要 結城の日常   作:テンツク

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165話

ある日まりなに呼ばれてcircleに行った時のこと。

 

「ごめんねー、手伝ってもらっちゃって」

 

「気にするな」

 

「それにしても結城君って見る限りでは身体細いのに力あるよね」

 

「まぁな、昔は鍛えてた時期があったからな」

 

そんな事を話していると。

 

「お兄ちゃん」

 

呼ばれて振り返ってみると、そこには美咲、リサ、ひまり、燐子がいた。

 

「よぉお前ら、どおしたんだ?」

 

「服破れてるけど」

 

「服?・・・・・ホントだな」

 

「気づいてなかったの?」

 

「ああ、いつのまに破れたんだろうな」

 

「それどうするの?」

 

「ん?そうだな・・・・・そのままで良いか」

 

「いや、ダメでしょ」

 

「そうか?別にそこまで気にする必要はなくないか?」

 

「ダメ・・だよ?」

 

「そうそう!ダメだよ!」

 

「そう言われてもな」

 

「とにかく、直してあげるから家に行こ?」

 

「まぁお前らがそこまで言うなら分かったよ、仕事の方はもう大丈夫なのか?」

 

「うん、後は何とかなるから大丈夫だよ」

 

「そうか、それなら行くか」

 

「「「「うん!」」」」

 

 

それから5人で俺の家へと向かった。

 

 

 

ガチャ

 

「ただいまさんっと」

 

「お兄ちゃんただいまって言うんだね」

 

「ん?ああ、こう言うとな」

 

トタトタトタ

 

「こんな風にミユを召喚出来る」

 

「それがミユちゃんにとってのお兄ちゃんが帰ってきた合図なんだね!」

 

「よっと、そんじゃあリビング行くか、としか裁縫道具があったと思う」

 

 

 

 

ガサゴソ

 

「・・・・・・っと、あったあった」

 

「随分立派な裁縫箱だね」

 

「ああ、母さんが趣味で裁縫とかやってたからな」

 

「お兄ちゃんはやらなかったな?」

 

「あんな細々したのはゴメンだからな」

 

「お兄ちゃんらしいね」

 

「さて、好きに使ってくれて構わんぞ」

 

「良いの?」

 

「ああ」

 

「それじゃあ・・借りるね」

 

そう言うと燐子は慣れた手つきで準備を進め、ミシンで服の破れた部分を補修し始めた。

 

「やっぱり私達の服を作ってくれてるだけあって慣れてるね」

 

「ですねー」

 

「あれ?美咲そんなウサギのぬいぐるみとか持ってたか?」

 

「これ?これはぬいぐるみっじゃなくてフェルトだよ」

 

「フェルト?」

 

「そ、編み物の一種だよ」

 

「ほー、上手いもんだな」

 

「美咲のそれも凄いよねー」

 

「まぁ下の子達に作ったりしてましたからね」

 

「私達にも出来るやつかあるの?」

 

「ええ、ありますよ」

 

「それじゃあ燐子が終わったらみんなで編み物でもやろっか」

 

「そう言えばリサさんマフラーとか編んでいましたね」

 

「まあねー、でもフェルトは初めてだねー」

 

そんな事を話していると。

 

「終わりました」

 

「もう終わったのか?」

 

「うん、そこまで酷くなかったから、そこまでかからなかったよ」

 

「それじゃあ燐子が終わった事だしやろっか」

 

そこからリサと美咲を先生として俺、リサがフェルトを、美咲、ひまり、燐子が別の編み物を作ることとなった、が、これが思いのほか難しく俺は手こずっているが、リサは編み物をやってるだけあってサクサクと進めていった。

 

 

 

 

数分後

 

 

「出来た!」

 

「流石ですね、完璧じゃないですか」

 

「いやー、美咲の教え方が良かったからねー」

 

「お兄ちゃんはどう?」

 

「え?こんな感じだが?」

 

「まだ片足しか出来てないね」

 

「こう言うの苦手なんだよな」

 

「だろうね、どうする?まだ続ける?」

 

「いや?やんない」

 

「即答だね」

 

「だって苦手なんだもん」プイ

 

『『『『カワイイ///////』』』』

 

その後は今度編み物組がリサの指導のもと進めていったが。

 

「・・・・・・・・・」

 

ひまりがお亡くなりになる事となり、燐子と美咲が慣れてるだけあってサクサクと進めていきあっという間に完成させた。

 

その後は遅くなって来たので4人は帰って行った、ちなみに出来上がった物を3人は俺に渡して来た、もらったものはとりあえず飾っておくことにした。

 

 




結城に関しての設定とかあんまり考えてないけれど、考えた方が良いのかな?

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