要 結城の日常   作:テンツク

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145話

 

ーハロハピ編ー

 

 

バン!

 

「結城!遊びに来たわ!」

 

「結城君遊びに来たよ!」

 

「ああ、何て儚いんだ!」

 

「こら、病院で騒ぐんじゃありません」

 

「三人共静かにね」

 

「・・・・えっと」

 

「あら?私達の事忘れちゃったの?」

 

「そうなの!?」

 

「ああ、儚い」

 

「いや、兄さんは記憶喪失だからね、ってかこころがそれを私達に教えてくれたんでしょうが」

 

「そうだったかしら?」

 

「まったく」

 

「あはは・・」

 

「えっと、それで」

 

「私は弦巻こころよ!」

 

「はぐみは北沢はぐみだよ!」

 

「瀬田薫さ」

 

「私は奥沢美咲だよ」

 

「わ、私は松原花音だよ」

 

「えっと、それで今日はどういったようで?」

 

「遊びに来たのよ!」

 

「遊びに?ここ病院だけど」

 

「関係ないわ!」

 

「うんうん!」

 

「大丈夫さ」

 

「いや、そこは気にしようよ、良いの?」

 

「いや、ダメなんだけど、こうなったらこっちの話なんて聞かないからなー」

 

「それよりお兄ちゃんは大丈夫なの?」

 

「ああ、体の方は特に問題ないけど、とりあえずは安静にしとっけてさ、体が鈍っちまいそうだけどな」

 

「まぁ確かに一週間近くそうしてると鈍っちゃうよね」

 

「あら!それなら私達と体を動かしましょう!」

 

「はぐみ賛成!」

 

「いや、話し聞いてた?俺安静にしなくちゃいけないんだけど」

 

「大丈夫よ!何とかなるわ!」

 

「・・・・・不安しかねーな」

 

「「・・・・あはは」」

 

 

 

ー数分後ー

 

「お医者さんが良いって言ったわ!」

 

「やったね!」

 

「「「ええーー・・・」」」

 

「どうしよっか?」

 

「こうなったらやるしかないと思うよ」

 

「う、うんそうだね」

 

「まぁいっか、じゃあとりあえず・・・・・」

 

「お兄ちゃんどうかした?」

 

「いや、俺服とかねーなと思ってな」

 

「「・・・・・あ」」

 

「こちらにご用意しております」

 

「「「うわぁ!!」」」

 

「誰?」

 

「こころの所の黒服さんだね」

 

「え?もしかしてこの子って・・・・」

 

「多分お兄ちゃんが思ってる事であってると思うよ」

 

「そ、そうなんだ」

 

「要様どうぞ」

 

「ど、どうも」

 

「いえ、それでは失礼いたします」

 

シュ

 

「消えた!?消えたんだけど!?」

 

「あはは、そうだね」

 

「え?消えるのが普通なの?」

 

「「いや、お兄ちゃんの反応が普通だと思うよ」」

 

「そ、そうか、それじゃあ着替えるから出ててもらって良いかな」

 

「分かったわ!」

「はーい!」

「ああ」

 

「・・・・天真爛漫な子だな」

 

「まぁいっつもあんな感じだけどね」

 

「そうなんだ・・・・・・なんでいるの?」

 

「え?着替えるんでしょ?」

 

「うん、そうだから出ててって言ったんだけど」

 

「大丈夫だよ、お兄ちゃんはそのままで」

 

「はい?」

 

「「私達が着替えせてあげるから」」ハイライトオフ

 

「いや、一人で着替えられるから大丈夫だけど」

 

「「まあまあ、そんなこと言わないでさ」」ハイライトオフ

 

「いや、大丈夫だから、じわじわと近づいてこないで」

 

「「さぁ、お着換えの時間ですよー」」ハイライトオフ

 

「あ、あ・・・」

 

 

 

アァァァーーーーーー!!

 

 

その後どうなったのかわ三人しか知ることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー一方三バカはと言うとー

 

「それじゃあ私がボールを投げるわ!」

 

「じゃあはぐみはキャッチャーするね!薫君はバッターで良いかな?」

 

「ああ、大丈夫さ」

 

「それじゃあ行くわよ!せーの!」

 

ヒュ

 

ズドン!!

 

「ストラーイク!こころんコントロール良いね!」

 

「やったわ!」

 

『あれ?私の目がおかしいのだろうか、こころがボールを投げた瞬間にもうはぐみのグローブの中に入っていたのだが・・・・ってか音がおかしくなかったかい』

 

「それじゃあ次行くわ!」

 

「あ、ああ、いつでも来たまえ」

 

「はぐみ!行くわよ!」

 

「いいよーこころん!」

 

ヒュ

 

 

ズドン!!

 

「やったわ!」

 

「すごーい!」

 

「・・・・・・・」

 

『いやいや、待て待て!やっぱり私の目はおかしくなかった!消えてる!っと言うか何ではぐみはさも当然のように取ってるんだい!?』

 

「こころん!次はぐみがピッチャーやる!」

 

「分かったわ!私がキャッチャー?をすれば良いのね!」

 

「・・・・・」

 

『大丈夫、さっきはこころだったんだ、こころが規格外前々から知っていること、流石のはぐみでも先ほどのような事はないだろう』

 

「それじゃあ行くよー!」

 

「ええ!」

 

「あ、ああ」

 

ビュ

 

スパ――――――――ン!!

 

「・・・・・・」

 

 

ここから先の事を薫は覚えておらず、次に気がついたときには結城達が来ている状態であった。

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