要 結城の日常   作:テンツク

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みなさんありがとうございます!


128話

ピンポーン

 

 

ある日の事家でだらだらとしているとチャイムが鳴った、今日は特に誰かと予定がある訳ではないので誰だ?と思いながら出ると。

 

「はーい、ってお前等かどうした?」

 

「結城さんこんにちは!」

「ども」

「こ、こんにちは!」

「こんにちは」

 

家にやって来たのは香澄と有咲、そんで前の文化祭の時にギターを弾いていた女の子とあと一人は知らない顔がいた。

 

「香澄と有咲はおなじみだがそこの二人は初めましてだね」

 

「こ、こんにちは!あああああ、朝日六花です!」

 

「六花ちゃんね、そんで君は」

 

「あ、初めまして羽丘一年の戸山 明日香です」

 

「明日香ちゃんね・・・・・・戸山?」

 

俺は不思議思い香澄と有咲の方を見た、すると香澄は笑顔に、有咲は苦笑いをしていた。

 

「まさかと思うけどこれの」

 

「はい、妹です」

 

「・・・・・・香澄」

 

「はい?」

 

「お前は腹違いの子だったんだな」

 

「違いますよ!?」

 

「え?でもよ」

 

「結城さん言いたいことはよーーーーーく分かりますけど、本当に香澄の妹何ですよ」

 

「そうなのか、姉妹でこうも違うとはな、そんで?今日はどうしたんだよ?」

 

「お勉強教えてください!」

 

「諦めろ」

 

「ヒドイし早い!!」

 

「いや、だってよ、しかし急にどうしたんだよ」

 

「実はこの間テストがあったんですけど」

 

「点数が悪すぎてお母さんからバンドを禁止されたんです」

 

「なるほどなー、てか今から勉強したところで意味なくないか?テストは終わったんだろ?」

 

「そうなんですけど、来週に天数が悪かった生徒だけで再テストするらしいんです」

 

「それで教えてくれと、ポピパお連中に頼めば良いじゃねーか」

 

「そうしたいのはやまやま何ですけど、途中からこいつとおたえが演奏しだして」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・えへへ~」

 

「それでお前たちだと制御出来ずにそのまま終わったと」

 

「・・・・面目ない」

 

「はー、やっぱり諦めろ」

 

「そんな事言わないでくださいよ~」

 

「ええい張り付くなウザったい」

 

「結城ざ~ん!!」

 

「それで?有咲は付き添いとして、君たちは?」

 

「私も付き添いです、六花は家に一緒にいたので連れてきました」

 

「なるほどね、はー、わーったよ教えるかどうかは分らんがとりあえず見てやるから中入れ」

 

「はい!」

 

「お邪魔します」

 

「「お邪魔します」」

 

とりあえずは家に四人を入れる事にした。

 

 

 

 

 

「さて、とりあえず何がダメだったんだ?」

 

「全部です!」

 

「じゃあ頑張れよ~」

 

「待ってくださいよーー!?」

 

「いや、だってよ、全部って今まで何してた?」

 

「・・・・あははは」

 

「目をそらすんじゃねーよ、それで?資料はあるのかよ?」

 

「これです!」

 

「・・・・・おい香澄」

 

「はい?」

 

「お前ふざけてるのか?」

 

「??ふざけてませんよ?」

 

「そしたら何で一年で使う教科書が出てくるんだ?」

 

「・・・・・・あははは~」

 

「有咲、もしかしてかもしれんが」

 

「はい、そのテストは一年で習った奴の復習問題です」

 

「・・・・おい香澄」

 

「は、はい」

 

「お前夏休みの時の約束忘れたわけじゃないよな?」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・ごめんなさい!!」

 

「よーしお兄さんとOHANASIしようか、大丈夫、10時間程度あれば話は終わるから」

 

「10時間!?」

 

「結城さん、流石にそれだと勉強の方があれなので、せめて5時間に」

 

「有咲!?」

 

「・・・・ったくこのアホが」

 

「うう~」

 

「とりあえず教科書見せろ、それで今のお前の実力を見る」

 

「わ、分かりました」

 

「あ、それ私もやっていいですか?」

 

「有咲もか?まぁ良いぞ、ほれ、はよ貸せ」

 

「はい!」

 

俺は香澄から教科書を受け取り、確認しながらパソコンで問題を作っていった、と言ってもそこまで難しい問題を作る訳ではないがな、そんなん作ると確実にこいつの頭がショートするだろうからな、あ、有咲用にそっちも作るか、そんな事を思いながら問題作成を行った。

 

 

 

それから十数分で二種類のテスト完成させ。

 

「ほらこれだ、こっちは有咲な」

 

「あれ?私のだけ二種類あるんですけど」

 

「ああ、それは香澄と同じやつと、もう一つは難しめに作ったやつだ、やるのはどっちでも良いぞ」

 

「分かりました」

 

「それじゃあ始めるぞ、時間は一時間な」

 

「分かりました!」

「はい!」

 

「それじゃあはじめ!」

 

俺の合図と共にテストが開始された。

 

「さて、君達はどうするんだい?」

 

「あの、良ければ勉強教えてもらっても良いですか?」

 

「高校のかい?」

 

「はい」

 

「良いよ、とりあえずは六花ちゃんと二人で教え合いながらやってみな、それでも分からなかったら俺が入るよ」

 

「「はい!」」

 

 

 

 

 

 

~一時間後~

 

「はい終わりー」

 

「うはー終わったよ~」

 

「まぁまぁかな」

 

「ほれ貸せ、採点すっから」

 

「はい!」

「どうぞ」

 

俺は二人から紙を受け取ると採点を始めた。

 

 

「それで?大丈夫だったの?」

 

「全然分からなかったよ~」

 

「そりゃあお前普段からちゃんと授業聞いてないからだろ」

 

「そうだけどさ~有咲はどうだったのさ~」

 

「あたしはまぁまぁだな」

 

「そうなんだ、そういや二人は結城さんに勉強教えてもらってたよね?どうだったの?」

 

「うん、結城さん凄い教え方上手でね、多分普通に授業で習うよりかは全然分かりやすいよ」

 

「は、はい!私でも分かるように説明していただきました」

 

「そうなんだ~」

 

「終わったぞー」

 

「どうでした!?」

 

「それじゃあ発表~、まずは有咲ー」

 

「は、はい!」

 

「まぁ一応85点」

 

「一応?」

 

「そ、一応

 

「どこか変でした?」

 

「いやな、確かにあってるんだけどさ」

 

俺は有咲の答案用紙を四人に見せ。

 

「書くとこ一つずつずれてんだわ」

 

「な!?」

 

「てな訳で一応を付けたって訳、まぁ書いてるところは全部合ってたからそこだけだな」

 

「うわ、マジだやらかしたー」

 

「学校のテストの時は気を付けろよ、そんで次香澄」

 

「はい!」

 

「お前の点数は!」

 

「点数は!」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「・・・・・・」ペラ

 

俺は香澄の答案用紙を見せた、そこに書かれていた点数はと言うと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

15/100 

 

 

 

 

 

っと言うものなのであった。






響鬼さん、高評価ありがとうございます!!

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