【完結】無限泡影が飛んでこないこの世界で元気に生きてます 作:気力♪
スピードデュエルにおいて、最も被害を受けている召喚方法とは何だろうか。それをリンクヴレインズ内で尋ねてみると答えは一つしか帰ってこないだろう。
ペンデュラムである。
この世界でペンデュラム召喚を主軸とするデッキは下火である。なんせデッキのメインエンジンに相当するクロノグラフ、アストログラフのマジシャン兄弟がこの世界では生まれていないのだから当然と言えば当然だ。
されど、メタルフォーゼやマジェスペクターなど自前でデッキのエンジンを補えるテーマを使うデュエリスト達は少数だが、確かに存在していたのである。
そんな彼らにとって、スピードデュエルは絶望とともに訪れるものであった。
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「”メタルビート”だ、スピードデュエル良いか?」
「”Stargazer”だ、受けて立つとも!」
「よっしゃ宜しくな!いやー、ついこの間Dボード買ったばっかでな、スピードデュエルは初めてなんだ。くぅ〜楽しみだぜ!」
「それなら少しだけアドバイスをしとこうかな。」
「なんだ?貰えるもんは貰うけど。」
「スピードデュエルとマスタールールの違いは知ってるよな?」
「ああ、メインと魔法罠がそれぞれ3枠で、メインフェイズ2が無いこと。デッキ、エクストラデッキの枚数が少ないこと。あぁ、あとデュエリスト固有のスキルって奴があることくらいだよな。」
「随分勉強家だったんだな、その通りだ。ただちょっとだけ補足をば。ゾーンが3つってのは、マスターデュエルで使われている両端二つのラインがスピードデュエルでは無いってことなんだ。だからリンクモンスターのマーカーとかも気を付けなきゃいけないが、本題は別にある。ペンデュラムで使われるライトスケール、レフトスケールの両方がスピードデュエルでは存在しないんだ。だからペンデュラム効果狙いでエキセントリック・デーモンとかをデッキに入れてるなら、他のカードに入れ替えておいた方が良いぜ。」
「ちょっと待った。ペンデュラムスケールが無い⁉︎それは本当か⁉︎」
「どうした、凄い汗だぞ大丈夫か。...ははーん、さてはお前、ペンデュラム使いか!」
「そうだよ畜生!ペンデュラム使えない何て今知ったわ!ヤベェどうしよう、デッキコンセプト全否定じゃねぇか!」
「そいつはご愁傷様。まぁ、うん、スピードデュエルは後にしようぜ。デッキ構築の手伝いならするからさ。」
「いや、男"メタルビート"。デュエルから逃げん!まして己から挑んだデュエルなのだから!ただちょっとだけ待ってくれ、キーカード3枚に変更するから!」
「おっ、おう。わかった。」
「待たせちまってすまねえな。さぁ行くぞ」
「おう!かかって来い!」
「「スピードデュエル!」」
「先行はこのメタルビートだ!モンスターをセット。カードを一枚セットしてターンエンド!」
「俺のターン、ドロー!スタンバイ、メイン。俺は
「セットされてたのは、 レアメタルフォーゼ・ビスマギア守備力は0だ。当然破壊される。だがトラップ発動!メタルフォーゼ・カウンター!自分フィールドのカードが戦闘、効果で破壊された場合に発動、デッキからメタルフォーゼ・ヴォルフレイムを特殊召喚する!」
「俺はこれでターンエンド。"メタルフォーゼ"か...ご愁傷様ってのはさっきも言ったな。」
「うるせえ!どんな不利でも、勝つのは俺だ!エンドフェイズにビスマギアの効果!デッキからメタルフォーゼ・ゴルドライバーを手札に加える!
