要 結城の日常   作:テンツク

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256話

どうもみなさん結城です、今俺はショッピングモールに居るのですが大変困っております何故困っているかと言うと、今目の前に女の子が何やら困っているみたいなのだが声をかけるかどうか迷ってます!何故迷っているかと言うと、最近こう言ったパターンで犯罪者になるとか何とかをテレビで見たんです・・・まぁテレビで見ただけだからいっか、それじゃあ早速。

 

「お嬢ちゃん大丈夫かい?」

 

「お兄さん誰?」

 

「俺は要 結城って言うんだ、君は?」

 

「私は長崎 さよと言います」

 

「何やら困っているようだったから声をかけたんだが、もしかして迷惑だったかな?」

 

「いえ、実は困っていたんです」

 

「どうかしたのか?」

 

「実はここのショッピングモールの中にある音楽ショップに行こうと思って居たのですが、お恥ずかしいのですが一人でこういった所に来るのは初めてでして、あまりの人の多さと目的の場所がどこにあるのかが分からなくて」

 

「そうだったのか、良かったら俺が案内しようか?」

 

「良いのですか!?」

 

「ああ、それじゃあ早速行こうか」

 

「はい!」

 

「そんじゃあ逸れたら行けないし手繋いでおくか」

 

・・・あ、俺今物凄く変態な発言しなかったか?

 

「い、良いのですか?」

 

セーーーーーフ!!

 

「ああ、君さえ良ければね」

 

「それではよろしくおねがいします」

 

女の子が了承してくれたので俺は彼女の手を握って・・・握っては変か?まぁ掴んで?一緒にショップに向かうことにした、その途中で。

 

「あの、要さんは今おいくつなのですか?」

 

「俺は22歳の大学四年だよ、長崎さんは」

 

「フフッ、そよで構いませんよ、私は今中学三年生です」

 

「ほう、中学生とな」

 

「はい、おかしいですか?」

 

「いや、中学生にしてはえらく落ち着きがあると思ってな」

 

「学校のみんなからもよく言われます」

 

「中三って事は来年高校生か」

 

「はい」

 

「どこに行くんだい?」

 

「月ノ森女学園です」

 

「ほう、月ノ森か」

 

「ご存知なのですか?」

 

「まぁ知り合いが居るんだよ、今一年生だけどな」

 

「そうなのですか」

 

「何か困ったことあれば頼ると良いよ」

 

「はい!」

 

「うし、着いたな」

 

「あ、本当ですね」

 

「それじゃあ中に入るか」

 

「え」

 

「俺も適当に見ようかと思ってね」

 

「そうなんですね」

 

「いらっしゃいませ!結城くんじゃないか!」

 

「あ、店長おっすー」

 

「珍しいね一人で来るなんて」

 

「いや、一人じゃねーんだわ」

 

「そうなのかい?ん?その子と来たのかい?」

 

「そそ、何か困ってたみたいだから連れてきてあげたの」

 

「そうだったのかい、ゆっくり見ていっておくれ」

 

「は、はい!」

 

「それじゃあ俺は何か適当に見てくるから、君も色々見てきたら良いよ、何か困り事があったら話しかけておくれ」

 

「は、はい!」

 

「結城くんアドバイスとか出来るのかい?」

 

「何かその場のノリで!」

 

「はは!」

 

「それじゃあ適当に見させてもらうよ店長」

 

「ああ、ゆっくり見ていっておくれ」

 

「ほーい」

 

俺は店長に断りをいれて楽器やらを見に行った。

 

〜そよSIDE〜

 

「ほーい」

 

要さんはそう言って奥へ行ってしまいました、態度が軽い感じはするのですが何故か嫌な気分ではないんです。

 

「お嬢ちゃんもゆっくり見ていっておくれ」

 

「は、はい!あの!」

 

「ん?どうかしたかい?」

 

「要さんはよくここに来られるのですか?」

 

「そだね、よく色んな女の子と来ているよ」

 

「色んな女の子と」

 

「その言い方だと俺がたらしみたいじゃないっすか」

 

「はは!確かにそうかね!連れてこられてるが正解かな」

 

「気をつけてくださいよ」

 

「ごめんごめん」

 

「あの、要さんも音楽をやられてる方なのですか?」

 

「そうだよ、彼の事知らないかい?」

 

「は、はい、初めて知りました」

 

「はは!そうかい!そうかい!」

 

私が知らないことを言うと店長さんは何か嬉しそうにしていた。

 

「あ、あの私何か変なこと言ったでしょうか」

 

「いや、何もないよ、でも彼を知らない子も居るんだと思ってね」

 

「そんなに有名な方なのですか?」

 

「ああ!もちろん!なんてったって彼はCLOCKのボーカルだからね!」

 

「!?」

 

私は店長さんの言葉を聞いて驚きを隠せなかった、何故ならCLOCKと言えば全世界でも超有名なバンドなのだから、その中の一人と自分が一緒に居ることにさらに驚きが隠せなかった。

 

「ふふ、お嬢ちゃんも流石にこの名前を聞けば分かるかい」

 

「もちろんです!でも」

 

私もCLOCKの映像を見たことぐらいはあります、でも私が知ってるCLOCKのボーカルの方とはなんと言うか別人なのです。

 

「本当に本人なのかって疑っているね」

 

「!?」

 

