"大和"な提督が着任しました、これより直接艦隊の指揮に入ります!   作:甘党人類

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 今回は戦闘シーンがありません!


彼女は彼にかつての面影を重ねる

 『もう、決着はつきましたよ。貴方の負けですよ、長門さん』

 

 まだだ、まだやれる。負ける訳にはいかない

 

 『また、やりましょう。これからは、お互い仲間なんですから。』

 

 こうして私たちは互いにぶつかり合い、そして仲間になった。

 

ーーーーーーーーーーーー 

 

 

 『貴方は生きてください』 

 

 そう私に呟き彼女は穏やかな顔で進んでいく、

 

 待て、行くな、おまえがいなくなったらあの人は、鎮守府のみんなはどうしたらいいんだ?

 

 『大丈夫貴方ならきっと、みんなを正しい道へと導くことができます。長門さん、私の家族を頼みますね』

 

 おい、行くな…お願いだ私を…私たちを置いてかないでくれ――――大和!

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 長門「は!」

 

 ずいぶんと懐かしい夢だったな…

 

 私は奴に負けたのか、昔は互いがぼろぼろになるまで撃ち合い、殴り合ったのにな

 

 大和「お、目が覚めたか?調子はどうだ、だいぶうなされていたようだが」

 

 まわりを見渡すともうすでに暗くなっており、時刻は23時を指していた

 近くに他の人がいないということは彼が側にいてくれたのか…

 

 長門「少し懐かしい夢を見ててね、体調の方は問題ない明日には貴様、 いや提督の引き継ぎをさせていただこう」

 

 そう、私は彼に負けたのだ。かつてのように接戦による敗北ではなく圧倒的な力を見せつけられて負けたのだ。 彼に対する無礼を責められるのであれば喜んでこの身を自ら沈めよう。

 

 大和「悪いが引き継ぎの方は勝手にさせてもらった。あの後演習場にいた那智達に質問攻めに遭ってな、そのついでにこの基地についてはいろいろ聞かせてもらったよ。」

 

 武装はどうなっているんだとか、俺の身辺やら、最終的には酒は飲めるかときいといて、俺が本土から持ってきた酒を勝手に飲んで酔っ払ってどこかに走り出した。

 

 あのやろう、俺の秘蔵酒の半分を飲みやがってこのことは絶対許さん

 

 長門「そ、そうか。彼女達も貴方の力に興味を持ったんだろう。私達と同じように武装も展開できるのだからな。しかも、あの有名な大和型なのだからな」

 

 そう、大和型は先代の艦娘が行方をくらまして以来、大本営が血眼になりながらも適性を持った女性を探し続けているが、先代以来適性者を見つけることができていないと聞いた。つまり、彼女たちからしたら絶滅危惧種と 出会ったようなものなのだ。

 

 大和「それならいいんだが…。まあそのことは置いといて確認したいことがあって、長門が目覚めるの待たせてもらった」

 

 長門「確認したいことか?」

 

 大和「そうだ、まずはこの名簿と今日あった艦娘の数が合わん」

 

 長門「ああ、そのことか。今日いなかった奴は島の防衛のために東西南北それぞれの拠点に滞在してもらっている、時間がたてばこちらに戻ってくるだろう。あと彼女なんだがなんだが…」

 

 大和「部屋に閉じこもっているんだろ」

 

 長門「…そうだ、彼女たちは前の提督にひどい仕打ちを受けたんだ…今はそっとしといてはくれないか」

 

 大和「…長門がそう言うならしょうがないこのことは後回しにしよう。そしてもう一つ質問だ、あなたは"仙輿の刀"の長門か?」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 時雨「提督と長門さん、何を話しているんだろう」

 

  一方食堂では、本日の任務を終えた艦娘達が食事をしていた。

 

 初霜「きっとこれからの方針について決めてるんじゃないかしら」

 

 潮「無理な作戦を建てなければいいんですけどね…」

 

 吹雪「それよりも提督は何者なのでしょうか」

 

 不安そうな顔をして彼女は呟いた

 

 「私もだいぶ長くこの世界で生き続けているが男の艦娘など初めて見たぞ」

 

 大和の荷物から持ち出した酒を飲みながら会話に加わった彼女は那智。この基地がブラックとなった頃から着任している重巡洋艦だ

 

 吹雪「やはり、那智さんも艦武守という存在を見たのは初めてですか?」

 

 那智「ん、まぁそうだな。艦武守どころか"大和"を見るのも初めてだぞ。それよりも、彼の艤装はいったいどうなっているんだ?この基地最古参の長門の砲撃も通らない、さらに砲撃の音が出ないなんて、夜戦では無敵なん じゃないか?いつかぜひ、手合わせしていただきたいな」ハハハ

 

 「皆さんがそこまで騒がれるような殿方、早くお目にかかりたいですね」

 

 那智「お、鳳翔もきになるのか?」

 

 ニヤニヤとしながら顔を向けた先に立っている彼女は鳳翔

 

 長門達と共にこの基地を支え続けたラバウルのお艦、今は前線から退き艦娘の指導、炊事洗濯を手伝っている

 

 時雨「鳳翔さんは、大和型の艦娘を見たことはあるのかい?」

 

 鳳翔「そうですね、先代の大和さんとはかつて一緒にこの基地で同期でしたよ」

 

 この発言をした後食堂が一瞬静寂になった 

 

 「「「「「…えーーーーー!?」」」」」

 

 鳳翔「あら、言っていませんでしたか?私は第一期の艦娘部隊ですよ」

 

 第一期とは深海棲艦との戦争が始まって三年後に生み出された技術を使って生まれた対深海兵器部隊、つまり彼女は初代艦娘なのだ。

 

 吹雪「こ、古参とは聞いてはいたけどまさか第一期の方だったとは」

 

 那智「…鳳翔、貴方の年れ…鳳翔「那智さん、お酒禁止にされたいのですか?」いは…」

 

 那智「!?い、いやなんでもないぞ。ははは…」

 

 鳳翔「さぁ、もう夜も遅いので皆さん就寝しましょう」

 

 「「「「はーい」」」」

 

 鳳翔「那智さん、そのお酒はここに置いてから部屋に戻ってください。」

 

 那智「!?…はい」しょぼーん

 

 艦娘達が部屋に戻って行くと同時に一人の男が食堂に入ってきた

 

 大和「どうも、初めまして。今後この基地で指揮を執らせていただく仙輿だ」

 

 鳳翔「ええ、こちらこそ"はじめまして"大和さん。挨拶はついでで、先代の大和さんについてですか?」

 

 大和「!気づいてたか」

 

 鳳翔「ええ、確かに彼女に少し似ていますね、そして彼にも」ふふふ

 

 大和「…聞かせてくれないか、俺の両親について」

 

 鳳翔「ええ、いいですよ。少し長くなってしまうかもしれませんが…あれはもう27年も前の話になりますね…」

 

 外で合唱していた虫たちの声が静かになった

 

 明日もまた暑くなりそうだ

 




 今回も最後までご視聴ありがとうございます!

 今更ですが設定の一部です

この世界ではダブり艦の概念がありません、つまり今現在の艦娘が沈んだ場合大本営で妖精

さん達の力を借り新たな適正者に沈んだ艦種の魂をリンクさせることで2代目艦娘が生まれ

ます。
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