ある日の事、家でゴロゴロしていると。
prrr
携帯が鳴ったので出てみると。
「はい?」
『あ、お兄ちゃん』
「美咲か、どうしたんだ?」
『今から弟達とゲームセンターに行くんだけど、お兄ちゃんも一緒に来てくれないかな?』
「良いけど、俺が行っても良いのか?」
『うん、弟達もお兄ちゃんに会いたがってるし』
「了解、どこに向かえば良いんだ?」
『今家の前に居るから出てきてくれたら良いよ』
「家の前?」
俺は玄関に行き、扉を開けるとそこに美咲と、美咲の両手を繋いでいる弟妹が立っていた。
「いきなりごめんね」
「それは良いんだがせめて家から連絡するようにしような」
「ごめんごめん、今向かってたんだけど途中で二人がお兄ちゃんに会いたいって言い出してね」
「なるほどな、それなら仕方ないな、すぐ着替えてくるから待っててくれ」
「分かった」
「「はーーい!」」
俺は部屋に戻ってすぐに着替えて家を出た。
「お待たせ、そんじゃあ行くか」
「うん」
「「はーい!」」
俺達は家を出てゲームセンターに向かって歩き出したんだが。
「お兄ちゃんはこっちね!」
「ん?美咲の隣か?」
「うん!それで私がお兄ちゃんの隣!それでみんなでお手々繋ぐの!」
「ほいほい、こうか?」
「うん!」
「らしいから手繋ぐか」
「うん!」
「あのー美咲さんや?」
「何?」
「この繋ぎ方する必要はあるのかい?」
何故か恋人繋ぎ?の繋ぎ方をされたのだった。
「あるよ?だって恋人何だし」ニヤッ
「お兄ちゃんのお嫁さんは私だよ!」
「違うよ、お姉ちゃんがお兄ちゃんの妻になるんだよ」
「姉ちゃん、それは良いから早く行こうよ」
「そうだぞ?早く行かないと時間無くなっちまうぞ」
「それもそうだね、じゃあ行こっか」
その後は四人で手を繋いでゲームセンターに向かった、その途中で。
「あらあら、若いご夫婦だこと、可愛いお子さん達だね」
「いえ、この子達は・」
「そうなんですよ!頑張っちゃいました!」
「お前は何を訳分からんこと言ってんだ、トシコさん俺だよ俺」
「ん?あら、結城ちゃんじゃないかね、ついに結婚したのかい、めでたいねー」
「俺はまだ大学生だし、こいつはまだ高校生だ」
「あらそうなのかい?二人共お似合いだったからついね」
「それ前にも言ってたよ?」
「はて?そうじゃったかの?最近もの忘れが激しくてね〜」
「わざとでしょ、トシコやたらと覚えてるんだから」
「ふぁ!ふぁ!ふぁ!そうじゃったかの〜」
「まったく、それじゃあ俺達は行くからね」
「気をつけてのー」
「元気なおばあちゃんだったね」
「そうなんだよな、いつも誰かと一緒の時にああ言うんだよ」
「そうなんだ」
「まあそんな事より早く行こうぜ」
「「「はーい!」」」
俺達はトシコさんと分かれてゲームセンターに向かった。
それからゲームセンターに着いた俺達はとりあえず中を散策することにした。
「さて、何をする?」
「んーどれが良い?」
「私これが欲しい!」
妹ちゃんが指を指したのは某ちぃ何とかのでかいぬいぐるみだった。
「あぁそういや最近ハマってるんだったね」
「ほうほう、これか」
「うん、最近テレビでやってるんだけどどうしても高くてね、フェルトで作ってあげようと思ったんだけど」
「そうだったのか、それじゃあやってみるか、ほい」
「え!?悪いよ!」
「気にすんな金ならある!」
「すごい発言だね、まぁお兄ちゃんが良いなら良いんだけど」
「早くやろ!」
「はいはい、一緒にやろうか」
「うん!」
俺は妹ちゃんの後ろからコインを入れ、妹ちゃんの手を上に重ねてゲームを始めた。
「あいつすごく楽しそうだな、ねぇ姉ちゃん・・姉ちゃん!?」
「オニイチャンニアンナテヲニギラレルナンテウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイウラヤマシイヤマシイヤマシイヤマシイヤマシイヤマシイヤマシイヤマシイヤマシイヤマシイヤマシイ」ハイライトオフ