「はは!まぁ疑いたくなるのも分かるよ、普段の彼とライブの時の彼は別人みたいだからね」

 

「・・・」

 

「でもちゃんと本人で合ってるよ」

 

「さっきからなーに話してんの?店長が喋り過ぎでこの子全然選べてないじゃん」

 

「そ、それは!?」

 

「この店長話し始めたら長いだろ?無視して良いからね」

 

「無視はひどくないかい」

 

「さ、君も色々と見てきたら良いよ、店長の相手は俺がしておくから」

 

「は、はい!」

 

私は要さんの言葉に返事をして目的の物を探すことにした。

 

「・・・」

 

色々と見させてもらったり、店長さんのご行為で弾かせてもらったりしたのですが、どれが良いのか分からなくなってます、どうしたら良いのでしょう、そう思った時にある言葉を思い出しました。

 

【何か困り事があったら話しかけておくれ】

 

私はその言葉を思い出し、勇気を振り絞って声をかけることにしました。

 

「あ、あの!」

 

「ん?良いの見つかったかい?」

 

「そ、それなんですが」

 

「良いものなかったかい?店長品揃え悪いって」

 

「そんな事一言も言ってないよね!?」

 

「ち、違うんです!」

 

「あ、違うんだ」

 

「何でちょっと残念そうなんだい」

 

「それで?どうしたんだい?」

 

「はい、いっぱい良かった物はあったのですが、どれが良いのかが分からなくて」

 

「あー、なるほど」

 

「そ、それでさっき何か困り事があったら話しかけてくれと言って頂いたので」

 

「なるほど、ちなみに何かあるんだい?」

 

「一応3つで絞りました」

 

「ほうほう」

 

「それでですね、よかったら一緒に選んでいただけないでしょうか」

 

「良いよー、店長も良いだろ?」

 

「もちろんだとも、僕がここで拒否したら職場放棄も良いとこだからね」

 

「っと言うことで、どれで迷ってるかな?」

 

「はい、実は」

 

私は絞った3つを出した。

 

「この3つなのですが」

 

「ふむふむ」

 

「結城君見ただけじゃ分かんないでしょ」

 

「バレた?」

 

「彼は完全感覚派の人間だからね、でも彼が感覚で良いと言ったものはどれも当たりだと思うよ」

 

「は、はい」

 

「ちなみに見た目でこれって言うのはあるの?」

 

「見た目ですか?」

 

「そそ、やっぱり自分で使うんだから見た目は大事っしょ」

 

「そうですね、見た目は・・・これですね」

 

「ほうほう、これね」

 

そう言うと要さんはそのベースを手に取り、弾き始めたのです。

 

「♪〜〜♪〜〜」

 

少しだけ弾いて終わってしまいました。

 

「なるほどなるほど、そんじゃあさっき弾いてたみたいだけど、弾いた感じはどれが良かった?」

 

「自分ではこれが弾きやすかったです」

 

「なるへそ」

 

要さんはそう言うとまた弾きはじめました、その後も色々と質問をされて、それに答えるを繰り返しました。

 

「そうだな」

 

しばらく続けると要さんはそう言って。

 

「俺がもし選ぶとしたらこれかな」

 

「これですか」

 

要さんがそう言って選んだやつは私が気にもしなかったやつでした。

 

「ああ、まぁこれは俺の感覚だけど、何かしっくり来たんでね」

 

「それは結城君の感覚じゃないのかい?」

 

「ちゃんと考えて選びましたよ、まぁこの子が選んだ3つではないのは確かだけど」

 

私は要さんから選んでもらったベースを弾いてみることにしました。

 

「・・・・!?」

 

凄い!とっても弾きやすいです、最初に選んだ3つももちろん弾きやすかったですが、こちらは段違いです、とても凄いです。

 

「どうかな?」

 

「はい!とても弾きやすいです!」

 

「それは良かった、まぁ見た目の好みは分からないけれど、俺はそれが良いんじゃないかと思ってね」

 

「はい!とっても気に入りました!」

 

「それは良かった」ニコッ

 

「///!?」

 

「それじゃあそちらで決まりかな?」

 

「あ・・・」

 

「ん?どうかしたのかい?」

 

「実は今日は見るだけだったんです」

 

「そうなのかい?」

 

「はい、それで良いものがあったらお父んとお母さんにお話をするつもりだったんです」

 

「まぁ確かに中学生がいきなりこれ買いますは厳しいわな」

 

「はい」

 

「ならこれは取っといてあげるよ」

 

「え!?良いのですか!?」

 

「もちろんだとも、それで買うにしても買わないにしても決まったらまた来てくれれば良いよ」

 

「ありがとうございます!」

 

「良かったじゃん」

 

「はい!」

 

「そんじゃあ今日のところはこれぐらいかな」

 

「はい!」

 

「うし、そんじゃあ今日のところは帰ろっか」

 

「分かりました」

 

「そんじゃあ店長、俺ら帰るわ」

 

「ああ、また来ておくれ」

 

「あーい」

 

「今日はありがとうございました!」

 

「ああ、また来ておくれ」

 

私は店長さんに挨拶をして要さんの後を追いかけました、その後は帰り道の途中までご一緒に帰っていただきました、途中で道が違うので要さんとはそこでお別れしました。

 

「また会えるでしょうか」

 

私は密かにそんな事を思うのでした。





そよちゃんの口調が分からない。

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