いた。そして私はそこで学生の偉大なる副業に足を戻した。
「こんにちは皆さん作者です。」
「同じく涼太です。」
「最近、忙しい時期を終えた反動で毎週のようにカラオケに通っています。」
「カラオケって........作者70ばかりしか取れないくせに」
「それは言っちゃだめ!!」
「恥ずかしいことバラされたましたね」
「この前84取ったもん」
「そんだけで自慢されてもねぇ、せめて90は常連で取れるようにしましょ。」
「厳しいなぁ、だけどそんぐらいは取りたいね」
「まぁまずはリズムゲームでもやってリズム感でもつけましょ」
「分かりました」
「それでは第9巻始まります。」
「よろしくお願いします。」
ヴィシー学園 放課後
私はカリーネと共に校舎の玄関前に集まっていた。
もうすでに日は暮れ時々吹く夜風に私達は体を震わせながら待っていた。そこへ
「ハルさん〜」
校舎の中から声が聞こえ、ソバールがやってきた。
「どうしたの?」
私はなんでこんなとこにソバールちゃんがやってきたのか気になり質問した。
「ちょっと用事があって帰るのが遅れちゃってね、
こんな時間に帰ることになっちゃったんだ」
「そうだったんだ、ソバールちゃんも大変だね。」
「いやいや、そんなこと無いよ。」
彼女は恥ずかしそうに言った。
彼女はクラスの今でいう学級委員のような仕事をしており、
その用事で外せなかったのだろう。
正直学級委員を任さられてる事自体すごいと思った。
「そういうあなた達はどうしたの?」
「ちょっと先生にここで待ってるように言われてね。多分もうそろそろ来ると思うけど」
私はカリーネの方を向いた。彼女はもともと私についてきたのであり、先生から
呼ばれているわけでは無いのだ。
私としては関係のない彼女を待たせたくは無かったが、寮の部屋が隣であるため、
一緒にいることにしたらしい。(ちなみに寮は豪華な事に個人寮である。)
そんな話をしていると
「ハルカさーん」
校庭の方からまだ若い女性の先生が手を振りながら近付いて来た。
私はふと彼女の顔にお義父さんの面影を感じた。どこか彼女の柔らかな表情
がお義父さんの笑ったときの表情にそっくりだと思った。
その予感は間もなく正しいことが実証される。
「こんにちは〜」
私は手を振り返してから挨拶をした。
「さっそく失礼でしたがお名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
先生方に関しては、ペタン先生よりある程度は教えていただいたが、まだ入りたて
で誰が誰なのかイマイチ分かってはいない。
その様子を見て、彼女は思い出したかのように自己紹介をした。
「あ~、そういえば自己紹介がまだでしたわね。私、エリザベート・フィリッピーヌ・
ド・フランスと申します。兄より話は聞いていると思うけど、
今はここで先生をやっているのよ。ちなみに担当教科は農業実習と宗教理念ね。
よろしくね!!」
まさか、こんなとこで身内に会うとは.............
確かに言われてみれば私達の家族(フランスブルボン家)で唯一彼女だけベルサイユには
いなかった。だけどこんな形で対面するとは思っていなかったからかなり驚いた。
だけど彼女の方は特に焦った様子も無くキスをしてきた。フランス式の挨拶らしい。
この習慣に最初、私は焦ったが今ではすでに慣れキスを返した。
そして私は、日本(ふるさと)流の挨拶握手を彼女に求めた。
「よろしくお願いします。叔母さん」
彼女はそんな私の様子に驚いたようだが、戸惑いつつも笑顔で握り返した。
「この年でオバさんって言われると悲しいなぁ......なんてね!!まぁ固くならずに
楽しい学校生活を送って行きましょう」
「はい」
それから、彼女は私の周りを見渡してから不思議そうな顔をして話した。
「あれ、あなた達どうしたの?SHRからだいぶ時間がたっていると思うけど」
「私達は、ハルちゃんについて来たくて今ここにいるだけですよ?」
そうカリーネが答えたのを聞いて、エリザベートはクスッと笑い
「クスッ♪..........ハルちゃんだって!!優しい友達に恵まれて良かったわね!!
それじゃ皆さんで行きましょうか」
優しい笑顔で手を差し伸べてきた。私はそれを握り、そこでふと湧いた疑問を質問した。
「そういえば、用事ってなんですか?」
「今から行く場所に行けばわかるわよ。それじゃ行きましょうか」
「はい」
私達は引かれるままに彼女についていった。
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...............
