東方軍器伝   作:RYUやん

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注意・以下の要素がこの小説には含まれているので閲覧時は注意してください。

・長文(約7000文字)

・初めての戦闘描写

・急展開

・妄想の産物

以下の要素がOKというかたは引き続き『東方銃器伝』をお読みください_(._.)_


神遊び

 ~守矢神社・裏の湖~

 

「へー。こんなとこに湖なんて有ったのね。まぁ少し雰囲気が普通じゃないけど」

 

 霊夢と神奈子は今、守矢神社の裏にある結構な大きさがある、何故か神奈子が使う御柱の超巨大版が突き刺さっている湖の空に浮かんでいた。

 

「この湖は私達がここ(幻想郷)に来たときに一緒に持ってきたんだよ」

 

「…さらっとトンでもない事してるわねアンタ達……」

 

 霊夢はお祓い棒を手に持ち10メートル先にいる背中に御柱を携えている、どこかガ○キャノンを連想させる姿の神奈子と睨みあいをしていた。

 

「それでルールはとりあえず相手が気絶するまでで良いの?」

 

「ああ、構わない」

 

「それじゃあ遠慮なくいかせてもらうわね!!」

 不意討ちのように霊夢は一瞬で自分の周りを囲むように弾幕を作り神奈子に放つ。

 

「っ!」

 

 弾幕を撃ち続けている霊夢から逃げるように神奈子は後ろ向きになりながら水上を滑るように飛んでいく。

 そして霊夢は神奈子を追いかけていく。

 

「遅いわよ!」

 

 湖に突き刺さっている巨大な御柱の間を縫うように二人は高速で飛んでおり端から見ればぶつかりそうでヒヤヒヤさせられる光景だった。

 

「ちょっと間合いを詰めすぎたな博麗の巫女」

 ニヤリと笑うと神奈子はとある宣言をした。

 

「神祭『エクスパンデッドオンバシラ』!!」

 そして霊夢に向かってどこからともなく御柱が左右から挟むように次々飛んでくる。

 

(マズイ!)

 と霊夢は本能的に逃げようとするが無情にもその飛んでくる御柱の間から神奈子が青色の弾幕を飛ばしてくる。

 恐らく神奈子の放つ弾幕も合わせてのスペルカードだろう。

 

「どうした博麗の巫女。さっきまでの威勢はどうした?」

 弾幕を飛ばしながら神奈子は煽るように霊夢に言う。

 

「うっさいわね!」

 

 霊夢は神奈子のスペルが切れるまで避け続けた。そして時間が切れると霊夢は体勢を立て直して神奈子に向かい宣言した。

 

「喰らいなさい!夢符『封魔陣』!!」

 

 霊夢を中心に五方向に札状の弾幕が放たれる。

 

「これは密度の低い弾幕を…!」

 

「さっさとくたばりなさい!!」

 

 絶え間なく霊夢は弾幕を飛ばしているが、神奈子の方はスペルカードの使用時間が切れてしまってるため、先ほどの霊夢と逆の立場となっていた。

 

(クソっ!このままじゃジリ貧になるか……!)

 

 神奈子は背中の御柱の先をスペルカードの時間が切れた霊夢に向けた。

 

「っ何!?」

 困惑してる霊夢を他所に神奈子は御柱から(!?)弾幕をバラまいた。

 もう完全にアニメのロボである。

 

「ホント何でもありよねアンタ!」

 

 実は弾幕は他の弾幕を当てると打ち消す事も出来きたりする。

 そんな弾幕の特性を活かしながら霊夢は神奈子の弾幕を潜り抜けてた。

 

「倒れろ博麗の巫女!!奇祭『目処梃子乱舞』!」

 

「お断りよ!!」

 

 神奈子のスペルは先ほどのスペルと構図は同じだったが。恐らくは上位互換だろう、このスペルは先ほどよりも御柱の速度は速く弾幕は密度が高く速くそして多かった。オマケにどこから湧いて出てきたのか赤色の弾幕も霊夢を背中から当てんとばかり後ろから飛んできた。

 

(動きを制限される!?)

 

 霊夢は弾幕に段々と挟まれるように前に追い込まれていった。

 

(仕方ないわ、こうなったら一か八かで!)

