【完結】無限泡影が飛んでこないこの世界で元気に生きてます   作:気力♪

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抹殺の指名者があれば無限泡影も怖くない!→手札に無限泡影3枚のネタを思いつきましたけど、Vジャンプ戦争に負け抹殺の指名者持ってませんのでネタのままにしておきます。

Vジャンプ再販しないかなー


一般人の乱入

今日も今日とてリンクヴレインズ探索...と行きたいところだが、残念ながら今日はお休みだ。

 

父が久々に休暇が取れたとかで、家で家族でまったりする事となったのだ。こういう時に映画館!とかでなくネットでの映画配信になったのは時代を感じなくはない。ポップコーンとコーラは買うあたり文化は根付いているのだが。

 

「天頂、お前最近どうなんだ?お前の友達作らない病は早く治してほしいんだが」

「ふ、不治の病なんで」

「天頂、そんな病気はないから。変なこと言わないの」

 

トクトクとコーラが注がれる。焼きあがったばかりのポップコーンをひとつまみし、やはりバター塩味は良いと感じた日であった。

 

「じゃあ、セイバーウォーズなー」

「はーい」

 

タイトルにもにょるのは俺だけでは...俺だけだな、うん。転生者の気配なぞこの10年全く感じなかったのだし。

 

ちなみに、映画自体はガチに面白かったです。まさか聖剣エクスカリバーと邪聖剣ネクロカリバーが真の力を発揮してデュエルディスクになる場面など鳥肌無しには見られなかった。

 

いや、この展開に違和感を覚えなかったあたり俺はもうこの世界の住人なのだと改めて理解したのである。

 

「いやー、面白かったな!」

「うん、凄かった。...ってちょっと待って、フレンドからメッセージ届いてる」

 

緊急!と書かれたメッセージ、中身を見てみると、驚きの事実がそこにはあった。

 

Playmakerが、再びリンクヴレインズに現れたのである。

 

今日はリンクヴレインズのセレモニーイベントの日だ。原作にあった皆がリンクヴレインズに行く日というのが今日なのだとしたら頷ける。

 

メッセージの着信は1分前、今ならプレメさんの生デュエルを見られるかも知れない!

 

「ごめん父さん、ちょっと行ってくる!」

「どうした天頂?」

「ツチノコみたいなのが出たのさ!デッキセット!in to the VRAINS!」

 


 

Playmakerが現れたのはセントラルエリアから見える範囲。今SNSを追いかけて発見情報を辿っていくと、使用しているコースが特定できた。行くしかあるまい!

 

いい加減、主人公のデュエルを見たいのだ!

 

ミーハー転生者と笑いたくば笑え。自覚はしてるのだ。

 

「うわ、かなり居るな」

 

コースを確定した後Dボードに乗って行くと、同じ事を考えていた多数のデュエリストがいた。そういやプレメさん賞金首だったので、そっち方面の人も出ているのかも知れない。

 

だが、前に何人いようともやるべき事は変わらない。最速で駆け抜けるのみだ!

 

「俺流トリック、天地逆転!」

 

コース下は有象無象がひしめいている。データストームの密度の関係で数が多ければ多いほどスピードが出ないのは検証報告に出ている事だ。かといってコースから離れれば、データストームの密度的にスピードは落ちる。

 

故に、コースから離れずに使われていないデータストームを掴むことができればスピードは上げられる。それ故に、皆の頭の上にあるデータストームを掴んだのだ。

 

上下逆さにボードに乗る、この天地逆転を使って。

 

「お先に失礼!」

「逆さに飛んでる変態がいるぞ⁉︎」

「誰が変態か!後で覚えてろ!辻斬りしに行くからな!」

「ヤベェ、あいつ辻斬り部の奴だ!」

 

なんて一幕の後に先頭集団に躍り出る。基本フルスロットルだが、良い風は先の連中に掴まれている、俺のDボードは予算の関係で大したカスタマイズは出来ていないのでここから先に抜けるには別のトリックが必要になる。

 

だが、別のコースのデータストームを一瞬だけ掴む“交差加速”は場所が悪くては使えない。とすれば、他の加速トリックだが、流石に人道に背くようなトリックは使いたくはない。

 

悔しいが、ここから見るのが限界だろう。

 

そう思った時に、データストームの嵐が現れる。吹き飛ばされたのは先頭集団よりも先にいた一人のデュエリスト。

 

ブラシェパさんだった。

 

「...間に合えよ畜生!」

 

コースを変えて吹き飛ぶブラシェパさんの手を伸ばす。安全機構が備わったとはいえ万が一がある、コースアウトしかけているDボーダーに手を差し伸べるのは当然の行為だと、旧リンクヴレインズからボードに乗り続けている自分は決めていた。

 

ブラシェパさんは俺の登場に驚きこそしたものの、すぐに俺の手を掴んでくれた。どうにか、コースアウトは避けられたようだ。

 

もっとも、ブラシェパさんのボードは空の彼方なので、この狭いボードに二人乗りスピードはさらに落ちる。

 

今回もまた、Playmakerのデュエルを見る事は出来なかったようだ。

 

