"大和"な提督が着任しました、これより直接艦隊の指揮に入ります!   作:甘党人類

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やぁ、覚えている方いますかね…初めて投稿したのが大学2年の春でそれから2年w

もしこの作品を楽しみしていた方がいたのであれば本当に時間が掛かって申し訳ございませんでした。

この2年何をやっていたかというと話し出したらきりがない、学部一えげつないゼミに入ったり、学会に参加したり、勉強したり、就活したり…

そして夢を叶えました

中学生の頃に思い描いていた職業に就くことができた、じゃああと学生時代にやり残したことは何だろう、今できることは何だろうと考えた結果此処にもどってきました。

と、いってもこれからも投稿していくかは分かりませんがお気に入りしていただけたり、評価していただけたり、コメントを残していただけたら幸いです。

わがままか私w


彼は白鷺に歩み寄り、鳥を落とす

新たにラバウルに訪れた艦武守"大和"は長門との演習があった翌日、改めて着任の挨拶をするためにラバウルにいる全艦娘が集まっていた。

 

その中には、先日の長門との演習を見ていなかった各方面を哨戒、偵察している艦娘も一時本部に戻っていた

 

「ついに、新しい提督が着任するのね」

 

「そうですねー、もう会っている人曰くただの提督ではないそうですよ。なんせあの長門さんが手も足も出せずに入渠させられちゃったみたいですし」

 

「どのような方であろうと、着任する以上は変な事をするようでしたら"今度"は容赦しません」

 

新たに着任する提督について話しているこの二人の艦娘はかつては第一航空戦隊として名を馳せた"加賀"と、同じく航空母艦で第二航空戦隊として名を馳せた"蒼龍"である。

 

彼女たちはこの島の南東部にある拠点で交代で常に索敵を行っている。この島は現在深海棲艦との戦争の最前線で在り、隣には敵の本拠地があると考えられているソロモン諸島が存在する。

 

つまりこの島は常に敵からの強襲にあう危険と隣り合わせになっているのだ、そのため彼女たちのように広い範囲を索敵できる空母は南東部にて警戒態勢を敷いている。だから彼女達は提督が艤装が展開できるとは知らない。彼が指揮した艦隊が長門に勝利した、とこの時思っていた。

 

蒼龍「それにしても、全艦娘を集めちゃって警備は大丈夫なんですかね?」

 

加賀「さぁ、それは分からないわ。でも提督自ら呼びかけたのだから、私達が気にしなくても問題ないわ。それに全員集まったとしてもたいした人数ではないわ」

 

ラバウル、かつては精鋭の航空隊基地が設置され大日本帝国の重要な前線基地であった。深海棲艦が南洋・北洋に出現してからは占拠されていたが艦娘部隊を設営した英雄によって解放され、対深海棲艦重要地点・最前線基地として鎮守府が設置された。だが、ラバウル近辺のソロモン諸島には深海棲艦の精鋭の基地があるらしく、基地設置から数年後に猛攻に遭い一度ラバウルは陥落した。その後大本営による大規模作戦によって再び取り戻したはいいが、大本営から遙か南方に設置されているラバウルでは気が緩みやすい。最近では敵の大規模な進行もないことから、先の提督のような腐敗などが起き、離隊する者、散っていく者が続出した。

 

蒼龍「前線基地にしては数が少ない、というか減っちゃいましたしね…あっ吹雪だ、お~い!」

 

吹雪「あ、蒼龍さんそれに加賀さんおはようございます!」

 

駆逐隊「「「おはよございます!」」」

 

加賀「おはようございます、貴方たちは実際に提督の実力を見たのね?」

 

時雨「うん、自分の目で二度も見させていただいたよ。加賀さん達もあれを見たら驚くと思うよ」

 

蒼龍「すごい、ムキムキなゴリラみたいな人だったりして」ケラケラ

 

初霜「見た目は、比較的細身ですよ。でも彼自身が…」

 

彼女がその先の言葉を発しようとしたとき騒々しい警報が基地内に鳴り響いた。

 

加賀「!敵襲のようね。すぐ向かうわよ」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

警報が鳴ってすぐに放送に切り替わった

 

『あーー、大淀マイクはこれで作動してるか?』

 

『はい!、ちゃんと聞こえてるみたいですよ』

 

『では、改めてこの基地に着任した仙輿だ。聞いての通り先ほど敵機約100ほどがこちらの電探に反応があった。これを聞いている全艦娘は迎撃の準備をせず、すぐに南東部埠頭に集まってくれ、以上だ』ブチッ

 

加賀「迎撃をしなくてもいいですって…いったいどういうことかしら?」

 

蒼龍「このまま、私達は黙ってやられろって事!?」

 

先日の演習を見ていなかった艦娘は今の放送をきいて、混乱が生じた。こうなるのは無理はないだろう、なんせ敵が目の前に居るのに武器を持つ必要がないと言われたような物なのだから。

 

潮「でも、提督ならたぶんどうにかしてしまうと思います」

 

