〜昔〜
「今日も・・・楽しくなかったな」
掲示板・・・新しいのが貼られてる、今月の頑張ったでしょうは・・・・市ヶ谷有咲ちゃん、シールがいっぱい。
「それじゃあ先生さようなら、来週もよろしくお願いします」
「有咲ちゃん、今月も先生から星のシールもらってたね!ホント凄いね!」
「え〜、そんな事ないよ、私は普通にやってるだけ、楽譜通りに弾いてるだけだよ」
「それがみんな難しいんだよ〜」
「そうかな〜?よくわかんないや」
「・・・」
私は逃げるようにその場を去った。
「あれ?今のって・・・」
「知ってる?ボーカルクラスの和奏レイさん、歌声に迫力があって、すっごくうまいんだよ〜」
「そうなんだ、ずっとこっちを見てたから」
「ねぇ、あったかいメロンサイダーって美味しいのかな?」
「え?」
「この自動販売機、みんなあったか〜いになってる」
「そんな事・・・・ホントだ」
「私、買ってみるね」
「え?」
ガコン
「意外と美味しいよこれ、飲んでみて、それじゃあね、バイバイ」
「・・・・何だったんだ今の子、あったかいメロンサイダーなんて美味しいのか?・・・・・やっぱりまずい」
〜今〜
「あれっておたえだったのか、今思い出したは」
「お前それ俺にも飲ませて来たよな?しかもお前あれ二本目だったのかよ」
「うん、それにしても私と有咲って、子供の頃から知り合いだったんだね!」
「つってもあれ以降は一回も話しかけられてないけどな」
「私は有咲ちゃんのことよく覚えてたよ、発表会の時に弾いてた曲すごく素敵だった」
「へー、そんなに上手かったのか、俺も聴いてみたかったな」
「な!?私の話はもう良いから!?今はどうして友達になったかって話だっただろ?」
「そうだったね、私と花ちゃんが初めて会ったのは、その後だよ」
〜昔〜
「・・・」グス
「こんにちは」
「ミュージックスクールの子?」
「うん!一緒に歌う?」
「だめ・・・歌い方が子供らしくないから」
「そうなの?ん〜ん〜♪いざゆけ〜花園ランド〜♪あれ?なんか違う?」
「ふふ」
「お前音程めちゃくちゃじゃねーか」
「あ!お兄さん!」
「誰?」
「こんにちは、俺は要 結城、こいつを迎えに来たんだよ」
「要 結城さん」
「はい、アメあげる!」
「いきなりだなお前」
「ありがと、さっきの歌は自分で作ったの?」
「うん、花園ランドの歌、ギター弾いてると、聴こえてくるんだ、自由に」
「お前はいつも自由だろうが」
「そうかな?」
「自由に・・・」
「うん!そうすると楽しいよ?一緒にやる?」
「またお前は唐突に何を」
「うん!」
「良いのか」」
その後私と花ちゃんで一緒に歌を歌ったんだよね。
「どう?聴こえて来たでしょ?」
「わかんない、けど・・・久しぶりに歌うの楽しかった」
「わからないのが普通だと思うぞ?そんなもん聴こえてるのはお前だけだろうが」
「そうかな?」
「うん、涙止まってる」
「なんだ、お前が泣かしたんじゃなかったのか?」
「違うよ?私は花園たえ」
「いきなり自己紹介・・・・今?」
「うん!さっき会ったんだ!」
「お前・・・」
「はは、私は和奏レイ」
「レイ!もう一回歌おう!今度はお兄さんと一緒に」
「お前俺が迎えに来た理由分かってんのか?」
「大丈夫だよ!」
「どっからその自信が出てくるんだよ、後で怒られても知らねーからな」
「結城さんも一緒に歌うの?」
「そうしねーとこいつが満足しないだろうからね」
「ね?歌おう?」
「うん!」
「お前が考えた歌はやめろよ?」
「大丈夫だよ!」
その時に初めて兄さんの歌を聴いて惹かれていったんだよね。
〜今〜
「あの時の歌、今でも歌ってるよ」
「その度に俺を巻き込むのやめろよな」
「その歌ってどんな感じの歌だったんですか?」
「結局こいつが思いつきで作った歌だったよ」
「そうなんですか」
「そうだったんだ、なかなか奇抜な歌だったけど」
「それから、二人でよく公園で歌ったんだよね、その度に兄さんが花ちゃんを迎えに来て、私達に付き合わさせられてたよね」
「まじで勘弁してほしかったんだよな、そのせいで俺が両方の親に怒られる事になったんだよな」
「大変だったんですね」
「その後、私が親の転勤で引っ越す事になって」
〜昔〜
「もう行くの?」
「うん、お母さん達が待ってる、ごめんね花ちゃんも結城さん」
「レイ、きっとまた会えるから」
「まぁ一生の別れって訳ではないだろうからな」
「だから泣かないで、笑ってお別れしよう」
「だな」
「また会ったらその時はこの歌を歌おう、いつか一緒に」
「約束、約束だよ、花ちゃん」
続く!
この作品に評価してくれましたか?
-
高評価した
-
高評価まではしてない
-
中評価した
-
低評価した
-
まだ評価してない
-
評価しない