【完結】無限泡影が飛んでこないこの世界で元気に生きてます   作:気力♪

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リボルバー「エクストラリンク達成したらパーフェクトリンクで返されたでござる。」というかしょごりゅうゼロ・エクストラリンク効果によるパワーアップの対象にすら選ばれないとか逆に凄い。
おまえ主人公のエースやから禁止免れた様なものなのにエース枠デコードさんに完全に取られとるやんけ。
まぁ、遊作とAiの別れのシーンまで含めて最高の内容でしたけどね!
遊戯王VRAINS一年目、お疲れ様でした!来週も楽しみだー。


デュエリスト達の遊び場

「おい、そっちはビルだぞ!方向変えろ!」

「フッ、行くぞ!」

少年はDボードの上で小さくかがみ、右手でボードの先端を掴んだ。

そしてボードでビルからの逆風を掴んだ。

するとなんと!Dボードは縦に一回転!サーフィンにあるトリック、バックフリップである。

「俺のターンで俺がターン!どうよ?」

「凄いけど馬鹿じゃねえのお前⁉︎でも格好良かったから後でやり方教えてくれ!」

「もちろん!こういう楽しい技術は皆で共有すべきだしな!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ハノイの塔事件は終わった。

赤き光と共に塔に吸収された人々は、ハノイの塔崩壊と共に現実で目を覚ました。

また、Playmakerがハノイの騎士のリーダーリボルバーを倒した事でハノイの騎士はリンクヴレインズから完全に撤退した。

だが、SOLテクノロジーがリンクヴレインズの管理者権限を取り戻すまでには、少しだけタイムラグがあった。

SOLテクノロジーにより告知されたリンクヴレインズのリニューアル。それによりこれまで自分達が遊んできたこのリンクヴレインズは消滅する事となる。

だが、管理者権限が上手く取り返せなかった事により、リンクヴレインズは今、完全に自由な無政府状態と化した。

まだ、旧リンクヴレインズにログインできるのだ。

そんな状態のリンクヴレインズに、デュエルに飢えた亡者達は即座に群がっていった。

 

後に語られる、旧リンクヴレインズ最期の30分間の始まりであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「鬼畜星さん、デュエル良いかしら?」

「Lair Lordさん!お久しぶりです!当然デュエルは受けますとも!今日のデッキは一味違いますよー、特にLair Lordさんにとっては。」

「上等じゃない!受けて立つわ!」

 

「「スピードデュエル!」」

 

「先行は貰った!スタンバイ、メイン!俺は星因子(サテラナイト)ウヌクを召喚!効果でデッキからデネブを墓地に!カードを2枚伏せてターンエンド!」

「一味違うんじゃなかったの?鬼畜星さん。そんなんじゃワンターンキルされても文句言えないわよ!私のターン、ドロー!」

「スタンバイフェイズ!俺は永続トラップ、魔封じの芳香を発動!さぁ、ワンキルできるならやってみろ!」

「上等!私は手札から魔法発動...出来ない⁉︎」

「魔封じの芳香の効果により、お互いのプレイヤーは手札から魔法を発動出来ず、セットしてから1ターンかかるまで魔法を使えない!」

「嘘⁉︎そんなカードが...って鬼畜星さん卑怯よ!身内メタとか恥ずかしく無いの⁉︎」

「いやLair Lordさん対策って訳では無いですよー。展開途中で魔法を使う人は多いですから。」

「相性が悪いッ!けど負けはしない!カードを3枚伏せて、ターンエンド!」

 

下で、ボードから落ちたと思われる青年が叫んでいた。

「痛え、足が、足が折れた!」

 

「すいません、ちょっとデュエル中断して良いですか?」

「鬼畜星さんってデュエルスタイルに似合わずお人好しですよね。良いですよ、行ってきても。」

「ありがとうございます。それじゃ、ちょっと行ってきます。」

 

Dボードで少年は青年の元に少年は降りて行った。

「これ、アバターの応急処置プログラムです。致命傷でもとたんに直してしまう優れものですよー。」

「本当だ、足が、もう痛く無い!ありがとう鬼畜星さん!」

「いえいえー、困った時はお互い様!それにリンクヴレインズ最後の日をこんな苦しい思い出で終わらせるのはもったいないじゃないですかー。いつ強制ログアウト来るか分かりませんけど、それまでは楽しんで行きましょう!