 

「霊符『夢想封印』!!」

 そして霊夢の周りにはいくつもの色とりどりの直径1m位の弾幕が出現した。

 

「っ何!?」

 

「ウオォォォォォォ!!」

 

 雄叫び(?)を発しながら霊夢はその大きい弾幕を放ちながら神奈子に向かい突撃していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~同時刻・守谷神社~

 

 

 守谷神社の境内では三人の男女が居た。(木陰で伸びている緑髪の少女を入れれば四人なのだが)

 

「おっと、向こうはもうはじめてるみたいだね」

 

 一人は守谷神社の祭神の一柱である、目の付いた帽子が特徴の『洩矢 諏訪子』

 

「そうだな、ちゃっちゃと終わらせようぜ」

 

 もう一人は自称普通の魔法使いの『霧雨 魔理沙』

 

「そうか。それで仁だっけ?君は準備は終わったのかい?」

 

「ああ、準備は終わった、いつでも戦えるぞ」

 三人目は外から来た中学生『神川 仁』。

 そして仁はリュックの中に入っていた黒色の長袖Tシャツに同じく黒色のズボンに能力で作り出した防弾チョッキ(この時点で仁の能力の名前が怪しくなっているが気にしてはいけない)をTシャツの上から着ており背中にはリュックと一丁だけM870(ショットガン)が掛けてあった。見た目は警察などの特殊部隊にいそうな感じである。

 

「まぁルールは向こうと同じ気絶でいいね?」

 

「良いぜ。けど本当に二対一でいいのか?」

 

「別に良いよ。それに相手の心配よりも自分達の心配をした方が良いよ」

 頭の後ろで腕を組みながら見た目は自分達と同じ位の少女は言った

 

「?まぁ良いか。んじゃ、仁行こうぜ」

 

「了解!」

 

 魔理沙はポケットからいくつか瓶を取りだし、それらを空中に放り投げると瓶が弾け、中から星形の弾幕が出てきて、諏訪子に向かって飛んで行った。

 仁はG36を当てやすいように単発でタッ・タッとリズム良く諏訪子の胴体を狙いながら撃っていた。

 

「……全くもう少し本気出しても良いのに」

 

 そして諏訪子目掛け飛んできた弾幕は全て彼女の目と鼻の先に急に出てきた土の壁に打ち消されてしまった。

 

「何だよ今の!?」

 仁はリロードをしながら叫んだ。

 

「そうそう、私の能力『(こん)を創造する程度の能力』、まぁ坤ってのは『地』の事だからそこら辺よろしくね」

 ドッ!と土の壁は地面に引き込まれてるように無くなった。

 

 そして固まっている二人を見て諏訪子は

「あれ?もう終わりかい?それじゃあ私のターンだよ」

 

 諏訪子は二人目掛け容赦なく札型の弾幕を周囲にばらまくように撃った。

 

「おい仁来るぞ!」

 我に返った魔理沙は隣に居る固まったまま動かない、見た目だけやる気のある少年に言った。

 

「っ!わ、悪い魔理沙!」

 仁は自分に高速で飛んできた札型弾幕を一生懸命避けだす。

 

(防弾チョッキが地味に重い!魔理沙は空飛んでんのかよ!?クソォォォ!俺が空飛べたらこんな苦労しなくても済んだのに!)

 と余計な事を考えている仁だが、意外と今の被弾数はゼロであった。

 

「ああもう!思ったように動けないぜ!」

 魔理沙の場合は弾幕を避けながら諏訪子の周りを箒にまたがり飛んでいた。

 

 恐らくは次の攻撃の準備だろうか、諏訪子の弾幕の数が減ると魔理沙は一瞬の隙を突きスペルカードを宣言した。

 

「魔符『スターダストレヴァリエ』!』

 大きめの星形の弾幕をこれでもかと大量にばらまいた。

 

「だから。そんなんで本気なの?」

 

 案の定魔理沙の弾幕はまた土の壁により打ち消された、今回は数が数なので壁に当たると周囲に土煙が舞う。

 そしてその土煙の中から諏訪子が空を飛んでいる魔理沙目掛け飛び出してきた。

 

「よいしょっと」

 諏訪子は重い荷物を持ち上げるような感覚で言った。

 だがこの神がやったのは空を飛んでいる魔理沙の頭上に来ると踵落としのように蹴り落とした。

 

 ドゴォッ!!と盛大な音が周囲に鳴り響いた。

 

「ッ!!魔理沙!!」

 

「くっ…これは効くぜ…」

 墜落時の土煙が微かに晴れてくるとと中から少女の声が聞こえ仁は安心をしたが、それはつかの間の安心だった。

 出てきた魔理沙は落下時に怪我をしたのか腕を押さえており、押さえている手の間からは赤色の液体が見えていた。

 あの攻撃でこれだけで済んだ魔理沙もおかしいのだが仁は魔理沙に近づくと。

「大丈夫か!」

 