「姉ちゃん!顔がすげー怖いことになってるよ!?落ち着いて!?」
「ワタシハイツモオチツイテルワヨ」ハイライトオフ
「元に戻ってーー!!」
「よし!取れた!ん?何か騒がしいな」
「ありがとうお兄ちゃん!!」
「おう、美咲ー取れたぞ」
「ありがとう!良かったね」
「うん!」
「喜んでもらえて何よりだ」
「はぁー」
「大丈夫かい?疲れてるみたいだけど」
「だ、大丈夫です」
「そうかい?無理しないようにね」
「は、はい、あいがとうございます」
「それじゃあ次は弟くんが欲しい物を取りに行こうか」
「そうだね、どれが欲しい?」
「んー、これかな」
「お菓子の詰め合わせか、ぬいぐるみとかじゃなくても良いのかい?」
「うん、あんまり欲しいのが無いかな、そっちよりかはこっちの方が欲しいかも、どっちかと言えばクレーンゲームをやりたいかな」
「なるほどな、そんじゃあほい」
「良いの?」
「気にしなくて良いぞ」
「ありがとう!」
俺達はとりあえず弟くんがやるのを見守り、何回かやったところで取れなさそうだったのでアドバイスをしてあげることにした、そうしたらその後数回で取ることが出来た。
「取れた!!」
「良かったな」
「ありがとうお兄ちゃん!」
「どういたしまして、さて後は美咲だけだが」
「私?私は結婚指輪か婚姻届がほしいかな」
「何を馬鹿なこと言ってんだ、この中でほしいもんにしろ」
「ちぇ、それじゃああれをやりたいかな」
「あれ?プリクラか」
「うん、お兄ちゃんはやったことある?」
「一回バンドメンバーでやったかな」
「それじゃあ女の人とは初めてって事?」
「んー、分かんねーけど多分な」
「そっか、それじゃあやろうよ」
「まぁ美咲が良いならそれで良いけど」
そう言って俺達はプリクラ機の方へと向かった。
「中って意外と狭いんだな」
「そうだね」
「そういや美咲はやったことあるのか?」
「私は初めてだよ」
「そうなのか?友達とかとやらないんだな」
「ないね」
「そうか」
「すごい!私が写ってる!」
「こら!じっとしな!」
「はいはい暴れないの」
「それじゃあ始めるぞー、こうしてっと、ほい撮るぞ」
[それじゃあレンズを見てね!それじゃあいっくよー!3!2!1!]
カシャ
[ちゃんと撮れたかな?出口から出てくるから受け取ってね!]
スッ
「お、出てきたな」
「すごーい!お写真出てきたよ!」
「これは写真じゃなくてプリクラって言ってな、こうやって剥がすことが出来てほらシールみたいになるんだよ」
「ほんとだ!欲しい欲しい!」
「どうぞ」
「ありがとう!うわー!」
「弟くんもいるかい?」
「欲しいです」
「どうぞ」
「ありがとう」
「美咲もほい」
「ありがとう」
「さてと、そろそろ帰るか?」
「あ」
「どうした?」
「あのさ、今度は二人で撮りたいんだけど」
「二人でか?まぁ良いが」
「じゃあ二人はちょっと待っててね」
「「うん!」」
その後俺と美咲の二人でプリクラを撮って今日のところはお開きとなった。
「今日はありがとね」
「お兄ちゃんありがとう!」
「ありがとうごじました」
「どういたしまして、そんじゃあ俺も帰るわ」
「うん」
「「ばいばーい!」」
俺は三人に見送られながら家に帰っていったのだった。
〜その日の夜〜
「うふふふふふふふ!あーはははははははは!!お兄ちゃんの初めてを奪ったったわー!!」
「美咲ーうるさいわよ、ご近所に迷惑になるからやめなさい」
「あ、うんごめん」
「そんなに嬉しいことでもあったの?」
「うん、ちょっとね」
「そう?二人も喜んでたし、結城さんには感謝しないとね」
「ほんとそうだね」
「夜も遅いんだし早く寝なさいね」
「うん分かった」
「それじゃあおやすみ」
「おやすみなさい」
バタン
「うふふふ」
その夜に美咲はプリクラを見ながらずーっと不気味にニヤニヤしていたのだった。
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