東方軍器伝   作:RYUやん

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投稿オクレテスイマセン……
ブカツイソガシイ……

まぁ、バカはこれぐらいにして今回は短めです。


永遠亭にて

 あれから数分後、“鈴仙”と呼ばれていた少女は仁と魔理沙が居る待合室へと戻ってきた。

 

「すいません、待たせてしまって…」

 という、言葉とは裏腹に鈴仙はどこかスッキリした表情をしていた。

「向こうで凄い音がしたけど、何かあったのか?」

「え、いやちょっとですね…あっ、そう言えば怪我を見せてもらって良いですか?」

 少々強引に話を変えたように思えるが、確かに仁の今の格好は土まみれ、擦り傷だらけ、というとても良いとは言えない状態だから、仁はなにも言えなかった。

「別に良いんだけど。そんな大きな怪我でもないから大丈夫だぞ」

「ダ・メ・で・す。どんなに小さな傷でも油断していたらそれこそ命取りになりますよ」

 そしてウサ耳女子高生は仁の手を引っ張ると。

「来てください。せめて手当てをさせてください」

そして仁は、椅子で寝ている魔理沙を置いて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局、大人しく手当てを受けることになった仁は診察室とおぼしき部屋のベッドの上に座っていた。

「そう言えば、お前が言っていた“師匠”って人は居ないのか?」

 と、仁は“鈴仙・優曇華院・イナバ”という長く、そして変わった名前を名乗ってくれたウサ耳女子高生に聞いた

「師匠ですか…。多分、姫様のところに居るんだと思います」

「ひめ?」

「はい、今頃…(ドォォォォン!)…あ、もう戦い始めてんですか…」

 と、鈴仙の言葉を遮るように、永遠亭の裏の方から謎の地響きが聞こえてきた。

「なんだよ。戦ってるって!?」

「それじゃあ、後で行きますか」

「ナンデ!?」

 

 

 

 

 と、言うもの最終的には好奇心が勝ち、鈴仙に着いていく形で、仁は先程の地響きが聞こえた永遠亭の裏へと向かった。

 

 

 

 その地響きが聞こえた永遠亭の裏庭では、

「今度こそ…死ねぇぇぇ!!」

 炎を身に纏い、空を飛びながら弾幕を撒き散らす妹紅と、

「ふふふ、いつもいつも同じ事言ってて飽きないのかしら?」

 空を飛びながら余裕の表情で妹紅の相手をする、ピンク色の昔の貴族が着るような和の服装をした少女がいた。

 だが、胸元には大きなリボンがあしらわれており。更に全体的に和装かと思われたが、下の格好をよく見るとそれは着物などではなく、赤い生地に月、桜、竹、紅葉、梅と日本情緒を連想させるスカートだった。おまけに何枚も重ねているように見え、現在は空を飛んでいるが恐らく地面に立つと、地面に着きながらも横に広がりそうな長いスカートだった。

 そして、その少女を見た仁の第一声は、

「……姫?」

「そう、あの人が私達の主“蓬莱山 輝夜(ほうらいさん かぐや)”です」

 と、鈴仙は落ち着いているが、目の前で繰り広げられているのは今日、何回も見た弾幕ごっこのような生やさしいモノではなく。ハッキリ言ってそれは“殺し合い”のそれだった。

