要 結城の日常   作:テンツク

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276話

山吹ベーカリーにパンを買いに行くと。

 

「兄ちゃん!!」

 

「おっと」

 

子供がいきなり抱きついてきた、よくよく見てみると沙綾の弟の純君だった。

 

「おいおいいきなりどうしたよ?」

 

「何か変な人達がうちに押し寄せて来たんだ!」

 

「変な人達?」

 

「何か恐い人達がうちに来てお母さんや姉ちゃんとかに迫ってるんだ!」

 

「な〜んか穏やかじゃないね〜(某黄色い猿風)」

 

「うし、それじゃあ様子見に行くか」

 

「早く!」

 

そう言われて俺は純君に手を引かれて中へと入っていった。

 

その頃中はと言うと。

 

「ちょと奥さん、ここは真島組の敷地なんっすわ、ここで勝手されちゃ困るんですわ」

 

「いきなりお店に押し寄せてきて何言ってるんですか!ここはもう何年も前に私達が建てたお店ですよ!それをいきなり!」

 

「でもここにちゃ〜んと証明書があるんっすわ、俺等の土地だって言うね」

 

「そんなの!偽装してるだけでしょ!」

 

「は〜、話しになりませんな〜」

 

「あたりまえでしょ!ここは私達のお店であり、家族の家何ですから!」

 

「はいはい、話しは事務所の方で聞かせてもらいますわ、おいお前ら」

 

「「「へい!」」」

 

「ちょっと!?なにするんですか!?」

 

「何って、俺等の事務所に連れて行くんやないか」

 

「ちょ!?何で私達まで!?」

 

「離して!」

 

「いや!」

 

「じっとしろ!殴られてーのか!」

 

「さぁ、それじゃあ行きましょか」

 

中に居たポピパメンバーと沙綾のお母さんが車に乗せられどこかに連れて行かれた。

 

「母さん!姉ちゃん!」

 

「おっと、ストップ」

 

「でも!」

 

「大丈夫、なんとかして助けるからさ」

 

「・・・うん、分かった」

 

「いい子だ、それより紗南ちゃんは?」

 

「部屋にいるよ、出てくるなって言ったおいたから」

 

「そっか、じゃあ純君は紗南ちゃんに着いていてあげて、多分心細いだろうから」

 

「うん、でも兄ちゃんは?」

 

「さっきも言っただろ、助けるって」

 

「・・・分かった!みんなのことよろしくね!」

 

「おう、任せとけ」

 

俺がそう言うと純君は紗南ちゃんの元へと向かった。

 

「さてと」

 

俺はとりあえず携帯を開いてあるアプリを開いた。

 

「まさかこんな形で役にたつとわな」

 

俺が開いたアプリはお互いの位置情報が分かる位置情報アプリだ、なんでこんなのを入れてるのかと言うと・・・・沙綾の奴が俺の動向を確認するとか言って無理や、お願いされて入れたんだよな〜、ちなみにガールズバンドメンバー全員入ってる、さらに言うとこのアプリは弦巻グループが作ったやつらしい。

 

「さてと、どこに行ったのかね、しっかし真島組か」

 

「なんや?ワイにようか?」

 

「え?」

 

いきなりだったので思わず素っ頓狂な声が出てしまったが、声の方を見てみると固めに眼帯をした男の人が立っていた。

 

「えっと、あなたは?」

 

「なんや?今自分が呼んでたやないか」

 

「えっと・・・・真島組?」

 

「そうや〜、真島組ちゅーんはワイの組の名前やで〜!」

 

「あなたが真島組のトップって事です?」

 

「そうやで〜、真島吾郎ちゅ〜ねん、よろしゅうな〜」

 

「あ、ども、要結城って言います」

 

「要ちゃんか、それで?ワイらがどうしたんや?」

 

「えっと、実はですね」

 

俺はさっきの出来事を真島さんに話した。

 

「ほ〜〜ん、それはホンマかいな」

 

「ええ、なので今から助けに行こうと」

 

「一人で行くつもりかいな?」

 

「いえ、警察と応援を呼ぶつもりです」

 

「・・・それはワイも着いて行ってええか?」

 

「え?でも」

 

「どうやらそいつらは勝手にうち組の名前使って最近やりたい放題やっとるみたいやねん、やからそ〜んな悪い子にはお仕置きせなアカンねんわ〜」

 

「・・もしかして真島さんって」

 

「しー!それ以上はアカンで〜♪」

 

・・・

 

一方連れ去られた彼女達はと言うと。

 

「私達をどうするつもりですか」

 

「ん?そうだな〜」

 

そう言いながら男はビデオカメラを持ち始めた。

 

「賠償としてこいつらとヤッてもらおうかな」

 

「「「「へへへ」」」」

 

「な!?そんな事出来るわけないでしょ!」

 

「そうよ!あんた達が勝手に言ってるだけでしょ!」

 

