「神……?」
確かに紫に幻想郷には神が居ると聞いた、だがそのような存在と実際に対峙
するかもしれないという事にいまいちパッとしなかった。
「そう、正真正銘の神様がこの山の一部を占領して神社を作ったんだ…」
「そいつは酷ぇな…なぁ仁、まさか霊夢はそこに向かったんじゃ無いだろうな?」
「ありえる、十分ありえるぞ……!」
もう頭痛がしてくんじゃねえかと言うほどの謎のストレスに襲われた仁は両手で頭を抱えた。
「ねぇ君達はあの神社に行くのかい?」
「あぁ。そのつもりだけどな」
「じゃあ君達がどうしてもって言うなら私が案内するよ…」
「本当か!でも良いのか?」
「うん、そもそも君達に助けてもらったお礼も兼ねてね」
「それじゃあ頼んだぜ、にとり!」
そう言うと魔理沙は箒にまたがった。
~妖怪の山・??神社~
妖怪の山に突如現れた謎の神社、その神社の中で二人の女性が室内で話し合いをしていた。
「それで幻想郷で唯一の神社には行ってきたか?」
その声は大人の女性の声だったが言い方など、どこか威厳を感じさせるしゃべり方だった。
「はい、行って神社を空け渡すように言ったんですけど。やっぱり彼女にその意思は無いそうです」
もう一人は少女の声でもう一人の女性の部下のような立ち位置で話していた。
「そうか……恐らく直にあの巫女はこの守矢神社にやってくるだろう。その時は早苗、お前に相手は任せたぞ」
「分かりました神奈子様……けれどここに来たばかりの私達があの巫女に勝てるのでしょうか?」
「問題ない、だってお前は
『ねぇ!居るんでしょこのエセ巫女!さっさと顔出しなさい!』
「なんだ、もう来たのか。それじゃあ早苗、後は頼んだ」
神奈子と呼ばれていた女性はそれだけ言うと神社の奥に消えていった。
~守矢神社の近くの森~
「この近くに神社があるよ」
とにとりは神社があると思われる方角を指差しながら言った。
「ありがとうにとり。それでお前は、このあとどうするんだ?」
と箒から降りた仁は多少ふらつきながら聞いた。
「私はここで別れるよ。面倒事には巻き込まれるのはごめんだからね」
「そんじゃ、ありがとうな~にとり」
「うん、君たちも気をつけて」
大きく手を振りながら魔理沙と仁は川に飛び込んでいくにとりを見送った。
「で?どうする?」
とにとりに教えられた方向に歩きながら仁は聞いた。
「どうするって何を?」
「だから、その例の神社に行ったらどうするんだ?」
「んー……まあにとりに聞いた感じ、その神社の奴等はあんまり社交的じゃあ無いな、とりあえず霊夢が弾幕ごっこをしてたら私達も加勢すれば良いと思うぜ」
「んな無茶苦茶な……」
そう言いつつも仁は戦闘に備え拳銃『G18』を作り出しズボンの後ろに入れた。そして次にショットガン『M860』とアサルトライフル『G36』を作り出し一緒に銃を持ち運ぶための紐を銃のアタッチメントに取り付け、その二丁を背中に背負う。
そして今回は恐らく仁にとって初めての弾幕ごっこになる。それに相手は神と来た、下手をすると一生自分の家に帰れなくなるかもしれない。だから仁は色んな状況に対応出来るようにこんなにも種類がバラバラの銃を作り出したのだ。
「おっ、見えた見えた……ってもうやってんのかよ…」
そう言う魔理沙の視線の先には博麗神社よりも広く石畳などがきちんと整備されたこの幻想郷では比較的新しい神社だった。
だがその神社よりも仁は目の前で繰り広げられている二人の少女の戦闘に目が行った。そして一番最初に出た感想は。
「なんだありゃ……?」