「ここは.....どこでしょうか?」
叔母さんに連れられて来た場所にはとても大きな、教会の様な見た目の建物が立っていた。
彼女はその建物を背景に説明した。
「この学園では、生徒の自主性と共に'来たるべき'混乱期に対応出来る協調性を
身につけるのを目的として、他の官営学校以上に課外活動に重点を置いているわ。
その一環としてここで行われているのがクラブ活動。放課後等に生徒がやりたいと思ったこと
を仲間と共に行う活動よ。」
「はぇー、ここでもそんなことやってたんですね。」
クラブ活動、おそらく前の世界でやってきた部活動と同じ活動であろう。
ヨーロッパでもやっていると言うことは聞かなかったが、おそらくペタン先生の
発案であろう。そして彼女は再び前を向き
「それじゃ立ち話もなんだし中に入ってみましょう」
私達は引かれるままに建物の中に入った。
........................
...........
中は長い廊下を挟んで両側に大小様々な部屋が広がっていた。私達はその長い廊下を
一通り見回した。そしてその後に私達は一番手前の部屋から順々に奥へと向かっていった。
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一部屋目の部屋にはたくさんの防具と細長い剣が並べてあり、真ん中のカーペットの
ところで二人の剣士が防具を身に着け戦っていた。
所謂フェンシングである。
そのため、彼ら(彼女ら)が使う剣は当然切れないようになっている。
私達は彼らの放つ威勢に押され一言も発せずに見ているだけで精一杯であった。
相手の弱点を互いに探り、隙きあらば鋭い一撃を発するも躱され鍔迫り合いに
戻る。
その様子はスポーツを超えた美しい一つの芸術のように思えた。
突如、審判が旗を上げ、止めを宣言する。
どうも決着がついたようだ。
互いに剣を戻し礼をする。
そして端に戻った途端、私達の事に気がついたようで、勝った方の剣士ーシレーヌは私達の
近くによった。
「アンタたちどうしたの?」
「いやちょっと先生に連れられて部活見学に来たんだよ。」
私は思った。
彼女ならフェンシングのような激しいスポーツにも似合いそうだと。
そんなことを考えていると彼女は苦笑いをしながら話した。
「ハハハ、やめときなよ、フェンシングなんて痛いし防具重いし辛いだけだよ。」
確かにフェンシングの用具は見るからに重そうでそれを支えながらするとなると
かなりの労力を費やすであろう。しかし
「それでもシレーヌちゃんカッコ良かったよ。」
純粋にカッコよさなら私がやっていた弓道にも負けないであろうし、そういった辛さが
楽しいのであろう。
それを聞いた彼女は照れながら
「まぁゆっくり見てって」と言ってから私達と別れ再び練習に戻った。
私達は暫く彼らの練習の様子を見学した後に部屋を後にした。
フェンシングもなかなか楽しそうだと思った。
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............
私達は他にもいくつかのクラブを見学した。
一般的なものでは、テニスやサッカーなどの球技や、チェスやビリヤードなどの屋内
遊戯。新聞や洋画、陶芸など様々なものがあり、中には写真や柔道等(柔道はww2前から
フランスで流行したためペタンも知っていたか?)等現代のクラブ活動も多々含まれていた。
また、珍しい所では士官学校より来た生徒や町工場から来た生徒達が中心となって作られた
新兵器(現代兵器)の開発、生産を行う軍事系のクラブ活動もいくつかあり、そこで得られた
技術や財産がこの学園の価値と有事の時(かくめいぼっぱつじ)の防衛力を高めて行った。
私達は一通り気になった所を見学した後に、ある部屋の前に来た。
その部屋は一番奥の部屋で裏の勝手口のすぐそばであった。
そこで叔母さんは私達の方に振り返り話した。
「皆さんお疲れ様。これで本校のクラブ紹介は終了よ。今日はこれで解散と言いたいとこ
だけど...........」
ここまで話した所で彼女は私のスッと私のそばに近寄り話した。
「兄から聞いたけど貴女、昔クラブ活動で弓やってたらしいね」
何事かと思い少し身構えたが、そんな対した事でなかったためコクッと頷いた。
それをみた彼女はニヤッとし
「昔やってた弓........ジャポンではキュウドウって言うんだっけ?」
ジャポン
フランス語の日本であるが本来まだ日本は江戸時代、田沼意次が失脚した年であり
(1786年)当然まだ鎖国中であり、日本の情報なんて無いはずだ。
私が不思議に思い首を傾げていると
「あぁごめん、驚かせちゃったわね! 兄から聞いたのもあるけど、ちょっとジャポン