「貴様、何故助けた?」

「Dボーダーですから」

「...以前も思ったが、いずれ馬鹿を見るぞ。Stargazer」

「どうせ馬鹿なら踊らにゃ損、ですよ」

「...この借りはいずれ返す」

「じゃあ、パフェとか奢ってくださいな。セントラルエリアに美味いパフェを出すうどん屋があるらしいんですよ」

「...うどん屋?」

「摩訶不思議ですよねー」

 

そんな事を言いつつ、遠くに見えるPlaymakerと光のヒトガタのデュエルを見る。状況こそわからないもの、始まったばかりのようだ。

 

「コース外れちゃいましたけど、どうします?」

「当然追う。狙った獲物は逃がさん主義だ」

 

ブラシェパさんは指を鳴らしてDボードを呼び寄せる。そういうプログラムを組んでいたのだろう。やり手感が凄い。

 

「ではな」

「つっても、俺の目的もあのデュエルなんで行く道は一緒ですけどね!」

 

ブラシェパさんと一緒にボードで駆ける。頑張ってみたもののデュエル終了までには追いつけなかった。まぁ、遠目からチラッと見えただけでも俺は成長した!と思う。そう思わなきゃやってられるか。

 

ちなみに、このデュエル配信されてたでwと煽ってきたフレンドのLair Lordさんは後でメタって倒すと心に決めた。魔封じの芳香が火を噴くぜ!

 

「あー、デュエル終わりましたね。ストームアクセスからのワンターンキル、Playmakerの必勝パターンです」

「...仕方ない、俺は別ルートから奴を追う、お前はどうする?」

「ダメ元ですけど、プレイメーカーを追っかけます。そしたらデュエル受けてくれるかもしれませんし」

「...この距離だ、諦めた方が無難だぞ」

「その時はその時ですよ。それでは!」

 

ログアウトするブラシェパさんを尻目に、Dボードを走らせる。コースを外れたデータストームの薄い場所なのでスピードはあまり出ないが、それはそれだ。

 

「あー、辿り着いた頃には完璧に終わってそう」

「なら、ついて来いよStargazer」

 

赤いスーツに蒼い炎のような髪のアバター。ちょっと前に出会った本名穂村尊がそこにいた。

 

「Soulburner、であってるか?」

「ああ、名前は結局それに決めたよ」

「そして私は不霊夢、不屈の霊夢に非ず、だ」

「じゃあソルバさん、よろしくお願いします!」

「ああ!付いて来な!」

 

Soulburnerの背中にしっかりと付き、スピードを上げる。

チューニングされたソウルバーナーのボードと、スリップストリームの合わせ技だ。

 

「Playmakerはあの小島です!でも、何か来る!」

「ああ、見えた!飛ばして行くぞ!」

 

「我が名はビット」

「我が名はブート」

 

「なんか変なの出やがった⁉︎」

「どうやら、Playmakerの邪魔をしようって連中みたいだな!片方任せていいか⁉︎」

「上等です!」

 

「「行け、Playmaker!」」

「ここは任せろ、あの二人の相手は俺たちがする」

「後でデュエルしてくれるとやる気はもっと出るんですけどね!」

 

「...感謝する!」

 

最高速で少年のアバターを追いかけるPlaymaker。

その邪魔をしようとする奴を、散歩部御用達のデュエルアンカーで拘束する。

 

「遊ぼう、ぜ!」

「イグニスを持たないデュエリストに用はない、消えろ」

 

青い方の体から発せられるデータストームの奔流に体が流されそうになる。だが、なんか来るとわかっているのだからその程度を躱せない俺ではない。これでも、Dボードで一番遊んだのは俺であるという自負はあるのだ。

 

「良い風ありがとよ!」

 

突風に対してボードを斜めに当てて加速しつつ、アンカーを中心に青いのの前に出る。

 

「個人的に10点なんだけど、どう?」

「敵性存在と認識、デュエルで排除する」

「スルーは悲しいねぇ!」

 

「「スピードデュエル!」」

 

「私の先行、Dスケイル・サーベルサーディンを召喚。サーベルサーディンの効果発動、ライフを500払い、Dスケイルトークンを特殊召喚する」

 

ビット LP4000 → 3500

 

「安易な発動事故の元!手札より、幽鬼うさぎを墓地に送り効果発動!モンスター効果が発動された時、そのモンスターを破壊する!吹き飛べサーベルサーディン!」

「何ッ⁉︎」

「逆順処理だ、効果は無効にならないから、トークンは出して良いぜ?」

「クッ...私はカードを2枚伏せて、ターンエンド」

 

「俺のターン、ドロー!スタンバイ、メイン!手札の星因子(サテラナイト)ベガを通常召喚!効果発動!手札の星因子(サテラナイト)デネブを特殊召喚!デネブの効果により、デッキからアルタイルを手札に加える。行くぞ!俺は、2体のテラナイトモンスター、デネブとベガでオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れろランク4、煉獄の騎士(テラナイト)ヴァトライムス」