「大丈夫だぜ、腕を怪我しただけだ……うっ!」

 

 仁は魔理沙の元に駆けつけると怪我している魔理沙の左手を確認した。

 

「なあ諏訪子!ちょっと時間をくれ!」

 

「ん、別に良いよ」

 

「幸い深くは無いみたいだ、とりあえずちょっとしみるけど我慢してくれ」

 

「えっ、仁何だよそれ……痛っ!?しみるしみる!止めてくれ!!」

 分かりやすいリアクションをとる魔理沙の腕にかけられたのは仁が持ってきていた消毒液だった。

 そして消毒液で傷口を洗い流すとガーゼで傷口を覆いその上から包帯を巻いた。

 仁の独り暮らしで学んだスキルはこういうときにも役にたつ。(仁などの一部の人間のみ)

 

「よしっ。これで応急措置は済ませた、とりあえず今は向こうで休んでいてくれ」

 

「大丈夫だぜ、私はまだ戦える…痛ッ!」

 グッと魔理沙は腕を押さえ座り込んでしまった。

 

「ほら、言わんこっちゃない。腕が二度と使えなくなるかもしれないんだから、安静にしてくれ頼むから…」

 

「けど仁が……」

 

「俺は大丈夫だよ、なんとかするさ」

 

「……分かった…無事で居るんだぜ仁…」

 それだけ言うと魔理沙はゆっくりと近くにある木のもとへ歩いていった。

 

「…さて、悪いな待たせちまって」

 仁は空を飛んでいる諏訪子に向かって言った。

 魔理沙が早々に退場してしまったがそれでも諦めずに戦う。

 

「大丈夫だよ。けどそういう状況の時って物語とかじゃ、目の前の敵を倒してから行くもんじゃないの?」

 

「いいや、そんなの関係無い。俺は只、目の前に苦しんでいる奴が居たから助けただけだよ」

 

「そうか…やっぱり人間って面白いね」

 飛ぶのを止め地面に着地した諏訪子はちょっと引っ掛かるセリフを口にした。

 仁はさほど気にせずに言う。

 

「そんじゃ、また始めますか」

 背中に掛けてあったショットガンを取ると仁は何故かショットガンを消すという暴挙に出た。

 

 そして仁は地面に手をつき5丁のドラムマガジン付きのG36を作り出した。

 

「今から、俺の考えた初めてのスペルカードを見せてやる」

 次に長らく忘れていた念動力(サイコキネシス)を使い五つの銃を浮かべた。

 G36は横に並んでおり銃口は全て諏訪子に向けられていた。

 

「銃符『ガンズ・ヴァルズ』!」

 

 銃は仁のもとを離れ諏訪子を囲むように展開した。

 

(っ!予想と違うだって!?)

 そう諏訪子はてっきりあの銃口が全て同じ方向で向けられていた時にその状態のまま撃つだろうと、正直仁のことを舐めきっていた。

 その為前面にだけ作ろうとしていた土の壁も五方向となると防ぎようがなかった。

 彼女にとっては不意討ちも良いところである。

 

「喰らえぇぇぇぇ!!」

 仁が両手を前に突きだすと銃は諏訪子の回りを回転し始め。その状態で銃弾型の弾幕を撃ち始めた。

 

(チっ!)

 諏訪子は心の中で舌打ちをするとそのまま弾幕の嵐に飲まれていった。

 弾幕はバラけることなく一発一発正確に諏訪子の体に叩き込まれていった。

 諏訪子に放たれた弾幕は当たると小さな光の爆発を起こし徐々に諏訪子の体を赤色の光で包んでいった。

 

(どうだ……!)