「おい!止めなくていいのかよ!!」

 仁は裏庭へと近づこうとするが、横から現れた一本の手によって遮られた。

「大丈夫、彼女たちは死なないわ」

 手の方を見るとそこには1人の女性がいた。

 それも赤と紺のツートンカラーのナース服のような服を身に付け、三つ編みの銀髪の頭に同じく赤と紺の真ん中に赤十字マークが付いたナース帽を被っている女性が。

「あっ、師匠!」

 と、鈴仙がその女性に向かって言った。

「師匠?」

「うどんげ。この子は?」

「この人は患者さんですよ」

「あら、ごめんなさいね。私が居なくて大変だったでしょう?」

「だ、大丈夫ですよ。師匠」

 そして“師匠”と呼ばれていた女性は仁の居る方向へと体を向けると。

「初めまして。私は“八意 永琳(やごころ えいりん)”。この永遠亭の薬師よ」

「俺は神川 仁。最近、幻想郷に来た外来人です」

「そう、外来人ね…。それであなたは何をしに永遠亭に?」

「魔理沙の治療と、霊夢に頼まれて宴会の誘いに」

「なるほどね」

 そして八意永琳と名乗った女性はまた輝夜と妹紅の戦いを見始めた。

「それはそうと、さっきあんたは『彼女たちは死なないわ』って言ってたけど。どういう事なんだ?」

「そのままの意味よ。姫様と私、それに妹紅は死ぬことも老いることも出来ない“蓬莱人”よ」

「?どういうことだ…?」

 その時、庭の方で繰り広げられていた“殺し合い”では輝夜がそれはそれは多くの弾幕を放ち、妹紅に喰らわせた。

 そして弾幕が当たった妹紅は全身から血を流し、そのまま膝を折り倒れてしまった。

「っ!!おい!!助けなくて良いのかよ!!」

 と、仁は動揺する様子もない二人を見て言った。

「だから、大丈夫と言ったでしょう」

 ほら、見てみなさい。と、永琳は妹紅を指差しながら言った。

「え……何がどうなって?」

 仁が見たのは、体中に出来た傷が瞬く間に塞がり傷ひとつ無くなった倒れている妹紅だった。

「あれが蓬莱人よ」

 すると、妹紅が立ち上がり

「ったく。しょうがねえ今日はここまでにしてやるよ!!」

 と、子悪党染みたセリフを吐き捨てると竹林の方へと走り去っていった。

「ふう、やっと終わった…。あら?貴方は誰かしら?」

 と、輝夜は地上に降ると仁の存在に気付き、言った。

「俺は神川仁です。霊夢に頼まれて宴会の誘いに来ました」

「姫様、彼は最近、幻想郷にやって来た外来人ですよ」

「宴会ね…、まあ考えとくわ」

 そう言うと輝夜は永遠亭の奥へと歩いていった。

「そんじゃ、魔理沙の治療も霊夢からのお使いも終わったから。俺はもう行きますね」

「それじゃあ、妹紅程ではないけど一応、私が竹林の外まで案内しますね」

 

 

 そして仁と、(寝ていたせいで)完全に忘れられていた魔理沙は永遠亭を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~日本・???・午前?時~

 

 

 ここは日本のとある森の中。既に日は落ち、月の光が昼と同じような明るさをもたらしており。昼までとはいかないがそれなりの明るさがある。

 そして月の光で明るい森の中で、あら三人の男が騒いでいた。

「まさか、こんな夜中に登山者がいるとはな。腹が減ってたから助かったぜ」

「贅沢は言えねえが、もう少し喰えねないもんかな」

「しょうがねえだろ、俺たちのせいで近くの街やネットで噂になっちまって人が来なくなったんだからよ」

 そう、彼らはヒトではない。れっきとした人を喰らう“幻想の存在”、すなわち“妖怪”である。

 証拠に彼らが囲んでいるのは、バラバラにされた人間の遺体が転がっている。

「なんなら獣でも狩って来るk……」

「いやその必要はねえみてえだ、なんか来るぜ」

 カサカサと草を踏む音が聞こえ、妖怪の三匹は音がする方へと顔を向け、その草むらから来る"何か”を襲える距離まで来るのを、今か今かと待っていた。

 そして月の光が近づいてきた"何か”を照らし、その顔が見えた。

 出てきたのはとても山登りに来たとは思えないコート姿の老人だった。

「なんだキサマ、何しに来た?」

 と、妖怪の一匹は当たり前の質問を聞いた。

「人喰いか…やはり、お前らは“操る”方か」

「待て、今なんつった?」

「だから、お前らは“操る“方だろう?」

 コート姿の老人は三匹の真ん中にいる妖怪に言った。

「…目的を言え」

 低い声でリーダー格と思われる真ん中の妖怪が言った。

「率直に言おう。お前たちの“頭”はどこにいる」

 

