要 結城の日常   作:テンツク

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仕事やら友人の結婚式やらで投稿が遅れてしまいました!


129話

「15点ってお前」

 

「お姉ちゃん・・・」

 

「先輩・・」

 

「あはははは~」

 

「ここまで酷いとはな」

 

香澄の点数に三人は絶句したのであった。

 

「とりあえず香澄」

 

「はい!」

 

「もうバンドは諦めろ、それが一番だ」

 

「そんな!?」

 

「いや、だってなー・・・」

 

「さすがに酷いだろ、結城さん私も香澄と同じテストやらせてもらって良いですか?」

 

「ああ、もう一枚の方がそれだからタイマーセットしてやってみな」

 

「はい」

 

俺がそう言うと、有咲は自分の携帯でタイマーをセットしもう一つのテストを開始した。

 

「お姉ちゃん、流石に15点はないと思うよ」

 

「うう~だって~」

 

「お姉ちゃんが頭が悪いのは前々から知ってるから私は良いんだけどさ、そんなんじゃ六花に呆れられちゃうよ?」

 

「わ、私!?」

 

「ロッグ~!!」

 

「わぁ!せ、先輩!?」

 

「ほら、いちゃついてないでさっさと勉強するぞ」

 

「はい!」

 

こうして戸山香澄改造計画が開始された。

 

 

~30分後~

 

 

ピピピ、ピピピ

 

 

「うし終わり、結城さんお願いします」

 

「あいよ~」

 

俺は有咲から用紙を受け取り採点を開始した。

 

「それで?少しはましになったのかお前?」

 

「・・・・・・」チーン

 

「「あははは」」

 

「ったく、だからあれほど言ってやったのによ」

 

「だって~バンドが楽しいんだもん」

 

「それとこれとは話がちげぇだろうが」

 

「うう~」

 

「そんなんじゃおたえみたいに離れちまうぞ?学年的な意味で」

 

「呼んだ?」

 

 

「「「うわぁあ!!」」」

 

「あれ?有咲じゃん、それにロックに明日香ちゃんも、みんなどうしたの?」

 

「どうしたもこうしたもあるか!どっから入って来てんだお前は!」

 

「どこって、有咲ボケちゃった?これ窓だよ?」

 

「そういうこと言ってんじゃねーよ!」

 

「まぁまぁ有咲落ち着きなってカルシウムが足りないんじゃない?」

 

「お前なーー!」

 

「騒がしいが何かあったか?」

 

「あ、結城さんおたえの奴が」

 

「たえ?・・・・良い所にいるじゃねーか」

 

「・・・何だか嫌な予感がするんだけど」

 

「気のせいだ、ほれ、ここにテストがあるじゃろこれをやろうじゃないか」

 

「私用事を思い出したからこれで失礼s「まぁまぁそんな事言わずにやっていきなさいよ」嫌だ―――!!」

 

たえの奴に紙を渡し無理矢理開始させたのであった。

 

「おっと、有咲の結果だったな」

 

「そうだった!有咲は何点だったんですか!?」

 

「有咲の点数は・・・・」

 

 

「「「「・・・・・」」」」

 

「95点で~す」

 

「ほっ」

 

「有咲凄い!」

 

「一問だけ計算ミスがあったな、それ以外は完璧だったぞ」

 

「ありがとうございます、これか・・・ああー確かに」

 

「まぁそこさえ気を付ければ今のところは大丈夫だろ、たえ手が止まってるぞ~」

 

「うう~おっちゃんが一匹いて他のウサギたちが15匹で・・・」

 

 

「そんな問題あったか?」

 

「いや、無かったと思います」

 

「あいつは一体何をしてるんだ」

 

 

それから時は過ぎて。

 

「出来た!」

 

「ようやく出来たかほれ貸せ」

 

「はい!」

 

「・・・・おい」

 

「??何?」

 

「これはなんだ?」

 

「何って?おっちゃんだよ?」

 

「誰がこれを書けと言った?テストはちゃんとやったんだろうな?」

 

「テスト・・・知らない子ですね」

 

「目を逸らすんじゃない、まぁ一応書いてはいるか・・・・・」

 

「どうですか?おたえは」

 

「うーん・・・・・OK出来た、それじゃあ点数発表するぞ、点数は・・・」

 

「「「・・・・・」」」

「「ZZZZ」」

 

「・・・・・25点」

 

「ああーー」アタマカカエ

 

「「あははは・・・・」

 

 

 

 

こうして問題児が一人追加されて、今回の勉強会?は幕を閉じたのであった。





甲斐隆貴さん、高評価ありがとうございます!!





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