俺のターン、ドロー!来たぜこのデッキのキーカード!魔法発動、
まずは墓地の錬装融合の効果発動!墓地のこのカードをデッキに戻して一枚ドロー!。墓地のゴルドライバー、シルバードをデッキに戻してミスリエルの効果発動!お前の場の伏せカードをデッキに戻す!」
「それなら、チェーンして発動、罠カード戦線復帰!墓地のベガを守備表示で特殊召喚し、効果発動!手札のデネブを守備表示で特殊召喚!デネブの効果!デッキからアルタイルを手札に加える!」
「モンスターゾーンが埋まりやがった...だがこのデュエル、俺の勝ちだ!バトルフェイズ!まずはミスリエルでウヌクを攻撃!"ミスリル・ビート"!」
Stargazer LP 4000→3200
「次だ!ヴォルフレイムでベガを攻撃!"ヴォルカニック・ビート"!そして速攻魔法
「オリハルクに繋ぐ気か!だがそうはさせない!デネブを墓地に送り
「くそ、そこを止めてくるか。だが、俺の場には強力なモンスターが2体!突破出来るか?ターンエンドだ!」
「俺のターン、ドロー!悪いが俺のデッキにその程度の布陣は無意味だ!スタンバイ、メイン。手札から
メタルビート LP 4000→900
「エンドフェイズにスキル発動!"スターブレイカー"!自分フィールドの全てのカードを破壊する!トライヴェールがオーバーレイユニットを持った状態で墓地に送られた場合、墓地のテラナイトモンスターを特殊召喚できる!現れろベガ!そしてベガの効果発動!手札の
「まだ終わらない!スキル発動!"エフェクト・ディクリース“!効果ダメージ発生時、俺はデッキの一番上をドローする。そのカードがモンスターなら、そのモンスターの攻撃力分ダメージを減少させる!」
「この土壇場でギャンブル⁉︎そんなスキルもあるのか!」
「正直俺も使えるとは思ってなかったがな!さぁ行くぞ、運命の...ドロー!」
「ドローカードは錬装融合、俺の負けだ」
メタルビート LP900→-100
「かぁ〜ッあそこで外すとはなー。今日はついて無いぜ。」
「ドンマイ。そしてありがとう、良いデュエルだった。」
「しっかし」
「あぁ」
「「ペンデュラムなしでも意外と戦えるもんなんだなぁ...」」
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彼のデッキ調整も兼ねて、何度かスピードデュエルしたものの。善戦と呼べるものは最初の1回目だけだった。あとは大体錬装融合来ない事故である。
メタルフォーゼデッキとはそもそも共通のペンデュラム効果による魔法罠のデッキからのセットを主軸にして戦うデッキである。そりゃP効果封じられたら事故るのは当然だ。
前世におけるぶっ壊れリンクモンスターの一角であったヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムもデッキに入っているそうなのだが、スピードデュエルでは効果を使うどころかリンク召喚することすら出来なかった。展開力をペンデュラムに依存していたツケである。
これもうスピードデュエル用に新しくデッキ作った方が良いんじゃないか?と彼に提案したところ、かれは渋々、そうするわと頷いた。
ちなみにエレクトラムの効果はこんなのである。
ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム
リンク・効果モンスター
リンク2/炎属性/サイキック族/攻1800
【リンクマーカー:左下/右下】
Pモンスター2体
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
デッキからPモンスター1体を選び、自分のEXデッキに表側表示で加える。
(2):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの
表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
その後、自分のEXデッキから表側表示のPモンスター1体を手札に加える。
(3):自分のPゾーンのカードがフィールドから離れた場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。
前世においてはアストログラフ・マジシャン、クロノグラフ・マジシャンと手を組み多大なアドバンテージを稼ぎまくったカードである。
ちなみにどんなコンボかというと正直詐欺くさい。
(1)の効果でアストログラフorクロノグラフをEXに加え、(2)の効果でカードを破壊しアストログラフorクロノグラフを手札に加える。
すると、破壊時には手札になかった筈のアストログラフorクロノグラフを場のカードが破壊された時を対象にチェーンを組むことが出来てしまうのだ。
手札が非公開情報だから効果が使えてしまうのか、破壊してサルベージするまでが1つの破壊として見なされているからか、詳細は闇の中である。多分公式ジャッジの人もわかってないだろう。
そんなインチキコンボが存在しないこの世界においては、ペンデュラム召喚はより下火になっていくのであった。
エレクトラムの裁定に詳しい人、誰か教えてください。
そういうもんだと納得するには受けるダメージが大きすぎるんです。
まぁ、エレクトラムを悪用しまくった元凶の魔術師は規制食らったので多分大人しくなるんですけどねー