蒼龍「何言ってるの!提督はただの人間でしょ、艦娘の力も借りずにどうしようっていうのよ…」

 

時雨「まぁ、あれは一度自分の目で見た方が早いと思うよ」

 

「「「うんうん」」」

 

加賀「…放送でも命令されていますし、急いで埠頭に向かいましょう」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

大和「来たか」

 

加賀達が埠頭に到着する頃には基地に所属する艦娘が既に集合しいたが、明らかに戦闘準備をしている様子はなく、戸惑う艦娘達が待機をしていた。

 

加賀「いったいどういうことですか、迎撃しないでいいとは?」

 

大和「そのままの意味だ、今後の防衛方針を説明するために実際に見てもらおうと思ってな。」

 

加賀「…約100機の敵機を艦娘による航空迎撃、対空射撃なしで防衛すると?見たところ対空高角砲や機銃を新たに設置したわけではなさそうね。」

 

大和「そうだな、残念ながらそれらを設置するには予算が下りなかった。索敵・防衛にも艦娘を使えばいいとな」

 

加賀「それで私達がどれだけ苦労してきたか貴方に分かるの!」

 

『敵機来襲!距離3000!』

 

ラバウルとソロモン諸島は間はおよそ600キロ、足の速い航空機であれば30~40分あれば空襲できる。そのために敵の動きを知るために索敵は重要な任務で在り、索敵を担う航空機を使うことができる航空母艦には責任と負担が重くのしかかっていた。加賀の叫びには上層部の気まぐれな命令に振り回された怒りと杜撰な防衛体制による疲弊によって散っていった仲間を思う悲しみが込められていた。

 

大和「…お前の怒りはもっともだ。だから俺が"ここ"に来た、もう誰も沈ませずにこの戦いに勝つために」

 

そう呟くと大和は海に向かって歩き出した

 

蒼龍「ちょっ!海に飛び込むき!?」

 

大和「艤装展開」

 

「…は?」

 

大和が艤装を展開した瞬間に、先日長門との演習を見ていなかった者は唖然とした

 

「「「う、浮いてる、え、なんで、男が…」」」

 

困惑する艦娘達に構わず海に進み敵機に照準を合わせる

 

大和「見ておけ、これがこれから俺が行うラバウル防衛戦術だ。"三八弾"装填、主砲、焼き尽くせ」

 

長門との演習の時とは違い今度は凄まじい轟音が発砲と同時に響き渡り、砲塔から光線のような光が一直線に敵機に向かって伸びていく。そして光が敵機に到達した瞬間敵機の周りを球状のまばゆい光が包み込み再び轟音が響き、敵機は爆散し海に「ばしゃばしゃ」と落ちていった。

 

「「「(;;゜д゜)ザワァァァ」」」

 

大和「うん、よし。改めまして仙輿や

 

蒼龍「いやいやいや!何勝手に自己紹介始めちゃってるの!?」

 

大和「何って…自己紹介は大切だろ、いきなりこれからの方針とか任務についても話されても困ると思うし…」

 

蒼龍「いや、そうなんだけど、そうなんだけど!加賀さんなんてもう驚きすぎて固まってるよ!」

 

加賀「щ(゚Д゚щ)」

 

\ワイワイヤーヤー/

 

那智「え…なにあれ、やばたにえん?」\ワイワイヤーヤー/

 

吹雪「那智さん口調がおかしくなってます!あ、潮ちゃん気失わないで~」\ワイワイヤーヤー/

 

北上「ねぇあの人は人間だよね?」

 

初霜「艤装を纏っている時点でただの人間ではないでしょうが、艦娘の範疇も超えてますよね、あの兵器…」

 

鳳翔「航空機を扱う者からしてもあの砲弾は末恐ろしいですね。100機編隊が一瞬で海の藻屑になっちゃいましたね」

 

時雨「あれは結局…何だったのかな、すごい光ってたけど」

 

鳳翔「おそらくは三式弾のような対航空機を想定した砲弾だと思いますが…」

 

『あの二人の子供だからただ者ではないとは思っていましたがここまでとは。彼が言っていた防衛戦術を始めこれからまた賑やかになっていきそうですね』

 

先ほどまで敵機が迫り戦闘態勢であった事を忘れるように蒼龍に、質問攻撃に戸惑う大和、驚嘆し固まってしまった加賀、未知との遭遇を果たして様々な反応を示す艦娘達を優しい目で鳳翔は見ている

 

轟音で消えた生き物たちの声が再び響きだした

 

 




「教えて大和先生~」
【三八弾とは】

「通称チート、航空機の天敵、確定演出

原理としては燃料気化爆弾。三式弾が榴散弾で炸裂箇所を頂点とする傘状の範囲で榴弾程度の効果しか持たないのに対し、炸裂箇所を中心とする周囲全域にわたってくまなく危害を及ぼす対航空兵器。紺碧の艦隊にて使われますのでもし良ければ見てみてください」
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