「「「「ちょっと待ったーーーーーーーー!!!!!!!」」」」
聞き覚えのある声が聞こえてきたのでそちらを見てみると、そこには声は聞いたことはあるが俺が知っている人物数人と得体の知らない人?が数人いた。
「なあ赤司」
「なんだい?」
「俺の見間違いじゃなかったらさ」
「うん」
「何人か溶けてない?」
「そうだね、溶けてるね」
「人間ってさ、夏とかによく溶けそうとか言うじゃん」
「言うね、暑くて溶けそうとかって」
「だよな、でもさ、実際溶けてるなんてことあり得るのか?」
「さぁどうだろうね、でも実際目の前で溶けてるわけだしね」
「あれって溶けてるって言うのかしら?どっちかと言えば這いつくばってるって言う方があってそうじゃない?」
「確かにな、何か映画とかで出てきそうなゾンビみたいな感じだな」
そんな事を話していると、その集団の中から一人が出てきて。
「結城さん!こんにちわ!」
「おう、こんにちわ、なんでお前らここにいるんだ?誰にも教えてないはずなのに」
「えっとですね」
「それは私が黒服さんたちにお願いしたのよ!」
「いや、お願いしたのよって、なんでまた」
「それは結城が結婚するからみんなでお祝いしないといけないじゃない?」
「結婚?」
「パスパレのみんなから結城さんが結婚するってはぐみたち聞いたよ?」
「ああ、この事か、結婚式の撮影だよ、撮影」
「そうなんですか?」
「ああ、結婚情報の雑誌に載せるための写真を撮るところだったんだよ」
「そうだったんですね!」
「なーんだ、それじゃあみんな勘違いしてただけなんだ」
「そうみたいね!!」
そんな事を話していると。
「「「「お前が悪いメス猫か〜!!」」」」
などと訳の分からんことを叫びながら礼さんに向かって襲いかかろうとするゾンビ共がいたので。
「礼さん失礼します!」
と言って礼さんをお姫様抱っこの状態に持ち上げた、すると。
「「「「アァァァァァァァ!!!!」」」」
さらにゾンビ共は発狂をして。
「「私だってまだされたことすらないのに!」」
「「許すまじ!」」
「「極刑に値する!」」
「「万死に値する!」」
などと意味不明な事を言って襲いかかろうとしたので、俺は礼さんを抱えながら走って逃げた、すると。
「「「「お兄ちゃんを返せ!」」」」
「「「「兄さんを返せ!」」」」
「「「結城さんを返せ!」」」
と言って俺達の後を追ってきたのであった。
〜数十分後〜
「結城くん、かれこれ数十分はこの状態で走っているが大丈夫かい?」
「ええ、俺は大丈夫ですけど礼さんは大丈夫です?」
「ああ、私は全然なんともないよ」
「そうですか、それにしても」
「「「「「「待〜て〜〜〜〜!!」」」」」
「あいつらは一体どんな体力してんだよ、普通の人ならもう諦めてる頃だろ」
「愛の力ってやつかい?」
「それが本当だったらこんな形では見たくなかったですけどね」
「それにしても君はすごいね、私を抱えながらだと言うのにこんな早く走れるなんて」
「いえいえ、俺はまだ抱えながらですけど、走ってるから良いですけど」
「「「「「「待〜て〜〜〜〜!!」」」」」
「何であいつらはあの状態で同じスピードでついてこれるんだよ」
*ちなみ追いかけている側の彼女達は映画とかで出てきそうな感じのゾンビみたいな感じで這いつくばりながら追いかけ回しています*
「あいつら本当に人間をやめたか?」
そんな事を言いながら逃げ回る事となったのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜所変わって〜
「ん〜〜、どうしましょうか?これじゃあ撮影出来ないわね」
「そうですね、このままだと時間がなくなっちゃいますね」
「赤司くん何とか出来ないかしら?」
「そうですね、流石にこのままだとまずいですね、何とかしてみます」
「ありがとう、お願いね」
「ねぇねぇこころん、はぐみたちも何かお手伝い出来ないかな?」
「そうね、私達も何かしたいわね!それじゃあ黒服さん達にお願いしましょうか!」
そうしてものの数分で赤司家と弦巻家の黒服達が集結したのであった。
「それじゃあ悪いけど、何とかして彼女達を抑えてくれ」
「黒服さん達お願いね!!」
「「「「「「「「は!!」」」」」」
こうして黒服達に捕獲作戦が開始されたのであった。
その後どうなったのかは神のみぞしるのであった。
この作品に評価してくれましたか?
-
高評価した
-
高評価まではしてない
-
中評価した
-
低評価した
-
まだ評価してない
-
評価しない