要 結城の日常   作:テンツク

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吹雪祭編、第2弾


113話

 

俺は仕事を終え、一人でぶらぶらしていると、中庭に女子生徒が集まっている箇所が一ヶ所あった、俺は、なんだこれと思いながら歩いていた、少し気になったので近くの生徒に聞いてみた。

 

「なぁ、あれって何なんだ?」

 

「ああ、あれ?俺達もよくは知らないんだよ、他の生徒の噂によると、一般のお客さんの中に女子生徒の中で人気の、えっと誰だったかな、せ、せ、世羅みたいな感じの・・・」

 

「もしかして瀬田か?」

 

「ああ、そうそう瀬田って言うのが来てるらしくて、それであの騒ぎになってるんだってよ」

 

「へー、そうなのか、サンキュー」

 

「おう」

 

男子生徒から理由を聞いた俺はとりあえず、何も聞かなかった、何も見なかった事にして、その場から離れたのであった。

 

『やあ、子猫ちゃん達、元気にしていたかい?』

 

『『『『『『キャーーー―!薫くーん!!こっち向いて-!!』』』』』』

 

『ははは!大丈夫、私は君達から離れたりしないさ!!』

 

『『『『『『キャーーー―!』』』』』』

 

この場から離れると言ったな、あれは嘘だ・・・・・なーんてことで、俺は離れようと思ったのだが、面白そうだから携帯で動画を撮る事にした、そして。

 

「よし、良い画が撮れた、これをあいつに送ってやろう。

 

俺はそう言ってある人物にさっき撮った動画を送った、その相手と言うのは、こいつだ。

 

 

 

               ”白鷺 千聖”

 

 

 

そう、さっきの動画を千聖様にお送りしたのだ、どんな反応すr≪ヴヴ!≫ん?誰だ?・・・ってはえーなあいつ、えーっと何々?

 

 

【あの子またこんな事しているのね、ふふふ、まだあの時の尋m・・・話じゃダメだったのかしら、私言ったのにね、私達より年上の人に会うのだから、今の話し方はやめなさいってね、ふふふ、今度はあげようかしらね、かーーおちゃん】

 

っと言う文章が返信されてきた、いや、あのお嬢様何やってんのさ、尋問ってはてさて、薫様はどうなることやら。

 

 

俺は千聖にほどほどにな、っと返信し、再び歩き出した。

 

 

---------------------------

 

再び歩き出した俺はある一室に集まりがある所があったので、行ってみた。

 

「どうかしたのか?」

 

「ああ、今大食い対決をしててさ、ラグビー部の後藤とお客さんで来ている女の子が勝負してんだよ」

 

「後藤と女の子が?そんなもん後藤が勝つだろうよ」

 

後藤と言うのはラグビー部の主将で、一言で言えばとにかくデカい、何でも寿司を一人で百皿いったとか何とか、そんな奴に、ただの女の子が勝てる訳ないだろうよ、俺はそう思いながら中を確認してみた、すると。

 

「おう、お嬢ちゃん良く食うじゃねーか、ここまで俺に善戦してきたのは嬢ちゃんだけだぜ」

 

「ふっふっふ~モカちゃんはまだまだ食べれますよ~、このメロンパン美味しい」

 

「・・・・・・・・」

 

何あれ、え?めっちゃ知り合い何ですけど、とりあえず俺は数秒動画を撮り、その動画を蘭に送った、するとすぐに返信が来て【何やってんのさモカ】っと書いてあった、俺はそれを確認すると、そっと携帯を閉じた。

 

 

---------------------------

 

再び歩き出した俺はまたまた集まりがある所を見つけてしまった、俺は関わらないようにスルーしようとしたのだが、部屋の中から。

 

「ちょっとあなた何しているの!?」

 

「え?家に連れて帰ろうと思って」

 

「ダメに決まってるでしょ!その子達は私達が大事に育てて来たのよ!」

 

「大丈夫、家にはおっちゃんがいるから」

 

「は?何言ってるのよ、そんなことよりその子を戻しなさい!」

 

「じゃあこの子の名前はいっちゃんね」

 

「あなた人の話を聞いてるの!?その子を戻しなさいって言ってるでしょ!!」

 

「それじゃあ行こっか」

 

「ちょっと待ちなs」

 

「ダメに決まってんだろうがこのドアホ」ガツン!!

 

俺は流石に知らん顔出来ずに、中に入り、勝手にうちの大学で育てているうさぎを持って帰ろうとしたので、その犯人に本気のゲンコツをくらわした。

 

「        」プシュー

 

「悪いな、ほい、返すわ」

 

「あ、ありがとう」

 

「それじゃあ俺はこいつ連れて行くから」

 

「え?あ、うん」

 

俺は犯人の足を掴み、そのまま引きずって、部屋を後にした。

 

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しばらくして、さっきの犯人である、たえと、一緒に(監視)歩いて散策している、すると前の方から見知った顔の女の子がこちらに向かってきていた。

 

 

「ゆ、結城さん、こ、こんにちは・・・・」

 

「とりあえず落ち着け、ほら水」

 

「あ、ありがとうございます」

 

ゴクゴク

 

「ふー、ありがとうございます、助かりました」

 

こちらに来ていた正体は紗夜だった。

 

