要 結城の日常   作:テンツク

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104話

 

あれからパスを使って、色々なアトラクションやあこが持ってきたビーチボールで遊んだりし、今はウォータースライダーの所に来ている。

 

「これがウォータースライダー?」

 

「も、もの凄く高いです、こ、こんなに大きなアトラクションなんですか!?」

 

「へー、確かに高いな」

 

「ここのスライダーはゴムボートに乗って、びゅーんって滑るアトラクションなんだ!しかも六人乗りだからみんなで一緒に乗れちゃうんだよー!」

 

「って、みんなの分のパス取っちゃったけど大丈夫!?」

 

「そ、そうだ!りんりん、こういうの苦手だよね!激流下りもウェーブプールも見学してたし!」

 

「白金さん、苦手なら乗る必要はないわ」

 

「そうだな、無理して乗る必要はないだろうしな、まぁそこは自分で決めな」

 

「うんうん、無理しなくて良いからね!」

 

「・・・・・(ずっと怖そうなアトラクションは避けて来たけど、本当にこのままで良いのかな?自分を変えたいと思うなら、小さなことからも逃げちゃダメな気がする・・これに乗れたら少しだけ変われるかも)」

 

「・・・・・・」フッ

 

「あの、やっぱり・・・わ、わたしも乗ります!」

 

「大丈夫なの?」

 

「は、はい、怖そうだけど・・・・みんなと一緒ならきっと」

 

「ほ、本当に大丈夫?燐子?」

 

「ほれほれ、本人が乗るって言ってるんだ、あんまり言うとその決意も鈍っちまうぞ?」

 

「で、でも兄さん」

 

「りんりん!・・・うん、きっと乗ってみたら楽しいよ!」

 

「それじゃあ行きましょうか」

 

「ええ、これはスリルがありそうね」

 

「って、紗夜と友希那も乗るの!?」

 

「?何か問題でもあるかしら?」

 

「や、二人ともこういうの興味なさそうだと思ってたんだけど」

 

「下で待っているよりは有意義な時間になりそうですから」

 

「興味はないのだけれど・・・今はあるわ、早く行きましょう」

 

「そ、それなら良いけど・・・」

 

「ほれほれ、あんまり気にしてたら楽しめねーぞ?」

 

「兄さん・・・うん!そうだね!」

 

 

話し合いを終えた俺達は、ウォータースライダーの乗り場へと向かった。

 

 

 

「それでは、みなさん準備は良いですか?では、行ってらっしゃい!」

 

ボートに乗った俺達に、係員がそう言って、スライダーが開始された、ちなみに乗り方はと言うと。

 

 

 

結 燐  後

紗 友

リ あ  前

 

 

ってな感じの乗り方に乗っている。

 

 

「行っくぞー!ゴーゴー!」

 

「・・・思ったよりスピードは出ていないみたいね?」

 

「はい、正直もっと速度が出るものかと想像していました」

 

「っと言っても、まだ滑り始めたばっかりだからな」

 

「このスピードなら、燐子も平気そうかな?」

 

「は、はい・・・このぐらいならまだ・・」

 

「ふっふっふ、こんなもんじゃないよ~!このスライダーの目玉の一つはうねうねしたカーブなんだ!」

 

「うねうね?」

 

そんな事を言っていると、そのカーブに差し掛かり。

 

「きゃああああああ!!」

 

「うわっ!思ったよりカーブ凄いね!」

 

「凄いと言うか、ボートから振り落とされそうだわ!」

 

「確かになっと!」

 

「カーブの連続で・・・これはなかなか面白いわね・・燐子、しっかりボートに掴まるのよ」

 

「は、はい!」

 

「わーーい!目が回りそう~!えっへへ、楽しー!!」

 

「・・・カーブを抜けたようね」

 

「みんな大丈夫?今のカーブ、結構ヤバかったね!」

 

「そうね、とてもスリルがあったわ」

 

「わ、わたし・・・・まだボートに・・・乗ってますか?」

 

「おう、乗ってる乗ってる」

 

「あはは、乗ってるよ!もう落ち着いたから目を開けて大丈夫だよ!」

 

「そうそう、だからしがみつくのは俺じゃなくて、ボートにしような?いろいろ困るから」

 

「「・・・・・・・」」ハイライトオフ

 

「ご、ごめんなさい・・・すごく怖くて・・・」

 

「だね、今のは流石にアタシもひやっとしちゃったよー」ハイライトオフ

 

「・・・随分長いコースだけど、まだ終わりじゃないのかしら?」ハイライトオフ

 

「(その目でこっちを見ながら言わないで欲しいんだがな)」

 

「まだですよ!もう一つの目玉が残ってますから!」

 

「「もう一つの目玉?まだ何かあるのかしら?」」

 

「はい!最後はすっごい急角度でプールを目がけて滑り落ちてくんです!!」

 

「「「急角度で・・・」」」

 

「滑り落ちる!?」

 

「あ、ほら見えて来たよ!」

 

「リサ!紗夜!前見ろ!」

 

「「前って・・・」」

 

「うわぁ!みんな、ボートに掴まって!」

 

「は、はい!」

 

「これは・・・」

 

「し、死んじゃう!」

 

「燐子、俺じゃなくてボートにって聞いちゃいねーか、仕方ねえ」

 

俺は片腕で我を忘れている燐子を抱き寄せるようにして、もう片方で、ボートを支え部分を掴んだ。

 

「「「きゃああああああーーー!!!」」」

 

そのままボートはプールに向かって、急降下して行き。

 

 

ざぶ~~~~ん!!

 

プールへと着水をした。

 

 

「はー、すっごく楽しかった~!!」

 

「ええ、刺激的で面白い体験だったわ、みんなはどうかしら?悪くないアトラクションだと思うのだけれど」」

 

「確かに面白かったが・・・」

 

「・・・・・・・」

 

「りんりん?おーい、りんりん」

 

「・・・・ご、ごめんなさい、今、頭が真っ白で」

 

「ちーーっとばかし燐子には刺激が強すぎたな」

 

「うう、めちゃくちゃ怖かったよ~~!!」

 

「・・・こっちもだったな」

 

「リサまで、乗る前は楽しそうにしていたのに」

 

「だって!あんなに凄いとは思わないじゃん!!」

 

「まったくだわ!こんなに危険なアトラクションだったなんて、本当に認可はおりてるの!?」

 

「はいはい、分かったから、二人も俺にしがみつくのはやめような、身動きがとれないから」」

 

「紗夜も怖かったみたいね」

 

「ちょっと意外」

 

「・・・・・・」クスッ

 

「どうしたんですか、友希那さん?」

 

「いえ、みんなのこんな反応を見るのも面白いと思って」

 

「?変な友希那・・」

 

「お前等、もう終わったんだから、離れろって!っておい、リサ引っ張るな!倒れるって、って・・」

 

 

ざぶーーん

 

 

「・・・・結城さんを助けに行きましょうか」

 

「そうですね」

 

 

こうして、一番の難所?である、ウォータースライダーは無事?にのりおえたのであった。

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