要 結城の日常   作:テンツク

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2話

布団から出た結城はたえと下の階に降りていき、リビングの扉を開けた。

するとそこには見知った顔のやつが何人かいた。

 

「おいたえ、一つ聞きたい事があるんだが?」

 

「??どうかした?」

 

「お前確かポピパのメンバーを入れたって言ってなかったか?」

 

「うん、言ったよ?」

 

「ならその4人以外の人物が見えるのはいったいどういう事なんだ?」

 

「そりゃ一緒に来たからね」

 

それを聞いた俺は深く溜め息をついた。

 

「はぁ、まぁ良いや、これ以上言ってもきりがないしな」

 

俺はそう言って諦めると、部屋にいる子達に挨拶をした。

 

「みんなおはよう」

 

「「「おはようございます」」」

 

「「おはよう」」

 

「「おはようございます!」」

 

「おはよーうございまーーすー」

 

今挨拶を返してくれた子達は、たえと同じバンドメンバーの山吹沙綾ちゃんと牛込りみちゃん、市ヶ谷有咲ちゃん。

それとAfterglowの美竹蘭ちゃん、宇田川巴ちゃん、青葉モカちゃん、上原ひまりちゃん、羽沢つぐみちゃんだ。

あ!ちなみにここではちゃんで呼んでいるけど、普段は普通に下の名前だけで呼んでいる。

 

「それで、いきなり質問で悪いんだけど、香澄のあれはいったい」

 

「「「「「あはは・・・・」」」」

 

そう、いつもいの一番に絡んでくるはずの香澄、戸山香澄がなぜかは知れないが

OTZこんな体制でいて、明らかにテンション低めですって感じなんだよな。

 

「あれはほっといて良いですよ、自業自得なんで」

 

「自業自得?」

 

「えっと、最初はおたえちゃんが結城さんを起こしに行ってる間にミユちゃんと遊んでいようって、話になって遊んでいたんですけど」

 

「香澄のテンションが上がり過ぎて、ミユちゃんにちょっと乱暴に抱き着いてたりして、あまりにもあれだったんで、ミユちゃんが怒っちゃって、香澄の事を嫌っちゃったみたいで」

 

「それからはずっとあの調子なんですよ」

 

「なるほどねーー」

 

なんか前にもこんなことがあったような気がする、あれは確か、たえが初めて俺にポピパのメンバーを紹介しに来た時だったな。

そん時も確か同じような内容だったはず。

 

「まぁしばらくしたら治ると思いますよ」

 

「だな、それよりも」

 

俺はもう一つのアフターグロウのメンバーの方を見た。

 

「君たちもいたんだな」

 

「ええ、沙綾に誘われて一緒に来たんです」

 

「そうなんだ」

 

俺はそう言って沙綾の方を見た、それに気づいた沙綾が。

 

「巴がうちの店にパンを買いに来てたんで、一緒に行かない?って誘ったんです」

 

「沙綾から話を聞いて全員に言ったら、全員行くってなったんで」

 

「みんなで来たと」

 

俺がそう言うと、全員が頷いたのだった。

 

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