「それよりどうしたんだよ、そんなに急いで」

 

「あ!そうでした!日菜を見ませんでしたか?」

 

「日菜?いや、見てないが」

 

「最初は一緒にいたんですが、途中で居なくなっちゃって」

 

「そうなのか、んーー、連絡はつかないのか?」

 

「はい、何回かけても繋がらなくて」

 

「そうかー、んーーどうしたもんかね」

 

「どうしましょう」

 

俺と紗夜は少し考えていると、横から。

 

「日菜さんならさっきいたよ?」

 

「「は?/え?」」

 

「おい、今いるって言ったか?」

 

「うん、さっき天文学部の部屋に入って行ったのを見たよ?」

 

「何でそれをすぐに言わなかったんだよ?」

 

「??今日の晩御飯はなにかって考えてた」

 

「「こいつは/花園さん」」

 

俺と紗夜はがっくり項垂れた。

 

「ま、まぁ場所は分かったんだし、行こうぜ」

 

「は、はい」

 

俺達三人は、さっきたえが言った天文学部がやっている部屋に向かった。

 

 

 

 

 

 

その場所について俺達が天文学部の生徒に聞いた所。

 

「今さっきのお客さんなら少し前に終わったから違うところに行ったよ」

 

らしく、どうやら入れ違いで俺達が来たみたいだ。

 

「ここに、いねーのか、どこ行ったんだ?」

 

「どこに行ったのでしょう」

 

再び考えていると。

 

 

ピーピーピー

 

 

っという音が聞こえてきた、この音は体育館の放送の時の音だ。

 

『そこの女の子二人!早くステージから降りなさい!』

 

っと言う怒号のような内容が聞こえてきた。

 

「なぁ、すんげ―嫌な予感がするんだが」

 

「奇遇ですね、私も同じ事思ってました」

 

「「・・・・・・・はぁ」」

 

「とりあえず行こうぜ」

 

「そうですね」

 

「おい、たえ、お前も行くぞって、あれ?」

 

「花園さん?」

 

そこにいるはずのたえがいつの間にかいなくなっていた。

 

「あのバカまさか!紗夜行くぞ!」

 

「は、はい!!」

 

俺達は急いで体育館へと向かった。

 

 

---------------------------

 

体育館に着いた俺達が見たものはと言うと。

 

「やっほー!盛り上がってるー?」

 

「やあ、子猫ちゃん達、私達の演奏を楽しんで行ってくれたまえ」

 

「楽しいね!」

 

俺達の嫌な予感が的中してしまった。

 

「あんの馬鹿ども!!」

 

「とりあえず、早くステージから降ろさないと」

 

「そうだな、行くか」

 

俺と紗夜はダッシュでステージまで行き、紗夜は日菜の、俺は他の二人の腕を掴んでステージから引きずり下ろした。

 

「悪い、次頼むわ」

 

「あ、ああ」

 

次に出る予定だった人達と軽く話をして奥へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで?お前等一体何してくれてんの?」

 

「ステージに勝手に上がるなんて、バカなの!?」

 

「ええーだって、つまんなかったんだもーん」

 

「「ああ!?」」

 

「ご、ごめんなさい」

 

「薫、てめぇもだぞ」

 

「あ、ああつい」

 

「ついじゃねーよ、このボケ、この事は千聖に言っておくからな」

 

「ま、待ってくれ!千聖にだけには!」

 

「もうおせーよ」

 

俺はそう言って薫に千聖と通話中の画面を見せた。

 

「な!・・・・・・・」

 

「かおちゃん、いえ、薫、これはどういう事かしら?」

 

「ま、待ってくれ、こ、これは」

 

「私は言い訳を聞きたいんじゃないの、どういう事かって聞いているの、私あなたに言ったわよね、兄さんに迷惑かけないでねって」

 

「あ、ああ、そうだね」

 

「この件は戻って来てからじっくり聞かせてもらうから、家に戻ったらすぐに私の家に来なさい」

 

「ちょ、ちょっとm「来いっつてんだよ」分かりました」

 

「日菜、あなたどれだけ私に迷惑をかければ気が済むの?私言ったわよね?一緒に行く条件として、私から離れないこと、ここの学生さんに迷惑をかけない事って、私言ったわよね?」

 

「う、うん、で、でも」

 

「何?」

 

「いえ、何でもありません」

 

「とりあえず、しばらくの間は私と一緒に行動しないで頂戴」

 

「そ、そんな!?お姉ちゃん待って!!」

 

「んで?最後はお前だけど、結論から言うぞ」

 

「うん、何」

 

「半年間家に出入り禁止、食事も作らない、もし破ったら、おっちゃんとの決別があると思え」

 

「そ、そんな、お兄さんの家に出入り禁止だなんて、それにお兄さんのご飯も食べれない、それが半年も、で、でも破ったらおっちゃんが・・・・・」

 

「二度とこんな事すんじゃねーぞ」

 

「「「はい、反省してます」」」

 

「ったく、もう文化祭どころの話じゃなくなっちまったぞ」

 

「そうですね」

 

 

「「はーー」」

 

 

その後、あんまり時間がないと言う事で、四人(三人は絶望した顔で)は帰って行ったのであった。

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