要 結城の日常   作:テンツク

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143話

 

ーアフターグロウ編ー

 

ガラガラ

 

「ヤッホー!お兄ちゃん元気ー!?」

 

「えっと、元気・・・・なのかな」

 

「ひまり、病院何だから静かにしろよ」

 

「そーだよひーちゃーん、モカちゃん達が追い出されちゃうよ~」

 

「えへへ、ごめんごめん、嬉しくてつい」

 

「えっと、それで君達は?」

 

「あ!そうだった、アフターグロウのリーダーの上原ひまりだよ!」

 

「あたしは宇田川巴」

 

「青葉モカちゃんで~す」

 

「それで、りんご剥いてくれてる君は」

 

「あ!羽沢つぐみです!」

 

「そう、てかアフターグロウって?」

 

「アフターグロウは私達のバンドの名前だよ!」

 

「バンド?って事は楽器弾いたりするんだ」

 

「ああ、ちなみに私はドラムだぜ」

 

「私はキーボード、はい、あーん」

 

「つぐってますな~、モカちゃんはギターで~す」

 

「私はベースだよ!つぐズルい!」

 

「ありがと、それで一つ良いかな?」

 

「「「「????」」」」

 

「さっきからこっち(逆側)で一生懸命にニオイを嗅いでる子がいるんだけど、この子も君らの友達?」

 

「「「???・・・蘭/蘭ちゃん!?」」」

 

「蘭~そんなとこで何してんの~?」

 

「スンスン、何って兄さんのニオイを嗅いでんの」

 

「もー!蘭ーそんな事しに来たんじゃないでしょー!」

 

「スンスン、兄さんの記憶を戻す話でしょ?忘れてないから大丈夫」

 

「えっと・・・・」

 

「ひまりそっち持ってくれ」

 

「うん!」

 

「いくぞ、せーの!」

 

「ちょっと二人とも離して!ニオイを嗅げない!」

 

「ほら、そんな事より記憶を戻すのに良いもんがあるんだろ?」

 

「うん、この紙だよ」

 

「蘭ちゃんその紙は何?」

 

「秘密、それじゃあ兄さん、この紙にこれを押してくれたら私達の事思い出すよ」

 

「紙?」

 

そう言って幸人が蘭から紙を受け取り中身を見て見ると、そこにはある文字が書かれていた、その文字は。

 

 

[婚姻届]

 

 

 

「・・・・・・え?」

 

「何も心配しなくて良いよ、さぁグイッっといっちゃって!」

 

「いやいやダメでしょ!?」

 

「お兄ちゃんその紙なんだったの?」

 

「婚姻届」

 

「「「「・・・・・・・・は?」」」」

 

「ほらこれ」

 

 

[婚姻届]

 

 

「大丈夫、もう何も怖くないよ」

 

「いやいや、いきなりこんなん渡されたら怖いんだけど!?」

 

「大丈夫、あなたは私が守るもの」

 

「何か俺の気のせいかは知らないけど、守られると言うより襲われそうな気がするんだけど」

 

「お兄ちゃん!絶対にハンコ押しちゃダメだよ!?」

 

「兄さん絶対に押すなよ!?」

 

「お兄ちゃんダメだよ!?」

 

「何?三人共、それはもしかして押せって言う振り?」

 

「「「違ーう/ちげーよ!!」」」

 

「うるさいですよ!病院の中では静かにしてください!!」

 

「「「ごめんなさい」」」

 

「あなたが一番うるさいじゃない」ボソ

 

「何か言ったかしら?」

 

「・・・・・いえ、何も」

 

「そう、病院内では静かにね」

 

「「「「はい」」」」

 

「あ、看護婦さん、検査ってこの後でしたっけ?」

 

「ええ、また時間になったら呼びに来るわね」

 

「は、お願いします」

 

「それじゃあ静かにね」

 

そう言って看護婦は部屋を後にした。

 

 

「ビックリした―」

 

「だな」

 

「ビックリしたね」

 

「三人共あんなのにビビッてたの?情けない」

 

「そう言ってる君は足が生まれたての小鹿のようになってるけど」

 

「こ、これは武者震いだよ」

 

「何で戦おうとしてるんだよ」

 

「それより!あの人とはどういった関係なの!!」

 

「どういったって、ただの患者と看護婦さんだけど」

 

「嘘だ!!」

 

「いやいや、それ以外にないでしょ、あ、りんご貰って良いかな?」

 

「でも仲いいみたいだったけど、はい、あーん」

 

「あむ・・・・そうかな?あの人だけじゃなくても他の人ともあんな感じだけど?りんごありがとう」

 

「でもあの人の何て言うか、圧みたいなの凄かったな」

 

「ホントだね」

 

「ああ、あの人元ヤンだからじゃないかな」

 

「「「元ヤン!?」」」

 

「らしいよ、詳しくは聞いてないけど、他の看護婦さんが教えてくれたから」

 

「そりゃああんな感じになる訳だ」

 

「そうだねー」

 

「凄いね」

 

「元ヤンだか元・・・・・ヤンだか知らないけど、あんなのに私は負けない!!そして!必ずや兄さんを手に入れてみせる!!」

 

ガララ

 

ガシッ

 

蘭って子が大声で何かを宣言した瞬間に扉が開き、さっきの看護婦さんが部屋の中に入って来て、そのまま蘭ってこの頭を鷲掴みをした。

 

「・・・・・・えっと」

 

「私さっき静かにしろって言ったよな?」

 

「・・・・・・はい」

 

「私の話し聞いてなかったか?」

 

「・・・・聞いていました」

 

「ほう、聞いていたのにも関わらず、あんなデカい声をだしたと」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・・ちょっとお姉さんとお話ししようか」

 

「・・・え?おば・・・あ」

 

「・・・・」ニコォーー

 

「・・・・・死ぬしかないじゃない!」

 

バタン

 

「「「「・・・・・・・」」」」

 

ガラガラ

 

「あれ~?みんなどうしたの~」

 

「「「「・・・・・何でもない」」」」

 

「あれ~?蘭は~?」

 

「マミられたよ(拉致られたよ)」

 

「???」コテン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後彼女の姿を見たものはいなかったと言う。

 





蘭のキャラが崩壊してるけど、大丈かな?

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