あのプールからしばらく日がたった今、俺は弦巻家にいる。
「こころん!それ、はぐみのお肉!」
「はぐー、それ私のだよ!」
「京香さん、それ私のお肉だよ!」
「甘いわね日菜ちゃん!」
「あはは、楽しいわね!」
とまあ、この会話で気づく人もいるかもしれないが、そう、今俺達は弦巻家の庭でバーベキューをしている。何故こんな事をしているのかというと、昨日の事だ。姉貴から連絡がきて
『結城!あなた明日暇?暇よね?こころちゃんの家でバーベキューするから来なさい!』
と言う一方的な発言で今ここにいる。まぁ行かない手もあったんだが、その後に拓さんからも連絡が来たため、仕方なく参加することにした。あと風も俺に来いとの事らしい。
それで今こうしてバーベキューをやっている訳だ。
ちなみに三グループに分かれて食べている。メンバーは、
1.俺、りみ、蘭、つぐみ、紗夜、燐子、イヴ、麻弥、美咲
2.沙綾、有咲、ひまり、友希那、リサ、彩、千聖、花音、拓さん(風)
3.香澄、たえ、巴、モカ、あこ、日菜、こころ、はぐみ、薫、姉貴
こんな感じの振り分けだ。一グループはカオスだな。ちなみにこれはくじ引きで決めた結果だ。割り箸の先に色を塗って引いた同じ色の人がグループって感じの簡単な感じで決まった。さてと。
「俺達はゆっくりと食おうぜ」
「「「「「「「「賛成!」」」」」」」」
ちなみに肉とかは俺が焼いている。たまにつぐみや紗夜、美咲が手伝ってくれながら楽しくやっている。
「おーい、肉焼けたぞー」
「「「ください!」」」
「焦んな、焦んな」
焼けたのが分かると、蘭とイヴ、麻弥がすごい勢いで食らいついた。
「ほらよ。まだまだ用意してくれてるから、そんなに焦んなよ」
俺が三人に肉を渡し終えると、つぐみがこちらに来た。
「つぐみも肉か?」
「いえ、結城さんがあまり食べてないようで」
「俺か?俺は焼きながら、手が空いたら食ってるぞ」
「でもあまりお肉は食べれてないですよね?」
「・・・・・ばれてたか?」
「はい。私が見た時とかほとんどお野菜食べてましたから」
「そんなところ見てたのかよ」
そう、基本的に肉は焼けると、蘭、イヴ、麻弥がすぐに食べてしまうため、俺の手元に来ないのである。そのため、ほとんど野菜しか食べれていないのだ。
「えっと、なので、その・・・」
「??どした?」
「えっと・・・・は、はい!どうぞ!」
「それはつぐみのじゃねーのか?」
「わ、私は食べれてるので!」
「そうか?まぁくれるって言うなら頂くよ。せっかくつぐみからくれるんだからな」
「は、はい!どうぞ!」
「あーーーんっと、うん、やっぱうめぇな。サンキューな」
「いえ!こんなことならいつでも!」
「はは、それはありがたいが、つぐみも食わねーとな」
「どれ、お返しに食わしてやるよ」
「あ、え、え!?」
俺はそう言って、つぐみの皿から肉を取って、つぐみの口の近くに持っていく。
「ほれ、あーーーん」
「あ、あーーーん////」
「どうだ?うめぇだろ?」
「は、はいとてもおいしかったです///」
「そうだろ」
そんな感じでつぐみと食わせあいをしていると、
「結城君ちょっといいかな?」
拓さんが俺の事を呼んできた。
「紗夜、美咲、悪いけどここ任せていいか?」
「ええ、おまかせください」
「はい、大丈夫ですよ」
「つぐみがなんかダメそうだからな。お前らなら安心できるから、頼んだ」
俺は二人に焼くのを任せて、拓さんのもとに向かった。
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