要 結城の日常   作:テンツク

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154話

 

〜クリスマス〜

 

 

今日はクリスマス当日、確か去年はあいつらとすごしたんだっけな、だが今回あいつらはクリスマスライブをするらしく六花が働いているGalaxyで準備を進めているらしい。

え?お前は何してるんだった?そんなの決まってるじゃないか、街に繰り出してイチャイチャしているカップルに「リア充爆発しろ!」っと視線を送る!

 

 

 

 

って言っているバカ付き合わさせられるために向かっていたのだが、何とあいつは今さっき電話が来て風邪ひいたからすまん!との事だ、だからとりあえずぶらぶらしているところだ。

 

 

「しっかし、あいつらがいないとこうも静かになるとわな」

 

「結城くん!」

 

何て、感慨深く思っていると、後ろから声をかけられた、振り返ってみるとそこにはまりながいた。

 

「まりなか、どうかしたか?」

 

「いやーたまたま見つけたから声掛けちゃった」

 

「そうか、仕事は良いのか?」

 

「あはは〜、みんな向こうに行っちゃったしねー」

 

「あーなるほど、確かにな、じゃあ何してんだ?」

 

「いやーね、こんな日なのは仕事もなければ一緒に過ごす人もいないからさ」

 

「もしかしてお前、友達が」

 

「友達はいるからね!?みんな彼氏と過ごすんだってさ」

 

「あー、ご愁傷様」

 

「あやまんないで!逆に虚しくなるから!!」

 

「お、おう」

 

「逆に結城くんが一人ってのも珍しいね」

 

「まぁ俺も理由が違えどお前と一緒みたいなもんだな」

 

「そうなんだ、てことは今一人なの?」

 

「ああ」

 

「そうなんだ・・・・・じやあさ、これから一緒に遊ばない?」

 

「まりなとか?そうだな、どうせ暇だし良いんじゃねーか?」

 

「そうと決まれば早速行こうか!」

 

「って言ってもどこに行くんだ?」

 

「そうだなー、あ!ボウリングとかどうかな?私結構得意なんだー」

 

「ボウリングか、良いぞ」

 

「それじゃあレッツゴー!!」

 

 

--------------

 

それから俺達はボウリング場へ行き3ゲーム楽しんだ、結果はと言うと。

 

「あんなの!聞いてないよ!?」

 

まぁ結果はと言うと、俺の圧勝!!って事で幕を閉じたのであった。

 

「クソー、普通に結城くんに勝てる自信あったのに、まさか結城くんがあんなに上手いとは思わなかったよ」

 

「相手の実力も分からないのに賭けなんてするんじゃなかったな、ジュースゴチでーす」

 

「クソー、何も言い返せないから悔しい」

 

「さて、次はどうするよそうだなー、何か動いたからお腹減って来ちゃったな」

 

「じゃあ飯でも食いに行くか」

 

「お、賛成ー」

 

「要望とかあるのか?」

 

「んー、特にはないかなー、あ!そうだ!結城くんのオススメのお店連れて行ってよ!」

 

「俺のオススメ?」

 

「うん!前々から気になってたんだー、結城くんって普段どんなとこに行ってるんだろーって」

 

「まぁ普段は自炊するからな、店に食いに行くのは大学の奴らと集まる時ぐらいだからなー」

 

「そうなんだ」

 

「まぁその時に行って上手いと思った所にでも行くかね」

 

「お!良いなー」

 

「じゃあ行くか」

 

そう言って俺は歩きだし、まりなが横をついて来た。

 

 

 

 

 

 

「ここだ」

 

「焼き鳥屋さん?」

 

「ああ、じゃあ入るか」

 

「うん」

 

 

ガラガラ

 

「いらっしゃい!」

 

「親父さんどうも2人で」

 

「お!結城じゃねーか、後ろのベッピンさんはお前のこれか?」

 

「違うよ、友達だよ」

 

「なーんだつまんねーの、どこでも良いぞ」

 

「了解、んじゃあ座るか」

 

「そうだね」

 

俺達は席につきメニュー表を見た。

 

「とりあえず飲み物はどうする?」

 

「んー、そうだなー、この後仕事もないし、生にしようかな」

 

「俺も生にするかな、さて、何食う?好きなの選んで良いぞ」

 