の一言だった。無理も無いだろう…何せ星形の光弾を撃ちまくってる、霊夢と同じような脇の空いた巫女服を着た緑髪の少女と霊夢が空を飛びながら弾幕ごっこをしていたからだった。
なんかもう常識人の仁には理解出来る範囲を軽く超えていた…。
「なぁ仁、やっぱり先にあの神社を調べてみようぜ」
そう魔理沙は草むらに隠れながら同じく草むらに隠れている仁に言った。
「確かに下手に霊夢の邪魔するとヤバそうだし、敵地の偵察も重要だしな」
「そうと決まれば、いっちょやってやるか!」
「調べてみようとは言ったが…なにすりゃ良いんだ?」
「って言いながら物色する手は止めないんだな…」
仁と魔理沙はその神社のリビングらしき和室で偵察?をしていた。
「ったく、ここが神社って事しか分からないぜ…」
「だから物色しながら言うなって」
その時仁達がいる部屋の隣の部屋から足音が聞こえてきた。
「っ!誰だ!」
仁が顔の見えない来訪者に向かって言った。
「それはこっちのセリフだ……!」
その瞬間二人の脇腹からドン!という音が聞こえた。
そして二人は何が起きたか分からないまま、いきなり外に放り出された……というよりは押し出されたという言い方が正しいかもしれない、理由はその声がした方向から電柱のようなモノが飛び出してきて、仁と魔理沙の腹部に当たり神社の縁側に向かって押し出したのだ。
「っぐは!?」
「うぐっ!?」
バタンと二人は約三秒間の低空飛行の旅を終え地面に落ちた。
「どうしましたか神奈子様!?」
外で戦闘をしていた緑髪の少女も反応するほどのモーションだった。
「いや、ネズミが二匹、うちの神社を漁っていただけだ」
縁側の日が当たる場所に出てきた女性とおぼしき襲撃者は数十メートル離れた早苗と呼ばれた少女に向かい言った。
その出てきた女性は仁が見てきた中ではトップクラスの奇抜な格好だった。
起き上がった仁が見た女性の服装は上着は赤色の半袖でその下に長袖を着ており、下は黒色のような色のスカートで裾は赤に別れており梅の花のような模様が描かれていた。
これらはまだ普通だが異常なのはその付属品だった。
セミロングの青の髪には冠のように注連縄(しめなわ)を付けており、注連縄の右側には赤と黄色の葉の飾りが付いている、身体中にも同じように小さな注連縄を巻き付けており。胸の中心には鏡が付いており、背中には複数の紙垂が付いた大きな注連縄を装着していて、オマケに先ほど二人を押し出したと思われる電柱のような、そっちの関係では御柱(おんばしら)と呼ばれる長い棒をまるでロボットアニメに出てくるロボットのビットのように何本も浮かせていた。
「お前は……?」
腹を押さえながら立ち上がる魔理沙は神奈子と呼ばれたその奇抜な人物に向かって言った。
「私か?私はこの神社の祭神の一柱。八坂 神奈子(やさか かなこ)だ。お前たちは?」
「俺は神川仁だ…」
「私は霧雨魔理沙だぜ」
「それで何故お前たちはここに来た?」
「それはあそこに居る俺達の知り合いの所に来た奴はどんな奴らなのかってのを知りたくてな」
と仁は霊夢を指差しながら、霊夢を追いかけるという目的とは別の理由を話した。
「それで他には?」
「それじゃあ一つ良いか…?」
「ん?なんだ?」
「お前たちは何で博麗神社を手に入れようとしたんだ?」
「……私達の神社に不法侵入した輩に言う筋合いは無いのだが…まぁ良いだろう」
さらりと本音を出しつつ神奈子は縁側から外に出てくるとこう言った。
「私達は外の世界から信仰を求めてやって来た。博麗神社が欲しかったのはこの幻想郷でただ一つの神社を潰せば私達に信仰が集まると思ったのでね」
