ー一週間後ー
「今日から要君に授業をやってもらう事となった、みんなはしっかりちゃんと話を聞くように、たまに私もフォローしながらの進めになるからその事も覚えておくように」
「「「「「「「「はーーい」」」」」」」
「それでは要君、頼んだ」
「分かりました、それじゃあ今桜先生からも言ったが今日から俺が授業を進めていくからよろしくな、それじゃあ教科書の〇〇ページ開いて」
俺がそう言うと生徒達は教科書を開いた。
「四字熟語の問題からだな、それじゃあ早速だが、問題を解いてもらうぞー、問題はこれだ」
そう言って俺は黒板に文字を書いた。
いくどうおん
「この四字熟語を漢字で書いてもらう、まずはそうだな・・・・美竹」
「愛しの蘭と言って、さんはい」
「さっさと書こうか?」ピキピキ
「あ、はい、いくどうおんねこんなの楽勝だよ・・・・終わったよ」
「はい、じゃあ美竹の答えを見て行こうか」
答え:イ○!同音
「漢字だっつっただろうが、それに四文字じゃなくて五文字だろうが、それに漢字の答えのかに!マークが入るか訳ねーだろ、はい不正解、じゃあ次上原」
「はい!よーしお兄ちゃんに良いとこみせるぞー!・・・・・出来た!」
「はい、上原の答えを皆んなで見ていくぞー」
答え:以下同文
「「「「「「・・・・・・・」」」」」」
「えへへー、ドヤ!」
「先生このクラス大丈夫ですか?」
「一部だけだと思ってくれ」
「はぁ、みんなは分かってると思うけど、俺が問題に出したのはいくどうおんな、宇田川、上原の答えはなんだ?」
「いかどうぶんです」
「正解、全く違うからなまぁこんな間違いする奴はそうそういないと思うけどな、じゃあ羽沢」
「はい!」
「解いてくれ」
「・・・・出来ました!」
答え:異口同音
「はい正解、流石だな、これが答えだからな、みんなはさっきの二つは見なかった事にする様に、さてその流れだが、そこの君、意味は分かるかな?」
「わ、分かりません」
「了解、異口同音って言うのは全員が口を揃えて同じことを言う事だ、覚えておくようにな、それじゃあ次はこれだ」
しめんそか
「今度は難しいぞー、それじゃあこの問題を・・・和奏」
「・・・・」ボー
「和奏?」
「・・・・」ボー
「和奏レイ!」
「・・・・」
「おい、先生が呼んでるぞ」ビシッ
「え!?あ、えっと」
「どうした?体調でも悪いのか?」
「いえ、だ、大丈夫です」
「そうか?じゃあこの問題を解いてみてくれ」
「あ、はい・・・・えっと」
答え:四面楚歌
「これでどうでしょうか?」
「お、正解!よく分かったなー、そう、四面楚歌はこう書くからなー、覚えておくようにな、テストに出るからなー、それじゃあ和奏は席に戻ってくれ」
「はい(やっぱり兄さん昔と変わらないな)」
「どうかしたか?」
「いえ、なんでも」
「そうか、それじゃあ次は」
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「てな、感じでここの文章の意味が分かってくるって感じになるからな、覚えておくと良いぞ、ここまで分かるかな?アh、上原ー分かったかー?」
「だだだだだ大丈夫!」
「ダメだなありゃあ」
「よし!今日の授業はここまでにしよう、今からは要君に質問タイムとする、が、あまり変な事聞くんじゃないぞ」
「「「「「「はーい!」」」」」」
「それじゃあ質問ある人」
「「「「「はい!」」」」」
「じゃあ委員長」
「はい!要さんは今彼女はいますか?」
「彼女?」
『ふふふ、この質問を待ってたよ、兄さんはここでバシッと私と言うに違いない』
『お兄ちゃんの彼女は私だからねー、お兄ちゃんは間違いなく私と言うよ!絶対』
「彼女はいないぞ」
「「嘘だ!」」某鉈少女風
「嘘も何も付き合ってねーだろうが」
「何でそんな嘘つくのかな?かな?」
「妄想は家に帰ってからやれよー」
「それじゃあ次は」
「はい!」
「じゃあ羽沢」
「子供の頃の夢って何ですか?」
「子供の頃の夢か・・・・・・そうだな、君達はアニメの魔法少女は分かるかい?」
「「「「「「「「 」」」」」」」」」コクコク
「まぁ夢って言って良いのか分からんが、子供頃に姉に一緒に見せられた事があってな、その時に思ったのが、魔法少女の変身のシーンの途中で攻撃する事だったかな」
「そ、そうですか」
こうして質問タイムは進み。
キーンコーンカーンコー
「それじゃあ今日の授業はここまで、今日要君に言われた重要な所は覚えておくように!以上」
こうして俺の教育実習初の授業は幕を閉じたのであった。
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