ーロゼリア編ー
ガラガラ
「ヤッホー兄さん!」
「えっと・・・」
「あ、そう言えば記憶喪失だっけ、あたしは今井リサだよ、兄さんの妻なんだー」
「妻!?え?俺一体いつ結婚したんだ?」
「今井さん嘘をつかないでください、ややこしくなります」
「えー、将来的にはそうなるんだし、良いじゃん」
「良くないです」
「えっと、君は」
「私は氷川 紗夜です、結城さんの・・・・弟子ですかね」
「弟子?」
「はい、結城さんにギターを教えて頂いていたんです」
「そうだったんだ、ごめんななんも分かんねーや」
「大丈夫ですよ、ゆっくり思い出して頂ければ」
「ありがと、それで君たちは」
「私宇田川あこです!」
「白金燐子です、兄さんの彼女だよ」
「妻の次は彼女か、ってあれ?昨日の子も俺の彼女って言ってたな、俺もしかして二股、いや今井さんが妻って言ってるから三股になるのか?・・・・・・俺ヤバくね」
「大丈夫ですよ、私が知る限りでは結城さんは誰とも付き合っていませんので」
「え?そうなの?」
「はい、なのでご心配はいりませんよ」
「ちょっと紗夜―」
「今井さん!今は冗談を今は言ってる場合ではないでしょう!」
「う!」
「白金さんもですよ」
「・・・・・・」
「ま、まぁまぁ落ち着いて、えっとそれで君は」
「私は湊友希那よ、あなたの家にいるミユちゃんの本当の飼い主なのよ」
「ミユはうちの猫だが?」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・」
「「「「・・・・・・」」」」
「・・・それは違うわ」
「いや、違わねーよ?」
「「友希那/さん」」
「「湊さん」」
「んん!それで、あなたの彼女と言っていたのは誰なのかしら?」
「流したね」
「話し変えたね」
「それは良いのよ、それで?誰なの?」
「えっと確か山吹さんって子だよ」
「沙綾かー」
「それではポッピンパーティーの子達が来ていたのですね」
「そうだね、昨日来ていたよ」
「何か変な事はされませんでしたか?」
「特にはされてはないけど、強いて言うなら」
「言うなら?」
「やたらと胸をさわせて来たな」
「胸を触らせに来た?」
「うん、色々聞いて頭痛くなってたら市ヶ谷って子がおっ〇い揉むか?って言ってきてね」
「あの市ヶ谷さんが」
「確かに有咲胸でっかいもんなー」
「そんな話をしてるんじゃありません!」
「それで、結城さんは触ったんですか?」
「触っちゃいないよ、その後に山吹さんと胸の事でケンカを始めちゃったからね」
「それで、どうなったんですか?」
「戸山って子と花園って子が何か知らないけどその二人の胸を揉むって言いだして」
「はー」
「んでその二人が説教をくらって帰って行ったよ」
「そうですか、それで、今井さんと白金さんは何をしているのですか?」
「いやー有咲に負けてられないからねーここはあたしの胸も揉んでもらわないとねー」
「そうです!市ヶ谷さんだけズルいです!私の方が大きいのに」
「りんりん!?」
「あなた達は話を聞いていたのですか!?」
「え?兄さんが有咲と沙綾の胸を揉んだって話でしょ?」
「揉んでません!上着を着なさい!」
「なーんだ残念」
「残念じゃありませんよ、まったく、元を辿れば結城さんの記憶喪失の原因は今井さんが原因でもあるんですからね」
「あはは、分かってるって」
「まったく」
「そろそろ帰った方が良いんじゃなかしら、流石に長居するのは迷惑になるでしょうし」
「確かにそうですね、それでは私達はこれで帰りますね」
「うん、ありがとうね」
「いえ、それでは」
「気を付けてね」
「「「はい/ええ」」」
・・・
そう言って三人は帰って行った。
『ふふふ、紗夜達は帰ったね、それじゃあ今からは私と兄さんのお楽しみタイムと行こっかな』
『氷川達が帰った、今なら兄さんに迫ってあんなことやこんなことを・・・・うん!』
そう考えていた隠れていた二人は出た瞬間。
ガチャ
っと扉が開き、そこから帰ったはずの紗夜が戻ってきたのだった、二人は予想外の出来事に止まる事が出来ず、半裸の状態で二人の前へと出てしまった。
「「・・・・・・」」
「・・・・・・」
「・・・・・・」目閉じ
「・・・・・今井さん、白金さん」ゴゴゴゴゴゴゴ
「「は、はい」」
「少し、いや、長---------------------いお話がありますのですぐに服を着て外へ出なさい」
「「で、でも」」
「早くしろ」ギロッ
「「ラ、ラジャー!」」
そのまま三人は部屋を後にしたのであった。
「何かデジャヴな気がするな、結局何だったんだろう」
ちなみに紗夜が戻ってきた理由はお見舞い品を渡し忘れたのを思い出して戻って来たのであった。
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