それと一応訂正しておきますけど、自分はStargazerです。それでは!」

 

少年はDボードに乗り、風と共に去っていった。

 

「そうだよな、リンクヴレインズは楽しい場所だもんな。よっしゃあ!俺も次のデュエルだッ!」

 

 

「お待たせしましたー。」

「待ったわ。さぁ、続きをしましょう!」

「それじゃあお礼に面白い物をお見せしましょう!俺のターン!」

 

少年はDボードをビルに向けて突っ込ませた。

 

「鬼畜星さん⁉︎危険よ!」

 

一度反転し、逆風の勢いをボードに乗せ再び反転

Dボードでビルからの逆風を掴み、少し後退。

その勢いでボードを180度回転させた。

サーフィンのトリック360(スリーシックスティ)である。

そして回転の勢いのまま少年はデッキトップに手をかけた。

 

「か、い、て、ん、ドロー!...よっしゃ成功!」

「凄い!サーフィンのトリックを参考にしたのね!デュエルには全く関係ないけど格好良いわよ!鬼畜星さん!」

「芸術点でアドは取れないがデュエルに勢いは付けられるッ!はず!

デュエルを続行します!スタンバイ、メイン!俺は星因子(サテラナイト)シャムを召喚!シャムの効果発動!相手に1000のダメージを与える!」

「合計攻撃力は3200ッこの効果は通せない!速攻魔法閃刀機(せんとうき)-ウィドウアンカーを発動...出来ない⁉︎どうして⁉︎」

「魔封じの芳香の効果により、次の自分のターンが来るまでセットした魔法は使えない。当然それは速攻魔法も含まれるのさ!」

「私のデッキにガン刺さりじゃない!ということは⁉︎」

「シャムの効果!喰らえ1000のダメージを!」

 

Lair Lord LP4000→3000

 

「これで終わりだ!シャム、ウヌクの2体でダブルダイレクトアタック!」

 

Lair Lord LP3000→-200

 

「完敗よ鬼畜星さん。魔封じの芳香か、覚えておくわ。でも、次は負けない!」

「ありがとう、良いデュエルだった。旧リンクヴレインズ最後の一日、楽しんでいこう!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それから色んな人とデュエルした。勝ったり、負けたりで、勝率はそこそこだったが、出会うデュエリスト達は皆、この古きリンクヴレインズの風景を目に焼き付けるように、この消えてしまうリンクヴレインズに最後の爪痕を残すように、全力でデュエルしてきた。

皆、リンクヴレインズが大好きな奴らだった。デュエルが大好きな奴らだった。楽しい事が大好きな奴らだった。

自分がサーフィン動画から見よう見まねで習得したトリックを見せれば、相手は当然真似をしてきた。

自分がロックを仕掛ける事もあれば、相手からロックを仕掛けて来る事もあった。

自分がデュエル楽しかったと言えば、相手も楽しかったと返してくれた。

 

そんな楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、管理者権限を取り戻したSOLテクノロジーにより全員の強制ログアウトが開始された。

 

最後に誰かが言った。

「ありがとう、リンクヴレインズ!」

それにつられて皆が思い思いの言葉を発そうとした瞬間、ログアウトは完了した。

これまで数多のデュエリスト達の遊び場であった、旧リンクヴレインズの終了であった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あー強制ログアウトがちゃんと効いて良かったー。まさかログアウト不可能がハノイの塔消えても効果残るとか聞いてないよ。途中でログアウトした人は誰も居なかったけど、もしかしてあの時の全員ログアウト不可能状態だったのかなー。

というか途中から色んな人がログインしてきて楽しかったなー。まさか消える直前のリンクヴレインズにここまで人が集まって来るとか、やっぱ楽しすぎだろこの世界。」

 

ハノイの塔事件の後の自分のあらましはこうだ。

ログアウトできず、瓦礫による傷も深くどうしようもないなー。と思ってた自分を救ったのはDボードとのセット商法で買わされたアバターの応急処置プログラムであった。使用すればあら不思議、傷は塞がり痛みも消えた完全な健康状態になった。セット商法に騙されなかったらリアルに残る程のダメージを負っていたと思うと、本当に人生万事塞翁が馬である。

 

ただ、疲れは残っていたので嵐の中に突っ込んで高さを稼ぐのは自殺行為だなーとハノイの塔の下らへんでぐるぐる回っていたらPlaymakerとリボルバーのデュエルは終了し、ハノイの塔は止まった。データストームの中にいたんじゃ通信状況ダメダメなのは仕方ないが、それでも中継見たかったなー。

 

ハノイの塔が止まると共に、ハノイの塔周辺のデータストームの嵐も収まった。ログアウトを試してみたが、デュエルディスクはエラーを吐いた。ちなみにこれは後で調べたところによるとただのデュエルディスクの故障だったらしい。なんと間の悪い。いや良かったのか?どっちだろう。

 

