要 結城の日常   作:テンツク

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147話

この日俺は銀先に呼ばれたため今は学内の銀先の部屋へと向かっている。

 

「しかし銀先から呼び出しって珍しいなどうしたんだろ」

 

俺はそんな事を思いながら向かい、そして着いた。

 

 

コンコン

 

「要でーす、お邪魔しまーす」

 

ガチャ

 

「おいおい、せめて返事聞いてから入って来いよ、まぁ良いけどよ」

 

「それで?どうしたんっすか?てかお前らも居たんだ」

 

中には赤司、新田、速水の三人もいた。

 

「どうしたって、お前あれの事忘れてねーだろうな?」

 

「あれの事?」

 

「・・・・お前なぁ」

 

 

「何だっけ?赤司分かる?」

 

「そりゃあ分かるよ、じゃあヒント、この三人と言えば?」

 

「この三人?・・・・・・・・・」

 

「「「「・・・・・・・・・・・」」」」

 

「・・・・・・・・あ!」

 

「思い出したかい?」

 

「教職か」

 

「正解だ」

 

「あれ?教職で何かあったっけ?」

 

「これの事は覚えてるかい?」

 

「えっと何々?教育実習場所候補・・・・あ」

 

「その様子だと忘れてたみたいだな、んで?どうするんだ?今日中返事しないといけないんだが」

 

「んーー、あ!」

 

「「「「??」」」」

 

「確かここに・・・・あった!」

 

「「「「割り箸?」」」」

 

「これをこうして、こうして、赤司、これを俺から見えないように持って」

 

「ああ」

 

「んで適当に混ぜてくれ」

 

「ああ」

 

カチャカチャ

 

「出来たよ」

 

「サンキュー、どちらにしようかな!」

 

スッ

 

「んっと、羽丘か、銀先、羽丘で」

 

「「そんな決めかた!?」」

 

「結城らしいね」

 

「「先生良いんですか!?」」

 

「ん?良いんじゃねーの?決めえるのはあいつだし」

 

「「た、確かに」」

 

「んじゃあ赤司と新田は花咲川、要と速水は羽丘だな、んじゃ連絡しておくわ」

 

「赤司花咲川なんだ」

 

「ああ、従姉が花咲川の先生でね、知り合いがいるから気が楽だしね」

 

「なるほどな」

 

 

「     」フッ

「     」グヌヌ

 

「てか何で速水はあんなドヤ顔で、新田は悔しそうな顔してるんだ?」

 

「ふふ、結城は特に気にしなくて良いと思うよ」

 

「そうか?まぁいっか」

 

 

 

---------------------

 

 

「てな事があったんだよ」

 

「何か結城君らしいね」

 

「そうか?」

 

「うん、結城君が先生かー」

 

「何か変か?」

 

「ううん、変じゃないよ、いやー生徒たちからモテるんだろうなーと思ってね」

 

「それはねーだろ、第一生徒と先生だぞ、完全にアウトじゃねーか」

 

「はは、確かにそうだね、それで?何時から?」

 

「丁度二週間後だな」

 

「そっかー、大変だね」

 

「それは自分にたいしての言葉か?」

 

「うぐ!だ、大丈夫だもん・・・・タブン」

 

「まぁ最近は人も増えて来たんだろ?」

 

「うん、結城君達のおかげでね」

 

「良かったじゃねーか」

 

「ホント助かったよ」

 

「こっちもタダで貸してもらったからな」

 

「なんの話ししてるんですか!!」

 

「あ、香澄ちゃん、いらっしゃい、みんなもいらっしゃい」

 

「「「「こんにちは!!!」」」」

 

「おう、勢ぞろいじゃねーか、どうしたんだ?」

 

「今日はみんなcircleで練習でね、たまたま一緒になったんだ」

 

「へーそうなのか」

 

「それで?なんの話をしてたの?」

 

「ん?ああ、俺の教育実習の話し」

 

「「「「「教育実習??」」」」」

 

「まぁ簡単に言うと高校に行って色々学んで来いって話だ」

 

「大分はしょったね」

 

「こいつらに一から説明して理解できると思うか?」

 

「「「「「・・・・・・確かに」」」」」

 

「それで、結城さんはどこの高校に行かれるんですか?」

 

「ああ、俺は羽丘だ」

 

 

「「「「「「     」」」」」」OTL

「「「「「「     」」」」」」グッ!!

 

 

 

ある者達は崩れ落ち、ある者達は天に手を突き立てた、今はこの時だけはcircleはカオスになっていたのであった。

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