のカードです。それと、男が涙を見せていいのは産まれた時、親の死に目、愛する人を失った時の三度だけです。涙を拭いて、しっかりしなさい。」
「は、はい!ありがとうございました!」
そんな寸劇をすぐ後ろから眺めてる10歳くらいの子供がいた。
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「ちょっと良いですか?パンドラさん。」
「おや、次の相手はあなたの様な小さなチャレンジャーですか。それで、お話とは?」
「さっきデュエルしたゴブリン突撃部隊の人、どうにもアンティルールを仕掛けているのはあなただと触れ回っているみたいですよ。実際自分も言われました。あいつは悪魔のデュエリストだーって。」
「なんと、その様な事ですか。わざわざ教えて頂いてありがとうございます。ですが安心してくださいな、どの様な悪評が広められようとそれは仮面のデュエリストパンドラへのもの。私の私生活に何ら関係のない事です。
それに、懲らしめるためとはいえアンティルールを実行したのはこの私。その程度の悪評なら受け入れるべきでしょう。」
「良い人なんですね、パンドラさんは。」
「そんな事はありません。大人なだけですよ、貴方がたより少しだけ。
さて、それではデュエルと...おっともうこんな時間ですか。残念ですが、家内に夕食を作るという大切な約束があるのです。今日はこれにて失礼させて貰いますね。」
「あ、そうなんですか...それなら最後に一つだけ、拝ませて貰って良いですか?幸運のブラックマジシャンを。」
「そのくらいでしたら是非どうぞ。」
「うわー、さっきモニターで見ましたけど、2001年登場の色違いブラックマジシャン!通称闇落ち版!すげー...あ、傷の修復跡がある。年季入ってますねー。...見せてくれてありがとうございました!」
「この位なら構いませんとも。それではこれにて。...あなたの未来が幸多きものである事を祈っていますね。」
「ハイ!ありがとうございました!機会があれば、今度はデュエルしましょう!」
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そんな事があった。
パンドラって名前から遊戯王DMに出てくる敵キャラを連想し、一瞬でも疑った事を恥じるレベルの超良い人である。出会えてよかったが、やっぱりデュエルはしたかった。家庭の事情ならしょうがないけどね!
その後のスピードデュエルシミュレーターでは5連勝。ハウスルールにより交代したが、まだまだ勝ち続けられる雰囲気であった。これは幸運のブラマジの仕業に違いないと思いカードパックを買ってみたところ大当たり。何とカオス・ソルジャー-開闢の使者-が当たりました。再録されたものではあるが攻撃力3000に超強力な効果、当然この世界においての超激レアカードである。
迷信って信じてみるものですねー。
裏設定
パンドラ、本名箱庭武蔵
幼少期に病院で心神喪失状態の身元不明のマジシャンと仲良くなり、その心を救った。それが故に彼の唯一の遺品であるデッキを引き取ることになったのがブラックマジシャンとの出会い。
以降ブラックマジシャンを使いプロデビュー寸前まで進んだが交通事故に遭いそうになっていた女性を助けたせいで大怪我、一時期はカードを握ることすらできなくなるほどの重症であった。
が、助けた女性や自分を応援してくれた子供達の応援のお陰で長いリハビリを終え、デュエルに耐えうる身体になった。
しかしそのリハビリ生活の中で彼は多くの子供達にデュエルを教えた。それがきっかけで自分がなりたかったのは本当にプロデュエリストだったのか?もっと他の、デュエルの楽しさを教える活動なのではないか?と一念発起。大学で教員資格を取り、デュエルアカデミアのコーチとなった。その後、事故の折助けた女性と結婚して幸せに暮らしましたとさ。
自分が2番目くらいにプロット書いた作品の主人公。パンドラ版ブラマジって格好いいよね!という所からGXに参戦させようとしたキャラ。
没になった理由もパンドラ版が原因。永遠の魂はマハード専用カードだよなぁと思い、それ以外をフル活用するブラマジデッキにしてみたが永遠の魂ないとどうしてもデュエルが作れない病にかかり、あえなく没に。
でもキャラ考えといて何処にも見せずに終わるのもあれだよなーと思っていたところにこのプロットガバガバ作品です。書き始めた頃は年齢と主人公をOCG次元の考え方をするキャラにする事しか決めてませんでした。それならちょい役としてなら昔のキャラ出せるのでは?と思って書いてみたら思いの外ハマりキャラに。それがこの話です。
なお、パンドラさんのこの話での年齢は50歳くらいを想定。映画版の超ハイテク具合からVRAINSまではそんなにかかってないんじゃないかなーと。世界観繋がっているかまだ不明ですけど。