「何も潰すことは無ぇんじゃねえか…?」
「手っ取り早く信仰を得るためにはその方法が一番だと思ってね」
「成る程ね…だから私の神社が欲しかったのね」
いつの間にか戦闘を終えていた霊夢が仁たちのすぐ横に降りた。
「……早苗はやられたか」
と先ほどまで霊夢と早苗が戦闘していた所を見ると緑髪の巫女が大の字で倒れていた。
「あんまり強くなかったわよあの巫女」
「いや、お前が強いだけなんだよ!」
すかさず仁が突っ込みを入れる。
「まぁ良いわ。ねえあなた私の神社が欲しいのよね?」
「そうだ。だけどそれがどうした?」
「じゃあ私達と弾幕ごっこをしましょう。貴女達が勝ったらしょうがないわ神社をあげるわ。けれど私達が勝ったら素直に私の神社を諦める事ね」
「……良いだろう。だが1対3と言うのは少し卑怯じゃないか?」
確かに相手は神と言えどさすがに3対1と言うのはキツイだろう。
「誰か連れてきても良いわよ。まあ見た感じ居ないみたいだけどね」
「本当は私が
すると先ほど神奈子が出てきた部屋から少女の声が聞こえてきた。
「全くもうちょっとラスボス的な登場を期待したかったんだけどな~」
出てきたのは先ほど霊夢と戦闘をしていた早苗と呼ばれた少女よりも少し背が高い少女だった。
そしてその格好は案の定奇抜だが神奈子ほどの奇抜さは無かった。上半身の格好は白い袖の部分がブカブカの服の上に青色の上着、そして上着と同じ色のミニスカート。
服の各種には鳥獣戯画の蛙が描かれていた。
そして金髪のショートボブの頭には何故か2つの目玉が付いた大きな帽子がとても印象的だった。
「それに初対面の人間が居るからってちょっと偉そうじゃないか?」
「べ、別に良いだろう。それよりも霊夢と言ったか?」
「そうよ」
「それじゃあ霊夢。一つ提案が有るのだが良いか?」
「別に良いわよ」
「なぁあそこに居る仁はここに来たばかりだな?」
「そうだけど。それがどうしたの?」
「それではこんなのはどうだろう。まず私とお前で一対一、そして諏訪子とそこにいる二人で二対一で戦いどちらかが勝ったらさっき霊夢が言ったように従うというのはどうだろうか?」
「別に良いわ。けれど引き分けの場合はどうすんのよ」
「その時はその時だ、それに私達は神だぞ。そう簡単にやられはしない」
「まぁ良いわ。やってやろうじゃないの」
「ああ、上等だぜ!仁も良いだろ?」
「大丈夫だが…俺で大丈夫か?」
やはり初めての弾幕ごっこでおまけに相手が神と、これで逆に不安や緊張をしない方がおかしかった。
「大丈夫だぜ!もしもの時は私が守ってやるからよ!」
この時不覚にも仁は魔理沙にときめいていた。
「それじゃ決まりね。さあ始めましょうか」
「そうだ言い忘れてたけど。
私も守矢神社の神の一柱の片割れだから。そこらへんよろしくね」
そう口角をあげ微笑みながら言う少女からは人の形をしたものから発せられるとは思えないオーラを放っていた。
かくして双方の神社の未来を賭けた2つの戦いが始まった。
学校で多忙のため来週はもしかしたら投稿出来ないかも知れないのでよろしくお願いします。(-_-;)
あと銃紹介は次回の戦闘回にまとめて書くのでよろしくお願いします。m(__)m
んー。(-_-;)高校の部活は意外と辛いですね……。足捻ったりしたのでちょっとした療養中ですが頑張りたいですね。(T_T)
誤字や脱字、それにおかしな文が有ったら教えてくれると幸いです(^_^;)
それではこんな小説を読んでくれてありがとう御座いました。(^_^)