 

 G36のドラムマガジン内の霊力が無くなるまでその容赦の無い攻撃は続いた。

 霊力が切れ、弾幕を撃たなくなった銃は回転を止め、仁のスペルカードの時間は切れた。

 そして仁の予想では目の前の爆発による煙の向こうで倒れている筈の『神』の様子がおかしい事に気付いた。

 

「君にとっては精一杯やったと思うんだけど、こんくらいじゃ私は倒せないよ」

 白い煙から出てきたのは服装こそ土で汚れているが、ほぼ無傷の洩矢 諏訪子だった……。

 

「嘘……だろ…?」

 

「嘘じゃないんだよね。ま、そろそろ飽きてきたから決着つけるよー」

 そんな軽いノリで諏訪子は片手を上げ、スペルカードの宣言をする。

 

「蛙狩『蛙は口ゆえ蛇に呑まるる』」

 上げた方の手の先から緑色の巨大な光弾を作りだした。光弾は仁や諏訪子の周りを飛び始めた。その時に光弾は決して少なくない量の弾幕を飛び散らせていた。

 

「ぶほっ!」

 仁は先ほどと同じように避けるが密度の低い弾幕を全て避けることは出来ず何発か喰らってしまった。

 防弾チョッキは確かに爆発や銃弾などから身を守る道具だが衝撃だけは自分の体に通してしまうため、モロに喰らわなくとも結局は当たるとゲームオーバーだ。

 

「ほらほら、どうしたのもっと逃げてみなよ」

 笑みを浮かべながら諏訪子は次に青色の光弾を緑色の時の反対に飛ばした。

 

(弾幕って結構ダメージ喰らうな…例えるなら幸太といるときによく絡まれる不良のパンチ位かな…?)

 仁はタフだったりする訳もなく、こう考えてるときも次々と自分に当たる弾幕に必死で耐えていた。

 

「結構耐えるね…しょうがないや」

 弾幕が消え諏訪子は地面に降りるとそう言った。

 

「っ何を…!!」

 仁の言葉が途切れたのは目の前に一瞬の内に移動してきたからである。

 

「まぁ近接で決めた方が手っ取り早いよね。神具『洩矢の鉄の輪』」

 どこから取り出したのか外側が刃になっているフラフープのような武器を手に持った。

 どこで持っているの!?と突っ込みたくなるが諏訪子はお構い無しに仁に斬りかかってくる。

 

「危な!!」

 仁は咄嗟に刀を作り出して金属製フラフープによる攻撃を防いだ。

 

 ギギギと火花が散るほどの押し合いに仁は早々に力負けしそうでもう押されつつあった。

 

「ウオォォォ!!」

 

「……」

 

 仁の必死の抵抗は(むな)しく諏訪子の無言キックにより無駄になった。

 

 

「がぁっ!」

 おかしな声を出しながら仁は約10メートル飛ばされ地面に転がった。手にしていた刀は飛ばされ度重なるダメージにより咄嗟の行動も制限されてしまっていた。

 

「っ仁!」

 木陰に居る魔理沙も大声を出し心配するが直ぐに傷口が開きそうになったのか腕を押さえ座り込んだ。

 

「ったくホント、容赦ねえな……」

 片方の膝を地面に付かせながら立ち上がろうとする仁の口からは血が出ていた。

 

「それが弾幕ごっこってヤツなんだから仕方ないよ」

 ゆっくりと諏訪子は鉄のフラフープ片手に近づいて来る。

 

「もうスペルカードは必要ないね、それだとオーバーキルになるから」

 遠回しにお前はいたぶって倒すと宣言した諏訪子は自身の周りにゴルフボールほどの緑色の弾幕を無数に作り出し、その全てを仁に向けて撃った。

 

「……!」

 無数の弾幕が仁を襲う。

 

 身体中に弾幕を受け、仁の視界はボヤけ意識も朦朧(もうろう)としており、もうマトモに動くことは出来なくなっていた。

 

 立ちながらフラフラと揺れている仁を見て諏訪子は

「まぁ、ここまで耐えられただけでも上出来だったよ」

 

「クソっ!…やっぱりダメだったか……!」

 もう何も喋らない仁を見て魔理沙は言った。

 

 そして静かに仁の意識は途切れ膝を折り地面に倒れ…るかと思われたが仁は膝を折ったままの状態で固まった。

 

「そんじゃ二人とも戦闘は出来ないしこの勝負は私の勝ちだね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いんや、まだ()が残ってる』

 とどこからともなく仁の声ではない一人称が青年の声に合わない声が聞こえてきた。

 

「っ!誰だ、どこにいる!」

 信じられないといった様子で諏訪子は血眼になりながら、その声の主の姿を探すがどこにも見えなかった。

 

『ここだよ、ここ』

 

「だからどこにいるんだよ……ってまさか…!」

 

 その声は明らかに仁の方から聞こえてくる。

 具体的には首に掛かってるロケットの赤い宝石からだ。

 

『やっと色々(……)と出来るようになったのに、こいつがこの有り様だとなぁちょっと黙ってられんな』

 

 よく見ると声が聞こえる度にロケットの宝石が赤く点滅をしていた。

 

