要 結城の日常   作:テンツク

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140話

あの後紗夜に見つかった三人は紗夜にこっぴどく説教をされていた。

 

「あなた達は一体何をしようとしていたんですか?」

 

「いやーモカから兄さんが風邪だって聞いたからさお見舞いにと思ってさ」

 

「お見舞いなのにあんなに勢いよく布団をはぎ取る必要があったのですか?」

 

「いやーそれは・・・」

 

「どうなんですか?」

 

「「「・・・・・」」」

 

「黙るんじゃありません!!はっきりと答えなさい!!」

 

「そう言う紗夜さんは何で兄さんの家にいるんですか」

 

「私は結城さんに自主練を見てもらおうと思って伺ったのですよ、そしたら風邪を引いたと聞いたので奥沢さんと一緒にお世話をしていたんですよ」

 

『『『クッ!!正論過ぎて言い返せない!!』』』

 

「それにお見舞いに来るだけの人が何故こんな大荷物を持ってるんですか」

 

「それはほら・・・ねぇー?」

 

「「うんうん」」

 

「あなた達、もしかしてお世話したと言う理由をつけてやましい事を考えている訳じゃないですよね?」

 

「「「・・・・・・」」」目逸らし

 

「こっちを見なさい!!そんなんだからあなた方は・・・・・・・・・・・・・」

 

それから数十分紗夜の説教が続き。

 

「分かってるんですか!!」

 

「「「     」」」チーーン

 

「紗夜さんストップ!もう三人のライフはゼロですよ!」

 

「離しなさい!まだまだ言いたいことは」

 

「分かりましたから、今言っても意味ないですよ!」

 

「・・・・・それもそうですね、時に花園さん」

 

「はい?」

 

「あなたは何故そこに居るのですか?」

 

「え?もちろんお兄さんと一緒に寝るたm」

 

「そんなことを聞いているんじゃありません!」

 

紗夜がたえの説教をしようとしていると。

 

「「「・・・・・・」」」ソロリソロリ

 

先ほどの三人は忍び足で部屋から出ようとしていた、すると美咲が。

 

「あ」

 

それに気づき声をあげると紗夜はそちらを向き。

 

「あなた達!話はまだ終わってませんよ!」

 

っと紗夜の咆哮が飛び出し、それを聞いた三人は

 

「「「逃げるんだよーー!!」」」

 

っと同時に部屋を飛び出し逃げ出した。

 

「あ!待ちなさい!」

 

それを追って紗夜も部屋を飛び出した。

 

「「・・・・・・」」

 

残された美咲とたえはと言うと。

 

「花園さんこれからどうするの?」

 

「んー、家に戻ろっかな」

 

「それが良いと思うよ」

 

「よいしょっと、それじゃあね」

 

「うん、また」

 

まったりしていた。

 

 

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ー結城sideー

 

何やら隣で紗夜の怒鳴り声が聞こえてくる、そのせいで寝れねぇ、しかし今って確か美咲と一緒に下で飯作ってるんじゃなかったのか?とりあえずこのままだと寝れねぇし言いに行くか、そう思いベットから起き上がり部屋を出て隣の部屋に行こうとした瞬間、目の前に人影があった。

 

「「「「え?」」」」

 

俺とその人影達は何とも間抜けな声をあげた、っが、出会い頭だったため、避ける事も出来ず。

 

ドン

 

そのまま三人中の一人にぶつかり、よろける。

 

『やべ、後ろ階段じゃねーか、ヤバい病み上がりのせいで踏ん張り利かねぇ!』

 

俺はそのまま後ろに倒れるような形で階段から落ちて行った、その時に何か聞こえた気がしたが気のせいだろう。

 

 

そうして俺は意識を失った。

 

 

 

---------------------------

 

 

ー数週間後ー

 

 

ー弦巻家広場ー

 

「みんな!来てくれてありがとう!」

 

今この場にはガールズバンド5つ、25人が集まっていた。

 

「それよりどうしたのこころん、いきなりみんなを集めて」

 

「そうね、私達は練習をしないといけないのだけれども」

 

「しょうもない話じゃないでしょうね」

 

「心配いらないわ!とっても大切な話よ!」

 

「それで、どうしたの?こころちゃん」

 

「ええ、今から話すわ!お願いね!」

 

「はい」

 

こころがそう言うと黒服の一人が前に出て。

 

「みなさんお忙しい中来ていただきありがとうございます、今回皆様に集まっていただいたのは要様の事でです」

 

「「「「「「「「「「!!!!!!」」」」」」」」」」

 

そう、今回ここに集められたのは結城の事でである、その後結城は打ちどころが悪く意識を失ってしまっているのである。

 

「今日の段階で要様は目を覚まされました」

 

黒服がそう言うと彼女達は喜びの声をあげた、しかし。

 

「ですが、打ちどころが悪かったのか、はたまた勢いがあり過ぎたのか分かりませんが、どうやら記憶喪失のようです」

 

「「「「「「「「「「記憶喪失!!??」」」」」」」」」」

 

「そうなの、朝に結城が目を覚ましたって聞いたから会いに行ったら私の事忘れたみたいなの、それでみんなの写真も見せたんだけど、みーんな忘れてしまったみたいなの」

 

それを聞いた彼女達の反応はと言うと。

 

『『『『結城さん大丈夫なのかな・・・・』』』』

 

っと心配するものもいれば。

 

『『『『あれ?これはチャンスなのでは?記憶がない→記憶の書き換えが可能→私はあなたの彼女/妻/最愛の人だと刷り込む→記憶の無い兄さん/お兄ちゃん/結城さんはそうだと思い込む→つまり・・・・・・・そのままゴールイン【!なりません!】」

 

っと思うものもいれば。

 

『『お兄ちゃんに記憶がない→つまり店の跡取りだと言う設定にする→お兄ちゃんはそう思い込む→お父さんたちを説得→両親が了承→つまり・・・・・・そう言う事だよね【!どういう事ですか!】」

 

っと言う考えの人もいれば。

 

『記憶がない→私達の事を知らない→つまりミユちゃんの事を知らない【どうしてこうなった】→ミユちゃんの飼い主は私だと刷り込む→結城さんはそう思いこむ→つみゆちゃんを受け取る→そのまま・・・・・ふへへへへ【ちなみに結城が記憶を失っているのは彼女達の事だけで、ミユの事や家族の事などは普通に覚えています】

 

なんて考えているのもいる。

 

 

半分近くは心配<欲望なのであった。




おまけ


結城が気を失った直後の三人の頭の中では。


[[[グへへ、今なら犯る最大のチャンスだぜ!]]]

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[[[そんなもん犯った後で良いんだよ!]]]

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[[[大丈夫だって、すぐに済ませりゃ良いだけの事じゃねーか、それにこんな機会今後あるか分かんねーんだぜ]]]

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[[[だろ?だからこの機会を逃す手はないって事よ]]]

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[[[・・・・・・]]]

()()()()()()()


ガシッ!

[[[交渉成立!!]]]
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<<<それじゃあ頂きまーす!!>>>






















ちなみに紗夜と美咲に止められ未遂に終わったのであった。

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