要 結城の日常   作:テンツク

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26話

拓さんに呼ばれた俺は、紗夜と美咲に焼くのをまかせて、拓さんのもとに行った。

 

「拓さん、どうかしましたか?」

 

俺がそう聞くと、拓さんの腕にいた風が腕から降りて、トテトテと歩いて俺の所に来た。

 

ポフッ

 

そんな音が聞こえそうな感じで俺の足に風が抱きついてきたので、俺は風を持ち上げる。

 

「どうした?風よ」

 

「にちゃ・・・・だこ」

 

「今してるがな」

 

「結城君を見つけた風が、どうしても抱っこしてほしいみたいでね。申し訳ないとは思ったんだけど」

 

「全然かまいませんよ。うちのとこは優秀な子達なんでね。・・・あそこと比べて」

 

「あはは・・・・」

 

俺はそう言って問題児グループを見た。拓さんも分かったみたいで、苦笑いしていた。

 

 

「結城さん、ちゃんと食べてる?」

 

そう言って来たのはリサだった。他にも有咲と友希那、千聖がいた。

 

「ああ、食ってるぞ」

 

「ホント?見てたけど、焼いてばっかだったじゃん?」

 

「お前も見てたのかよ」

 

「ちなみにこっちのグループは、羽沢さんと食べさせ合いしてたところまで全員で見てました」

 

「え?マジ?」

 

「「「「「「「「はい」」」」」」

 

「まぁ、だから何だって話だがな。気にしねーし。それより有咲」

 

「え、あ、はい。なんでしょうか?」

 

「あっちじゃなくて良いのか?」

 

俺はそう言って香澄達の方を指さした。

 

「・・・逆にあそこに入りたい人いるんですか?」

 

「まぁいねーわな」

 

「ここで良かったですよ。こんな時まであいつらの面倒とか勘弁ですよ」

 

「あはは・・・お前も、いや、お前らも大変だな」

 

「「あはは・・・・」」

 

「まぁそれに関しては頑張れとしか言いようがないな。あいつらだし」

 

「「ですね」」

 

有咲と沙綾は苦笑いをして、納得するしかなかったみたいだ。

 

 

「てか、千聖よ。お前は何をしてんだ?」

 

そう、なんか千聖が肉を掴んで俺の方に差し出している。

 

「いえ。結城さん、風ちゃんを抱えているから、食べれてないので食べさしてあげようかと」

 

その千聖の行動に何人かは「あーーー!」と言って叫んでいた。

 

「おいおい。ったく、まぁくれるんなら頂くよ」

 

そう言って、俺は差し出された肉を食った。

 

「ふふふ、どうです?」

 

「ああ、うまいぞ」

 

「そうですか♪」

 

そう言って千聖はルンルン気分で去って行った。去った後にリサ、沙綾、ひまり、彩、花音が、俺のところに来た。

 

「「「「「私も!!」」」」」

 

と言って肉を差し出してきた。

 

「そんな一気に食えねーよ」

 

俺が苦笑いをしてると、

 

「「大変ですね」」

 

有咲と友希那が二人でそんな事を言って来た。

 

「てめーら、半笑いで言っても説得力ねーんだよ!」

 

 

そんな感じでこっちでは楽しんでいた。

それより風さんや、あんたよくこの感じのとこで寝れるな。

 

 

ちなみにあの後ジャンケンで順番を決めて、俺は肉を食べていった。

 




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