要 結城の日常   作:テンツク

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1話

pipipi

 

「ん!ふわーあ、朝か、飯食うか・・・ん?」

 

 

どうもこんにちは、俺の名前は要です。要 結城と言います。

ごくごく普通の大学生です。今日は土曜日なので、講義もないので、グダグダしようかと考えています。

まぁそんなことは置いておいて、朝になったので布団から体を起こすと、隣に何やら膨らみが出来てるんですよね、なので

 

バサッ!

 

「またお前か、いつもそれやって面白いか?」

 

布団を捲ると、そこには一人の女の子が居ている。

 

「もちろん、私の楽しみの一つだからね」

 

「こんなことを楽しみにするなよ、ったく」

 

今話している子は花園たえ、花咲川女子高校に通う女子高生だ。

彼女との関係は、まぁ簡単に言えばご近所さんだ。家族同士が仲が良く、昔からよく遊び相手になってやっていた。最近同じ学校の生徒と一緒にガールズバンドなるものを組んでやっている。たしかPoppin'Partyって言う名前だったはず。

ちなみに、たえ以外のバンドメンバー達とも面識がある。というよりたえが、彼女たちを紹介したいと言って家にまで押しかけて来たからな。

 

「それより、なんか用でもあったのか?」

 

「ううん、ないよ。私がしたいからしてるだけ」

 

「それを聞いてはいそうですかーとは毎回言ってはいるが、ならないからな」

 

そう、こいつは毎日ではないにしろ頻繁に同じように布団に潜り込んでくる。昔はこんなことはなかったんだがな。

 

「それより、どうやって家に入りこんでるんだよ?」

 

「???普通に窓からだけど?」

 

「なんで、何かおかしいみたいな顔をするなつーの、俺じゃなかったらアウトだからな、いや俺でもアウトか」

 

この子のこのマイペースは昔から変わらん・・・。それが良いのか悪いのかは分らんが。

 

「そういや、確かそこにはミユがいたはずだが、どうした?」

 

たえがいた場所には、家で飼っている猫のミユがいるはずなのだがいなかったので、たえに聞いた。

 

「ミユなら下で香澄達とあそんでるよ?」

 

「はい?え?なに、お前だけじゃなくて他の子たちもいんの?」

 

「うん、みんなもお兄さんに会いたいって言ってたから、一緒に来たんだよ?」

 

「そのドヤ顔をやめろばかちんが。なにをやってやったみたいな顔してんだよお前は」

 

なに人の家に勝手にあげちゃってるのかね、この子は。しかもドヤ顔で言ってきやがったよ。

あ!ちなみに他の子達とも面識があり、普通に話したりする仲だ。

 

「てことは下で待たしてるのか。なら早く下に行かねーとな。たえも行くだろ?」

 

「うん。満足したからあたしも行く」

 

そう言って、俺はたえと共に下で待たしている子達のもとに向かった。

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