要 結城の日常   作:テンツク

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167話

 

結城に気づいた6人の内、肇と志希が結城に近づいていき。

 

「ぐっすりだね」

 

「そうだねー、スンスン」

 

「志希ちゃんなにしてるの?」

 

「ん?匂い嗅いだんの」

 

「匂い?・・・・・なんか良い匂いだね、香水か何かかな?」

 

「んーこれは香水ではないねー」

 

「そうなの?」

 

「結城は香水とか付けないんじゃないか?」

 

後から他の4人も追いつき、話に加わった。

 

「そうだね、結城君香水とか興味なさそうだもんね」

 

「確かにそうね、あんまりっと言うか殆ど聞いたことないわね」

 

「ぷにぷに、すごーい、結城君お肌ぷにぷにだよー」

 

「えいえい、ホントだー」

 

「それは良いけど、クレープ食べないと冷めちまうぞ?」

 

「「「そうだった!!」」」

 

「でも結城君どうしよっか?」

 

「どうするも何も、寝てるんだから起こすのも忍びないでしょうよ」

 

「確かにそうね」

 

6人がそんな事を話して言うと、結城が寝言で。

 

「京香、下着のままうろうろすんな〜・・・・・」

 

っと呟いた、それを聞いた6人はと言うと。

 

「京香って誰かな?」

 

「誰だろ?うちの学校にそんな名前の子いたっけ?」

 

「学校にはいるでしょう」

 

「それじゃあ結城君の彼女とかかな!!」

 

「「「違うに決まってんだろうが!ぶっ○すぞ!」」」

 

「 」ガタガタガタ

 

「それよりホントに誰だろうね〜、スンスン」

 

「志希ちゃんずーっと結城君の匂い完成出るね」

 

「クンカーとしてはたまらなくれねー」

 

「クンカー?」

 

「まぁまぁそれは良いじゃないの、それより今はさっき出てた京香って名前じゃない?」

 

「結城の家族とかか?」

 

「どうだろ?結城の家族のことに関しては聞いたことないしね、みんなは知ってる?」

 

「「「「「 」」」」」フルフル

 

「これに関しては本人に聞かないと分からずじまいね」

 

「そうだねー・・・・」

 

「美波は何をしようとしてるのかしら?」ガシ

 

「結城君が寝やすいように膝枕でもしてあげようかなーと思ってね」グググ

 

「そう、それなら私がやってあげるからあなたがしなくても良いのよ?」グググ

 

「大丈夫、私がしてあげるから全然大丈夫」グググ

 

「「 」」

 

ガシ!

 

「「グヌヌ・・・・」

 

「夏樹ちゃんは参加しなくて良いの?」

 

「私は良いわ、あっちに参加するより」

 

「「あ・・」」

 

「こうした方が早いからな」

 

「流石夏樹ちゃん、ちゃっかりしてるねー」

 

「・・・・ん」

 

「あ、起きそうだね」

 

「・・・・・夏樹?」

 

「ああ、アタシさ」

 

「なんで夏樹がここに?」

 

「みんなで遊んでてな、んでたまたまここに寄った時に結城を見つけて今に至ってるって訳」

 

「フワ〜〜〜、なるほど、起きるわ」

 

「そのままでアタシは構わないよ」

 

「そう?それじゃあお言葉に甘えて、20分ぐらいしたら起こしてくんね?」

 

「ああ、分かったよ、それより一つ聞いても良いかい?」

 

「ん?さっき寝言で京香って名前が出たんだけど、誰なんだい」

 

「寝言、京香・・・・あー姉貴だな」

 

「お姉さん?」

 

「そ、俺の姉貴の名前、てか近くでネコ見てない?」

 

「ミャー」

 

「お、いたいた」

 

「その子は?」

 

「うちの飼い猫のミユだ」

 

「「「猫ちゃん!!!」」」

 

「悪いけどもうちょっと寝るからこの3人と遊んでな」

 

「ミャー」タッ

 

「「「猫ちゃん待ってー!!」」」ダッ

 

「大丈夫なのかい?」

 

「乱暴にしなければ危害は加えないよ、それに」

 

「捕まえ」

 

「 」サッ

 

「こんにゃろ」

 

「 」サッ

 

「とう!」

 

「 」サッ

 

ズテン!

 

「捕まえられた時には疲れ切ってるだろうからな」

 

「なるほど、たしかにそうかもしれないね」

 

「それじゃあ俺はもう一眠りさせてもらうわ」

 

「ああ、分かったよ」

 

そう言って結城は再び眠りについたのであった。

 

 

 

カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ

 

 

 

寝顔を撮られてるともしらずに。

 

 

 

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