『てな訳で、仁ちょっと身体借りるぞ』

 

 その瞬間仁の周り円を描くように炎が飛び出し、瞬く間に仁を包んでいった。

 

「何だよあれ……?」

 

 炎は地面に吸い込まれるように消え、その中にいた仁の姿は先ほどとうって変わって左足と右足に白と赤の近代的?な鎧を身に付け、手には柄が長いハンマーを持っていた。

 

「安心してくれ、()は仁の身体を借りてるだけだ、後でちゃんと戻る」

 その仁の身体を借りている人物は手に持っているハンマーの頭の先を諏訪子に向けると。

「そんじゃ第二試合を始めようぜ、日本の神さんよ」

 

「その前にお前は一体誰なんだ?」

 

「ん?()か?俺はただのギリシャの大家族の一人だよ、まぁ名前は“バル”とでも呼んでくれ」

 それだけ言うとソレ(・・・)は決して軽そうには見えないハンマー片手に諏訪子に向かい猛ダッシュで駆け出した。

 

「君がさっきから見てたって言うなら、仁のやっていた事と何ら変わりない気がするのは気のせい?」

 

「………」

 

 諏訪子は自身をバルと呼んだ人物が目の前まで来ると金属製フラフープを脳天に叩き込もうとする、がフラフープは横からのハンマーによる衝撃で弾き飛ばされてしまった。

 

「……え?」

 

 ドゴォッ!とフラフープを弾いた時の回転を利用して諏訪子の腹部に両手に持ち直したハンマーを叩き込み先ほどの仁の仇だと言わんばかりに吹き飛ばす。

 

 

「げほっ、げほっ!…当たり前だけど君、人間じゃないよね」

 吹き飛ばされて木に激突した諏訪子は咳き込みながら、言った。

 そしてその体には傷がつけられていて、所々血が出ていた。

 

「そりゃそうさ、だってさ宝石の中から出てくる人間ってまず居ないよ」

 ハンマーを肩に担ぎつつ歩いてくるソレの雰囲気は確かに人間の物ではなかった。

 

「どうだ調子は?」

 

「おかげさまでね…!」

 

 諏訪子はサッと立ち上がりバルに向かってフラフープの乱舞をかました。

 だがそれらの攻撃は全て弾かれるか避けられるかで全て効果無しだった。

 

「っ!何で!効かないの!?」

 

 一旦諏訪子は下がりぜぇぜえと荒い呼吸をしながら次のスペルを宣言した。

 

「祟符『ミシャグジさま』!!」

 と諏訪子を中心に緑の弾幕を円状に飛ばし始めた、この弾幕はひとつの円には右と左に回転する弾幕が重なって高速で回転しているため、避けることはもは不可能と言われても無理のない弾幕だった。

 

 バルは避けようとする動作もせずに突っ立っていた。

 だが直ぐにとあるスペルを宣言した。

 

「盾符『女神を守りし無敵の盾(イージス)』」

 

 無駄に厨二くさいスペル名だった。

 

 するとバルの目の前に伝説上のメデューサと呼ばれる怪物の頭の模様が彫られた青銅製の盾が出現し、バルを中心になるようにドーム状のバリアを作り出した。

 

 そして、弾幕がバルの周りのバリアに当たると当たった弾幕は消えていく

 

 双方のスペルの効果時間が終わると諏訪子はバルの方を見て怯えるように言った。

 

「ちょ、ちょっと待って、君のスペルの名前と言い。さっきの炎と言い、それに『ギリシャの大家族の一人』っていう言葉、おまけにそのハンマー……で、でもここは日本だよ?そんな事があるわけない…!」

 

「お、やっと気づいた?まぁ多分君の考えてるが俺の正体で合ってるよ」

 

「で、でも何で日本に?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんでオリンポス十二神の一人のヘパイストスがここに?」




今回は初めて長めの戦闘描写を書いてみたのですがどうでしょうか?自分でもあんまり自信が無いのでもっと他の方の小説を読ませてもらって成長したいです!

そういえば前にその回に出てきた銃を紹介すると言ったな?








あれは嘘だ。
ウワァァァァァァァ!!

と言うもの色々な事情で時間がなく、折角考えたシナリオを書きたいのでこの判断をしたので。次からは使用した銃に限り紹介させていただきます。
誤字や脱字におかしな文などがあったらご報告頂けると幸いです。(^.^)
それではこのような小説を読んでいただきありがとうございました。
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