「攻撃力2600のモンスター⁉︎」

「反応が初々しいね、ちょっと新鮮だわ。ヴァトライムスの効果発動!手札一枚をコストに、光属性のテラナイトエクシーズモンスターを重ねてエクシーズ召喚する!“スターライト・エクシーズ”!現れろランク4!星輝士(ステラナイト)トライヴェール!。そして、トライヴェールの効果発動!このカードのエクシーズ召喚に成功した場合、このカード以外の全てのカードを手札に戻す!“トライ・フォース”!」

「何⁉︎」

「ちなみに、トークンは手札に戻らないから破壊されるぜ」

 

発動は無し。神の警告あたりだと読んでいたが、どうやら攻撃反応型の罠だったようだ。あるいは、ブラフだったのかもしれない。まぁ、それはどうでも良いことだ。この効果が通った時点で俺の勝利は確定しているのだから。

 

「俺は、装備魔法最強の盾をトライヴェールに装備。最強の盾の効果により、装備モンスターの攻撃力は守備力分上昇する。トライヴェールの攻撃力2100に、守備力2500が加わったことで攻撃力は4600!」

「イグニスを持たないデュエリストに、私が負ける⁉︎」

「勝負は時の運、そんな時もあるさ!バトル!トライヴェールでダイレクトアタック!“トライ・シールド・ストラッシュ”!」

 

三角の光盾に斧のような最強の盾をドッキングさせたトライヴェールの一撃が青いのを一撃にて叩き切った。

 

ビット LP3500 → -1100

 

「だが、ただでは死なぬ!ブート、合体だ!」

「ビット!その遺志は無駄にはせん!」

「え、ちょっと待って何やってんのお前?負けたんなら素直に帰れよ!」

 

ブートの元にビットが引き寄せられ、重なり合う。そして気付けばそこには半分こ怪人が!キャラデザもっと頑張れや。

 

「てかもう倒したのかよStargazer!スゲーな!」

「ありがとよSoulburner!でも、合体させちまった。デッキやスキルが変わるかも知れない、気を付けろ!」

「ああ、ありがとよ!」

 

その後、合体による二度目のスキルなどが使われたものの、転生リンク召喚をやってのけたSoulburnerはライフポイント以外危なげなくビットブートを倒してのけた。

 

軽く見ただけだが、以前戦った時と比べて相当強くなっている。これは、再戦が楽しみだ。

 

「ところでノリで助けたんだけど、お前Playmakerに何か用でもあったのか?」

「いや、ノリで来ただけ」

「Soulburner、彼はかなり場当たり的なようだな」

「...まぁ、俺たちも人の事は言えないんだけどな」

「じゃあどうします?強くなったソルバさんとのデュエルも楽しみですけど、なんかヤバイの相手にしてるみたいですからここは一旦引いても良いですよ?」

「...俺たちはログアウトする。実はまだ引越しの荷物片付いてないんだ」

「そうなんですか、じゃあデュエルはまたの機会に」

「おう」

 

その言葉と共にソルバさんはログアウトした。

 

俺はもうちょっとここにいるとしよう。Playmaker目当てにやってきた賞金稼ぎ達を煽ってデュエルに持ち込む為に!

 


 

「お前が、Playmakerの仲間か?」

「いえ、近くにいただけです」

「なら、話を聞かせてもらおう」

「それにしても、あのGO鬼塚がSOLに着くんですか。給料良いんですか?」

「...まぁ、正直カリスマデュエリストやってた時と大差は無い」

「めちゃくちゃ稼いでんじゃないですか」

 

運営側に逆らってもロクな事はないので、ここは大人しく事情聴取を受ける。だがその前に!

 

「特に理由はありませんけど、事情聴取終わったらデュエルお願いできますか?」

「...俺はもうカリスマデュエリストじゃない、他を当たれ」

「残念です」

 

その後、事情聴取と厳重注意を受けて俺はログアウトとなった。

流石に正体不明のデュエリストにケンカを売るのは危ない事なのだと念を押して言われたのには少し驚いた。事情聴取してくれた人いい人だなー。

 

そして、ログアウト後に待っていたのは母からの折檻であった。

家族が一緒にいるときはリンクヴレインズをやらないというルールに抵触してしまったからだ。

 

罰として、今月の小遣いが吹き飛んでしまった。

 

まぁ、動画の広告収入で稼いでいる分はノータッチだったので実はそんなに困ってはいないのだが。それは隠しておこう、うん。

 


 

「またこの少年か」

「ねぇねぇ、邪魔になるようならコイツの意識データを奪っちゃわない?」

「焦るな、この少年は我々と明確に敵対している訳ではない。ただのデュエルが強いだけの子供だ。だが、警察関係者の子供でもある。下手に動いてハノイのような奴らに尻尾を掴まれるのは御免だ」

「ちぇ、いい案だと思ったんだけどな」

 

表面上は平和に見えるこのリンクヴレインズにおいて

悪意は、闇に隠れて渦巻いていた。

 




ちょっとずつ原作介入。
ちなみに、天頂の事情聴取をしたのはVR兄様直々にという裏設定。重要な案件だからネ!
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