「それで、何故羽丘にされたんですか?」
「クジで決めらからだな」
「クジ、ですか?」
「ああ、教育実習の事すっかり忘れててな、とりあえず花咲川か羽丘で良いやって思って、割り箸でクジを作って、それで決めた」
「お兄ちゃんらしい決め方だね」
「まぁ今思えば羽丘で良かったのかもな」
「それは何故ですか?」
「じゃあ紗夜、お前が俺の立場だとするぞ?」
「はい」
「もしお前が花咲川に行く事に決まりまりました、ここまでは良いな?」
「ええ」
「当日、お前が行く学年が2年になりました」
「..........あ」
「美咲は分かったみたいだね」
「まぁね」
「それのどこがダメなんですか?」
「まだ分かんねーか?それじゃあそこのクラスに香澄、こころ、はぐみ、たえ、彩がいたらどうなる?」
「私3年生だけど!?」
「あれ?成績がダメすぎて留ね」
「してないからね!!」
「なんだ、残念、っとまぁここまで言えば分かるだろ?」
「ええ、そうですね、大変なことになりますね」
「そう言う事だ」
「確かにそう思うと羽丘で良かったのかも知れませんね」
「紗夜ちゃんまでそう言うって、香澄ちゃん達ってそんなにあれなの」
「まぁ先生達の間でも問題児として見られているみたいですよ、私のところに何回か言いに来られた先生もおられましたから」
「でも羽丘も日菜さんが居るけどどうなの?」
「日菜は放置して置けば大人しくなるだろう、心配してない」
「それは本当に心配してないもだろうか」
「そうだな、羽丘の不安材料は、あこ、ひまり、蘭、友希那かな」
「「主に?」」
「成績面だな」
「それで?もうどこの学年になるのかは知ってるの?」
「いや、まだあちらさんも決めかねてるみたいでな、とりあえずは羽丘に行くってことが決まっただけだ」
「そうなんだ、てか羽丘に行くってことは、その後も羽丘に?」
「いや、その辺はまだ決めてねぇよ、教師になるのか、普通に働くのかはな」
「そうなんですか、てっきりそのまま教師になるのかと思ってました」
「俺が教師しても特になんもないだろ?」
「「「「「「「寧ろ留年して・・・・・・・放課後に・・・・フヘヘ」」」」」」」」
「私は結城君の授業受けてみたいなー」
「でも結城さんは教え方が上手なので教師に向いていると思いますよ?」
「確かに」
「ま、教師も候補の一つってだけだ、そんなに急いで決める事でもないしな」
「確かにそうかもね、いろいろ見てまわってから決めても良いかもね」
「確かにそうかもね」
「そうですね、急いで決めてしまっても仕方ないですしね」
「ちなみにお兄ちゃんは羽丘でどこの学年が良いの?」
「そうだな、安定で見るなら1年かな」
「あれ?そこは3年生じゃないんだ?」
「まぁな、あこって言う不安材料はあるが、六花と明日香は見た感じだと羽丘でも上の方だからな、多分教える分には楽だと思う」
「そうなんだ?てか六花ってのは確かGALAXYで働いてるメガネかけたギターが凄い子でしょ?」
「ええ、文化祭の時に見ましたが凄かったですね」
「それは分かったんだけど、明日香って子は?」
「ああ、香澄の妹だよ」
「「戸山さんの妹?」」
「ああ、感じで言えば香澄と正反対な感じだ」
「「戸山さんと正反対」」
「つまり頭が良く」
「それでいて大人しく」
「「常識がある人」」
「正解」
「それは本当に戸山さんの妹さんなんですか?」
「正真正銘の妹だったよ」
「「そうなんですか/そうなんだ」」
『紗夜ー!練習やるよー』
『美咲ー!!!早く演奏を始めましょう!!!』
「ええ、今行きます」
「はいはい、分かったから騒がないでよ」
「そんじゃまぁ行ってこい、俺もそろそろ帰らねーといけねーからな」
「何かあるの?」
「ミユの散歩」
「早く行きましょう」
「「「「うわ!!」」」」
「お前どっから出て来やがった」
「そんなことはどうでも良いのよ、早くミユちゃんの散歩に行くわよ」
「はいはーい、友希那はこっちで私達と練習ねー」
「リサ離して!私はこれからミユちゃんの、いやぁぁぁぁぁーーー・・・・・」
「「「「・・・・・・・・」」」」
こうしてこの日の話はお開きとなったのであった。
田中なななさん、叢雲神さん、竹田いのりさん高評価ありがとうございます!!!
更新が遅くなってしまい申し訳ありませんでした、仕事の関係等々で中々出来ませんでした、これからもこんな感じになってしまいますが、どうぞ、よろしくお願いします!!!!!
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