に興味があってね、オランダから本を買ったりして調べてたのよ。」
「そうなんですか。でもその情報古くないですか?」
日本が本格的に鎖国に入ったのは3代将軍家光の頃、寛永16年(1639年)。それ以来
147年間日本は閉じこもったまんまであり、出されている本も江戸時代初期の本がほとんど
の筈だ。しかし
「大丈夫、出島からでもかなり多くの情報が手に入るし、最近は田沼とやらが政治
を取り仕切るようになってからだいぶルーズになってきてるからね。ロシアなんかはもう
ちょいで通商条約結びそうな勢いらしいわよ。」
そうかぁ田沼意次といえば賄賂話ばかり目立って政策までには関心が無かったが、
確かに長崎貿易を奨励したり、蝦夷地の事を通して、ロシアと条約結びかけたりと
結構改革的な政策を行っていた。
やはり、世界史で見る日本史は面白い。そんなことを考えていると
「私達フランスも負けてられないわよ。さて......それじゃ話を戻して、そのキュウドウと
やら、もし再び続けられるならば再開したい?」
「はい!!是非ともさせてください!」
私は戸惑わずに即座に返事を返した。その返事を聞いて彼女はニコリと微笑み
「よし、そんだけやる気があれば十分だわ!!じゃあこの部屋に入ってみましょう」
彼女は目の前の部屋の扉を一気に開いた。そして私達を中に入れ、明かりを付けた。
そこは他の部屋よりも高めの天井で長さも建物の半分以上を占める広い部屋であった。
「ここが、あなたのために兄と学園が用意したキャドー(プレゼント)よ。」
彼女は自慢するように話した。
確かにまだ安土も看的も無いが、高さはもちろん、広さも5人立ちが回せそうなくらい
はあり、十分だといえた。
私は、そんな弓道場予定部屋を見て呆然としていたが
「気に入ってくれた?まだ、的も弓矢も準備できていないけど......」
「はい、大丈夫です。これから揃えていけば良いだけだから。」
「なら、良かった。それじゃ.......これからよろしくね!!」
彼女は私の返事を確認すると、ポケットから名刺のようなモノを取り出し見せた。
そこには「弓道クラブ 顧問 エリザベート・フィリッピーヌ・ド・フランス」
と書いてあった。
「これで私は、ここのクラブの顧問だね。一緒に頑張ろうね!!」
もう、私には驚く事に対する耐性が出来てしまったのだろう。特に驚くことなく
受け止められた。そんな私を見て、クスッ笑った彼女は視線を私の後ろに戻した。
「あなた達はどうする?」
「私達ですか?」
カリーネとソバールはキョトンとした様子で聞いた。そりゃそうだろう?彼らにもクラブ
はある筈だから
「あなた達、クラブには入ってなかったでしょう?」
「ちょっと待ってください!!少し相談させてください」
彼女達はコソコソ話始めた。まだクラブに入ってない事が不思議だったがそれ以上に
彼女達二人の声のトーンがやや高めなのが気になった。
実際に見学したフェンシングとかならまだしも、クラブすら出来たばかりの弓道
クラブに入ろうとしている事が不思議であった。
ただ、私としては共にやってくれる友が増えることはとても有り難く感じた。
確かに弓道は個人種目であるが、仲間と共にすることで得られることはたくさん
あるはずだ。
そうこうしているうちに彼女達は話を終え振り向いた。そして同時に答えを話した。
「「やらせてください!!」」
彼女達の目には光が灯っていた。そんな彼女達をみて叔母さんは笑顔で
「良し!!ハルさんは?」
「当然良いですよ。よろしくね!!」
私に確認をとった叔母さんは、今までで一番の笑顔になり、皆の手をつないだ。そして
「まだまだしないといけない事は多いけど、皆で頑張ってより良いクラブにしていこう!!」
「「「「オー!!」」」」
私達は円陣を組み、叫んだ。
その後、私達は次集まる日を決め、各寮に帰って行った。
その帰路で私は志した。
まだまだしなければいけない事は多いが皆と共に頑張ろう。
そして、フランスで弓道と共に和の精神を広め革命を防いでいこう。
「第9話終わりました。」
「ついに弓道要素出て来ましたね。」
「実はもうちょい後に出す予定だったけど流石に遅いからね」
「このままじゃやるやる詐欺になるとこでしたからね」
「まぁ私は交代するように車校に行きだして弓道やれてないけど。」
「この小説は現実とリンクしてるんですかね?」
「分かりません。」
「さて、次回はまだ未定ですが、どこかのタイミングで解説回と番外編を挟んで行きたいと
思います。」
「この小説作者の一人走りがひどくて、色々混ざってますからね。」
「そのため、やれそうなタイミングでやっていこうと思うので」
「これからもどうぞ」
「「よろしくお願いします。」」
次回 説明会?(予定)