「そうだなー、これも美味しそうだし、これも美味しそう、あ!これなんかも・・・・・」

 

『スイーツを見たときのひまりかな?』

 

「あーこれも・・あ!盛り合わせがあったか、それじゃあ私はこの盛り合わせで」

 

「お、それにするのか、親父さん、いつもの2つで」

 

「あいよ!」

 

「結城くんも一緒のなんだ」

 

「ああ、いろいろあるからな、飽きなくて良い」

 

「良いよねー」

 

その後来た料理に舌鼓を打ちながら、俺達は会話と酒と料理を楽しんだ。

 

 

--------------

 

その後店を出たまでは良いのだが。

 

「えへへ〜結城くんにギュー!」

 

ものの見事にまりなが酔っ払いやがった。

 

「ほら、しっかり歩けっての」

 

「は〜い、歩きまーす」.

 

「たく、腕掴んでいいから、こけるなよ?」

 

「は〜い、ねぇねぇ結城くん」

 

「んあ?どうした?」

 

「今の私達ってカップルに見えるかな?」

 

「どう見たって酔っ払いの面倒見てる人にしか見えんだろ」

 

「えへへ〜、そっかそっかー見えるか〜」

 

「こいつ話し聞いてねぇーな」

 

「えへへ〜ギュー!」

 

「痛いってーの、ったく」

 

その後何とかタクシーを探してまりなを・・・家を知らなかったのでcircleの事務室に風邪を引かせないようにしてから俺も帰った。

 

後から思った事だが、俺の家で寝かせれば良かったと少し後悔をしたのであった。

 

 

--------------

 

〜所変わって〜

 

結城達が店から出て来た頃、彼女達もライブと打ち上げを終えてGalaxyを出ていた、そこで集まっていると。

 

「あ!結城さんだ!」

 

っと香澄が結城を見つけ、大声を出した、すると。

 

「「「「「「「「!!!!!!!!!」」」」」」」」バババ!!、

 

結城LOVE勢が一斉にそちらの方を見た。

 

「あ!ホントだ、結城くんだ!」

 

「ホントね!一緒にいるのはまりなかしら?」

 

「あ、ホントだまりなさんだ、何だかお兄さんに抱きついてるように見えるね」

 

「でも、何だかまいなさん酔っ払ってる様に見えるね、ね?沙綾ちゃん?・・・・・沙綾ちゃん?」

 

「「「「「「「「・・・・・○す」」」」」」」」ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!

 

「ちょ、ちょっと待って!みんな!?ほ、ほらまりなさんは酔っ払ってるだけなんだけだからさ」

 

「「「「「「「「・・・・・○す」」」」」」」」ハイライトオフ

 

「あこの言うこと誰も聞いてくれないよー!!!」

 

「あこちゃん黙って、てか黙れ」

 

「りんりん何か怖いよ!?うゎ〜〜友希那さんー!!」

 

「よしよし大丈夫よ、ほらみんな、早く行きましょう」

 

「友希那」

「湊さん」

 

「ほら、2人ともいい子だから、行きましょう、ね?」

 

「「黙ってないとアルゼンチンバックブリーカーかますよ/かましますよ?」」

 

「中の人ネタはやめなさい!」

 

 

 

 

「ほらーみんな早く行こうよー!!」

 

「「日菜ちゃん」」

 

「どうしたの?彩ちゃんと千聖ちゃん?」

 

「「ちょっとOHANASIしようか/しましょうか?」」

 

「ちょ、ちょっと2人ともアイドルがしちゃいけない顔してるよ」

 

「「大丈夫、今だけだから」」ハイライトオフ

 

 

 

「結城さんモテモテですな〜、ねー蘭ー?・・・・蘭〜?」

 

「「「「○す○す○す○す○す○す○す○す○す○す○す○す○す○す○す○す○す○す」」」」

 

「ありゃりゃ〜みんなダメだったかー」

 

 

 

「あんなまりなさんを見るのは初めてだね、ああ!何て儚いんだ!」

 

「薫さん」

 

「どうしたんだい?美咲?」

 

「・・・・・・」ゴニョゴニョゴニョ

 

「・・・・・・」チーン

 

 

っと少女達はカオスな事になっていたのであったが、当の本人達は知る由もなかったのであった。

 

 

 

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