要 結城の日常   作:テンツク

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273話

とある日の如月千聖の撮影での出来事。

 

「はいカット!それじゃあ次は一番のメインに行こうか!」

 

「え?何かありましたっけ?」

 

「次は!急遽構成に入れたキスシーンをやっていこうと思う!」

 

「キスシーン!?そんなの聞いてませんよ!」

 

「だって急遽入れることにしたからね!そのお相手も準備してるよ!」

 

監督の男がそう言うと一人の男が現れた。

 

「私の息子だ!」

 

「は?」

 

「キスシーンの相手は私の息子と行ってもらうよ!」

 

「嫌に決まってんだろ」

 

「「「「・・・え?」」」」

 

「何訳わかんねー事ほざいてんだ」

 

「ちょ!?千聖ちゃん!?」

 

「彩ちゃん止めないで」

 

「マネージャー」

 

「は、はい!?」

 

「この事は知ってたの?」

 

「えっと、それは〜」

 

「知ってたんなら最初から言えや!」

 

「ひー!?ごめんなさい〜!?」

 

「ちょちょ!?千聖ちゃん一旦落ち着いて!」

 

「そうですよ!一旦落ち着きましょう!?」

 

「落ち着いてられますか!何で訳の分からない男とキスシーンなんてやらなきゃいけないのよ!」

 

「そ、それは撮影だからであって!」

 

「んなもんキスシーンの相手ならこっちに決めさすのが普通だろ!な〜にが私の息子とやってもらいますだ!」

 

「チサトさん!怒りで口調がおかしくなてます!」

 

「あらあら、千聖ちゃん大荒れね」

 

「呑気なこと言ってないで豊川さんも説得してくださいよ!」

 

「え〜嫌よ〜」

 

「ガァァァ!!」

 

「「「「落ち着いて!」」」」

 

千聖が暴れるのを他のパスパレメンバーが止めている時の事だった。

 

「なんだ?取り組みちゅうか?」

 

一人の男が現れた。

 

「あら?結城じゃない、どうしてここに居るのよ?」

 

「拓さん忘れ物届けてくれって頼まれたんだよ」

 

「たっくんから?」

 

「携帯」

 

「あ!?それ私の!」

 

「ほれ」

 

「ありがとー♪」

 

「ったく、拓さんにあんまり迷惑かけるなよ」

 

「いや〜、失敬失敬」

 

「んで?何か揉め事か?」

 

「ちょとね〜」

 

「おい監督!」

 

「は、はい!?何でございましょうか!」」

 

「キスシーンやってやる!」

 

「ほんとですか!?」

 

「ただし!」

 

「はい!」

 

「相手はそこに居る人でだ!」

 

「えっと、京香ちゃんの隣りにいる子かな?」

 

「そう!その人とならやっても良いわよ!」

 

「あら、ご指名が入ったわよ」

 

「は?」

 

「あの〜、お願いがあるんだけど〜」

 

「えっと、何でしょうか」

 

「いまから撮影でキスシーンをするんだけど、千聖ちゃんの相手役になってもらえないだろうか?」

 

「俺がですか?」

 

「うん、千聖ちゃん君とならやってもいいって言っててね、どうだろうか?」

 

「でも俺ただの一般人ですよ?」

 

「大丈夫!そこはこっちで何とかするから」

 

「キスシーンって直でやんの?」

 

「嫌だったらこれでも使えば?」

 

「ラップ?」

 

「それをキスシーンの時だけ間に挟んでやれば大丈夫じゃない?」

 

「さぁ!兄さん!キスするわよ!」

 

「「「「異議あり!!」」」」

 

「却下!!」

 

「そんなの許されるわけないでしょ!」

 

「そうですよ!千聖さんズルいですよ!」

 

「そうだよ!息子さんとやればいいじゃん!」

 

「ワガママです!」

 

「うるさい!」

 

「「「「「!!!」」」」」ギャーギャー

 

「相変わらずやかましいな」

 

「相変わらずあんた好かれてるわね」

 

「やかましいだけだろ」

 

「それでどうだろうか」

 

「まぁ何かそれじゃないとダメみたいだし良いですよ」

 

「そうかい!ありがとう!」

 

・・・

 

「それじゃあキスシーンを始めるよ!よーい!はい!」

 

「あなたの事が大好きだったの!」

 

「ああ、俺もだ」

 

二人はそのまま抱き合いそして

 

「「・・・」」チュ

 

キスをした、本当ならば軽くキスをして終わりのはずだったのだが、何と千聖は。

 

「ン!ンチュ!」

 

「!?」

 

何と千聖は深い方のキスをしたのだった、あまりの出来事に結城は思わず驚きを見せた。

 

「!?」グッ

 

何とか千聖を引き剥がそうとするが謎の馬鹿力が発動して引き剥がすことが出来ないのだった。

 

「ン!・・プハ〜♥」

 

満足したような妖艶な表情を見せながら千聖は結城から離れた。

 

「「「「「「何しとんじゃ〜〜〜!?」」」」」」

 

パスパレメンバー初め、マネジャー、スタッフ達が一斉に千聖に向けて声を荒げた。

 

「何って、キスだけど?」

 

「違うよ!何でディープな方のキスをしてるのて聞いてるの!」

 

「あら?兄さんとキスすならこれぐらいは普通だわよ」

 

「これ撮影だからね!」

 

「関係ないわ!キスはキスよ!」

 

「死ぬかと思ったわ」

 

「結構ガッツリ吸われてたわね」

 

「話しと違うんだが」

 

「私もビックリよ」

 

スタッフ達は流石に取り直しだと思い再び演者達に化粧をしようとした時だった。

 

「良いね!!すっごく良いよ!!」

 

監督はと言うとあれでOKだと判断したのだった、その結果にスタッフ達は動きを止めたのだった。

 

「いやー良かったよ!すごく良いのが撮れたよ!」

 

「あらそうかしら、それなら良かったわ、ね?兄さん」

 

「なんとなくお前って自体で嫌な予感はしてたがな、まさかここまでやられるとは思わなかったわ」

 

「あら、それならその後の事もヤるかしら?」

 

「しねーよ!」

 

「それじゃあ最後のシーンを撮っていこうか!」

 

「ええ!」

 

その後は何事もなく順調に撮影は進み、撮影は無事に全部撮り終えることが出来たのであった。

 

後日このキスシーンの事で千聖はガールズバンド達から魔女狩りをされるのであった。

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