要 結城の日常   作:テンツク

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209話

 

ミユの散歩中の事、公園で一息ついていた時。

 

「ミャ」

 

「ミユ?」

 

いつもの通り頭の上にいたミユがすくっと起き上がり、頭から降りて茂みの方にてくてくと歩いて行った。

 

「ミユー?どうかしたか?」

 

「ミャー」

 

茂みの中から出てきたミユは何かを銜えて出てきた。

 

「ミャ」

 

「これは・・・生徒手帳か?」

 

ミユが銜えているものを見てみると花咲川女学園と書かれた手帳らしきものだった。

 

「たぶんだけど花咲川女学園って書いてあるし、たぶん生徒手帳だよな・・・中を見て見るか」

 

俺はとりあえず中を見て見る事にした。

 

「えっと・・・白鷺千聖?千聖の手帳だったのか、あいつが落とすなんて珍しい事もあるんだな、ん?」

 

俺は中の一部に違和感を感じ見て見る事にした。

 

「これは・・・写真?しかも俺?」

 

違和感の物を見て見ると写真が二枚程入っており、そこには俺が部屋で恐らく風呂上がりであろう時の写真が見つかった」

 

「・・・・・これは見なかった事にしよう、そうしよう」

 

「ミャ?」

 

「ああ気にするな、これがないとあいつも困るだろうから持って行ってやるか」

 

「ミャ」

 

俺はとりあえず手帳を届けるために千聖の家に向かう事にした。

 

 

「たしかここだな」

 

前に花音が何かあった時のためって事で俺の携帯のメモアプリに花音と千聖の住所、郵便番号、電話番号を入力していたのでそれを地図アプリで道案内してもらいやってきたのである。

 

ピンポーン

 

俺はとりあえずチャイムを押した。

 

「は~い~」

 

すると中から何とも気が抜けそうな声で返事が聞こえてきた。

 

「は~い、あら~どちら様でしょうか~?」

 

「あ、すみません要と言います、白鷺千聖さんのお家で良かったでしょうか?」

 

中から出てきたのは、恐らく千聖のお姉さんらしき人が出てきた。

 

「あら~?千聖ちゃんのお友達かしら~?」

 

「あ、はい千聖さんの生徒手帳を拾ったものでお届けに来たのですが」

 

「あら~、そうなんですか~!それはありがとうございます~」

 

すると二階の方からバタバタと勢いよく降りてくる音が聞こえてきた。

 

「兄さん!?」

 

「あれ~千聖ちゃんそんなに急いでどうしたの~?」

 

「兄さんの声が聞こえたから急いで降りてきたのよ!」

 

「そうなのね~」

 

「後は私が話をするからお母さんは下がってて」

 

ん?お母さん?

 

「でも~、せっかく来ていただいてるのに~、あ!そうだわ~せっかくだから中で一緒にお茶でもしませんか~」

 

「そうね、その方が良いかもしれないわ」

 

「いや、俺の意思はないのかよ」

 

「そういえば兄さんが何で家に?」

 

「ああ、これ」

 

俺はそう言って拾った手帳を千聖に渡した。

 

「これは!?ありがとう兄さん、ところで中は?」

 

「開けてみただけだな、名前を見るために」

 

「そう、他には見てないかしら」

 

「ああ、それだけだぞ」

 

「そう、それは良かったわ」

 

「ここで立ち話もなんですし~、中でゆっくりお話ししませんか~?」

 

「そうね、お礼もしたいから中でお茶でもしない?」

 

「まぁ良いか、それじゃあお言葉に甘えてお邪魔するか」

 

「どうぞどうぞ~」

 

「それじゃあお邪魔します」

 

俺は家の中にお招きされることにした。

 

「つまらないものですがどうぞ~」

 

「それってお土産とか持ってきたときに言うんじゃ」

 

「あんまり気にしなくて良いわ、お母さんいつもこんな感じだから」

 

「そうか、さっきも思ったんだがお姉さんではなくて?」

 

「ええ、お母さんよ」

 

「千聖ちゃんのお母さんの白鷺千咲です~40歳で~す」

 

「あ、これはどうも要結城といいます」

 

は?40?え?嘘だろどう見ても20代だろ、どうなってんだ?

 

「結城さんですか~、千聖ちゃんとはどう言う関係なのかしら~」

 

「千聖とは」

 

「私の彼氏であり旦那よ!!」

 

「俺はまだ誰とも付き合った事はないがな」

 

「そうなのね~、千聖ちゃんにもようやく彼氏が出来たのね~」

 

「お母さーん聞いてましたかー?俺は誰とも付き合っていませんよー」

 

「でも近い未来そうなるから大丈夫よ」

 

「あら~まだお付き合いされていないんですね~、結城さんは今何歳なんですか~?」

 

「22歳です」

 

「22歳ですか~、それでまだお付き合いされたことがないと」

 

「ええそうですね」

 

「つまり」

 

「?」

 

「食べごろってことですね~」ジュルリ

 

「!!」ゾク

 

「ダメよお母さん、兄さんは私の物なんだから」

 

「あら~、でも結城さん自身はまだお付き合いされてないって言ってるわよ~?」

 

「それは兄さんが恥ずかしがっているだけだからよ」

 

「本当に~?」

 

「何か?」ハイライトオフ

 

「千聖ちゃんが勝手に言ってるだけじゃないの~?」ハイライトオフ

 

「そんな訳ないじゃない、兄さん今から既成事実を作りましょう、そうすれば何も問題ないはずだから」

 

「問題は大ありだがな」

 

「大丈夫、痛いのは最初だけだから」

 

「分からんが、なんか違うような気がする」

 

「先っちょだけで良いから!」

 

「あら~それなら私は奥までお願いしよ~かしら~」

 

「いや、両方ともしませんからね、そもそも何をするのかも分かんないのに」

 

「「ナニをするだけですよ」」

 

「そこは息ピッタリなんだな」

 

「それよりどっちとするの!」

 

「いや、だからしねーって、そう言うのは本当に付き合った相手とするもんだろうよ」

 

「大丈夫よ、ヤッたらそう言う気持ちになるから心配しなくて良いわ」

 

「良かねーよ」

 

「そうよ~?千聖ちゃんのテクじゃ結城さんを喜ばせないと思うわ~」

 

「テクとか言わないの」

 

「それに関しては全く問題ないわよ、毎日予習済みよ」

 

「お前は一体何の勉強をしてるんだよ、学校の勉強とかバンドの勉強とかアイドルの勉強とか色々あるだろうが」

 

「うふふ~、そんなお勉強より、実践経験の方が重要よ~?」

 

「俺はいったい何の話に付き合わされてるんだ?」

 

「「うふふふふふふふ」」ハイライトオフ

 

しばらくはこんな感じが続くのであった。

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