まぁ、どうせすぐ強制ログアウト喰らうだろうとのんびり構え、最後の旧リンクヴレインズでも見て回ろうかなーと思い街を回っていると集まって来るデュエリスト達。なんでもリンクヴレインズのアップデートが来るらしいので旧リンクヴレインズの遊び納めに来たらしい。なんと命知らずな。本人達も本当に入れるとは思ってなかったトカ。

まぁ、それならやる事は一つ、デュエルである。

ビルに当たった逆風を使ったトリックで遊んだり、魔封じ突破されて笑ったり、ゴードングラットンダイーザのコンボで攻撃力6000を決めて来る猛者がいたり、トラップのみの赤一色デッキ使いとぶつかったり、本当に色々な事があった。

SOLテクノロジーがアップデートを告知してからの30分間、俺達は俺達の遊び場で思う存分遊んだのだ。

ただ一つ、後悔している事があるとするならば。

母さんへの言い訳、考えるの忘れてたという事だろう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

母は、ものすっごく怒っていた。

その原因は単純、息子が危ない事をしに行ったから、ではなく危ない事が終わった後、すぐに帰ってこなかったからだそうだ。

そりゃログアウトできなかったから仕方ないねん、と思わなくはないがそんな事は女性の感情論の前では些細な事。問答無用で正座である。

 

ただ、どんな説教よりも

 

「お母さん、天頂がもう戻ってこれないんじゃないかって物凄く心配したんだからね!」

 

という当たり前の事が一番心に響いた。そんな子が無断で30分くらいリンクヴレインズで遊んでいたとあらばそれは怒るのも無理はないだろうと、頭では考える。だが、それにしても10歳の子供に正座を強制するのは体罰とかで訴えれるのではなかろうか。まぁ、そんな予定は無いのだが。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

遊戯王VRAINSはまだ一年目の放送分が終わっただけだ。これから2年分の密度の大事件がリンクヴレインズを襲うだろう。正直不安で仕方ない。10年生きてきて、原作知識はかなり曖昧になっているのだ。

が、これはヤバイとは思っていない。だって自分はただの一般人これから先の未来で原作と関わることになるとしても、それは所謂ちょい役程度の量であろう。だったらこの世界に生きる人間として感じるままに生きてみても良いのではないか、そんな風に思えるようになってきた。

 

そう思えるようになった原因が、ハノイの騎士大襲撃の日の男の人と、ハノイの塔事件の日のカエルと鳩だというのが、自分のモブさを際立てるだろう。もし、この世界の作者がいるとするならば、主人公である俺には女の子を助けるために走り出させるはずだ。だってそっちの方が見栄え良いしね。

だから自分は自分の手の届く範囲で人に親切にし、心に響いたときは他を考えずに走り出す。自分はモブかも知れないが、そんな当たり前の生き方をして良いはずだ。そう思えるようになってきた。

 

さぁ、取り敢えず一つの節目は終わった。ので、一般中堅カリスマデュエリストたる自分のするべき事は一つだ。最後の30分間で撮れた動画を編集して投稿するのだー。広告収入のためにね!




主人公設定
結城天頂/Stargazer
主人公の容姿はモブ、それしか決めていない
アバターの容姿は整っている14歳くらいのイケメン。ただしリンクヴレインズでは皆イケメンなので逆に没個性に。ネトゲあるあるである。

アバター名Stargazerの由来は文字通り"星を見る人"。テラナイト使いだからと割と安直に決めた。が、鬼畜星の異名が自分の中で強くなりすぎたのでアバター名ではあんまり呼ばれないキャラに。
まぁ似た例に「融合じゃねえユーゴだ!」というのもあるし良いかなーと。

主人公は自分は画面に映らないモブだと断言しているが、実は原作キャラへの転生憑依。憑依対象は山本先輩達を妨害した子供Playmaker、実はちょい役転生である。年齢が最初に決まっていたのはそのため。
子供Playmakerの間違っていても持っている確かな正義感から主人公の親を警察官に設定。
転生に戸惑い、生きる道を見失っていた主人公を導いたのが父の言葉「今、自分に出来る事をするんだ。それだけで良い。」そんな言葉を自分の中心に置いているから割と人助けを躊躇わない。
ちなみに、主人公に友達が出来ない、というか友達を作らないのも自分が転生者だから。そんなどデカイ秘密を持ったまま友達付き合いできるほど器用な主人公では無いのです。

使用デッキをテラナイトにしたのは単純に作者の好きなデッキで、強力なワンパターンと多彩な戦術を両立できるから。ライフ8000だと多彩であるが強くはない辺りが所詮ファンデッキ。だが息切れ無しで仕留め切れる4000ルールだと割ととんでもないデッキになった気がする。特にシャム君とか。
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