 

 

 

「ギャッハハハ!!!何を言うかと思えば、そんなことか!」

「おい、どうするこいつ喰っちまうか?」

「それが良い!殺っちまうか!!」

 ガバッ!と横にいた二匹の妖怪がコートの老人に飛びかかった。

「まったく……なるべく全員から聞こうと思ったのだが仕方ない」

 その瞬間、パシュッ!という音が聞こえ、老人に飛びかかった二匹は頭から鮮血を飛び散らせながら倒れた。

「こんなときの為にこいつを持ってきて正解だったな」

 老人の両手には、ロシア製のサプレッサーが付けられるリボルバー“S1895”があった。

「お、おいお前らどうしたんだよ?」

「ほら、貴様もさっさと言わんとコイツらみたい…無駄か」

 そしてリーダー格の妖怪は仲間を殺した老人に襲いかかってきた。

 だが、老人は両手に持つリボルバーを妖怪に向けると。片方三発ずつ、それぞれ膝、肩、腕の関節へ撃ち込んだ。

 四肢のそれぞれ動きを奪われた妖怪は血を飛び散らせながら前のめりになりながら倒れた。

 そして四肢が機能しなくなった妖怪は大量の血を流しながらというのに瀕死という傾向をまったく見せなかった。耐久力は流石妖怪と、言ったところだろう。

「あぁぁぁ!痛ぇ!痛ぇよ!!」

 と、無様な姿で泣き叫ぶ妖怪に老人は片手のリボルバーを容赦なく近づける。

「分かった!言うから、言うからから撃たないで!!」

「早く言え」

「“あの方”は俺みてえな下っ端には居場所すら教えないし、幹部の顔さえも見たことが無…(パシュッ

 躊躇なく老人は”役立たず“と判断すると、妖怪の眉間に銃弾を撃ち込む。

 そして老人はリボルバーをしまうとポケットの中の携帯電話を取り出し、電話をかけ始めた。

「もしもし。私だ、仕事は終わった。ああ、奴らは下っ端だった、“頭”の事は何も知らなかった」

 そう言うと老人は妖怪の服のポケットを探り始めた。

「見つけた。例の札だ(・・・・)、使われた形跡は無いが、一応、死体の供養を終わらせたら近隣住民に“狂化妖怪”の目撃情報が無いか聞いておく」

 老人が手にしているのは五枚程の墨で文字が書かれた“札”だった。

「そういえば、あの子はどうだ?………ハハハ!本当か?それは良かった。いやあれの中(・・・・)に居るのは前から知っていたが。まさか、こんな風に出てくるとはな」

 死体の近くに来ると膝を曲げながら合掌をし、そして静かに立ち上がった。

「それで、次の目標はどうするんだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 “紫”?」

 

 




体調不良や部活等で忙しかったため投稿が遅れました……本当に申し訳ない。


そして今回、最後らへんに出てきたリボルバーS1895の紹介なんですが特徴だけ書くことにします。(T_T)



簡単に言えばこのリボルバーは(恐らく)リボルバーの中で唯一サイレンサー(消音器)を付けられるリボルバーです。今回の話では山といえど近くに街があるという事で銃声が聞こえるとアレという事で、とある老人は使っていました。

そうそう、皆さんはサイレンサーの本来の使い方って知ってますか?
自分はこの前まで知りませんでした。(T_T)
これって隠密行動に使うんじゃなくて、聴覚保護みたいですね。結構、知って1人驚いておりました……。

誤字や脱字におかしな文、などがあったらご報告頂けると幸いです。

それではこんな小説を読んで頂きありがとうございました!!
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