「は〜、まーだこの状況を理解できてないのかね〜、まぁ良いや本当の目的教えてあげるよ」

 

「な、何ですか!」

 

「それはね、こいつらにヤラれてる君達をこのビデオで撮ってゆくゆくはAV女優として売り込むんだよ!!」

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

「真島組なんて話しは放っから存在しないんだよ!すべてあなた達をここに連れ去るためだけの一芝居でしかないんだよ!」

 

「な!それじゃあ真島組って言うのは!?」

 

「そんなものこの世に存在してねーよ!でまかせに決まってんだろ!」

 

「そんな!?」

 

「酷い!」

 

「最低!」

 

「屑だね」

 

「こんな事して許されと思ってんか!」

 

「あぁ?誰も許してもらおうだなんて思ってねーよ、おいお前ら!」

 

「「「「へい!」」」」

 

男が号令を出すとその他の男達が彼女達に襲いかかった。

 

「離して!」

 

「いやー!」

 

「破らないでよ!」

 

「ダメ!」

 

「どこ触ってんだ!」

 

「やめて!」

 

彼女達の服を破られ、下着姿になってしまった。

 

「ふふふ、君達いい身体してるじゃないか、これならいい値で売れそうだね」

 

「その前に俺達がヤッちまっても良いんだよな?」

 

「ああ、でもあまりやりすぎるなよ、使い物にならなくなっちゃ売れなくなってしまう」

 

「へへ、その時は俺達がもらっちゃいますよ」

 

「そうだな、それじゃあ始めようか」

 

そう言って男がビデオカメラのスイッチを押し。

 

「それじゃあ開始だ」

 

男の合図と共に男達は一斉に彼女たちに襲いかかろうとした、だが次の瞬間。

 

バン!

 

「カチコミだー!!」

 

っと入口の扉が勢いよく開けられ、一人の男が現れたのだった、そう結城である。

 

「な!?なんだ貴様は!?」

 

「俺の事なんてどうでも良いんだよ、それよりえらく好き勝手やってたみたいだな」

 

「はん!お前には関係ないことだ」

 

「それがそうでもないんだよな〜、こいつらは俺の知り合いなもんでな、とりま返してもらうぜ」

 

「お前一人で何が出来ると言うのだ!」

 

「残念だけど一人じゃないんだよな〜」

 

「は?何を言って!」

 

「これが目に入らない?」

 

すると結城の後ろから黒服が5人と警察が10人現れた。

 

「な!?何で警察がここに!?それにその黒服は!?」

 

「お、さすがのお前でも黒服さん達の事知ってるみたいだな」

 

「ち!おいお前ら!こいつらをなんとかしろ!」

 

「「「「「皆殺しじゃーー!!」」」」」

 

「それじゃあこっちは任せても良いですかね?」

 

「承知いたしました、お前たち!」

 

「「「「は!」」」」

 

「さて、あっちは黒服さんと警察に任せてっと、おい」

 

「ひ!?こ、こっち来るな!」

 

そう言うと主犯の男はそそくさと逃げ出したのだった。

 

「追われなくてよろしかったのですか?」

 

「うん、あっちにはあの人がいるからね」

 

「あの人?」

 

「それよりどんな感じかな?」

 

「もう片付きました」

 

「え?早くない?」

 

「雑魚でしたので何ともございませんでした」

 

「そっか、大丈夫か?」

 

「「「結城さん!」」」

「兄さん!」

「お兄ちゃん!」

 

「うわぁっと!」

 

結城が彼女達に声をかけると彼女達は一斉に結城に抱きついたのだった。

 

「結城さんありがとうございました」

 

「いえいえ、お礼なら純君に言ってあげてくださいよ」

 

「純にですか?」

 

「純君が助けを求めてくれたからこの状況を知れたんでね」

 

「そうだったんですか」

 

「うっし!そんじゃあ帰りますか!」

 

「我々がお送り致しましょうか?」

 

「いえ、警察のみなさんはあのカス共をよろしくお願いします、こっちは俺と黒服さんとで大丈夫なので」

 

「は!了解しました!」

 

「うっし、そんじゃあ帰るか・・・てかこの格好で帰るって言ってもな」

 

「それならば市ヶ谷様の蔵何かはいかがでしょうか」

 

「有咲の家の蔵?」

 

「はい、そこなら誰にも見られずに入ることが出来るかと」

 

「そっか、それじゃあお願いしていいですかね」

 

「承知いたしました」

 

その後結城達は黒服が用意した車に乗って有咲の家の蔵へと向かったのだった。

 

・・・

 

「うっし、到着っと何とかバレずに来れたな」

 

「お兄ちゃんありがとうね」

 

「おうよ」

 

「でも何で私達の場所が分かったんですか?」

 

「沙綾に一方的に入れられた弦巻グループ特製のアプリでだよ」

 

「確かにそんなのあったね」

 

「でもそれのお陰で私達助かったんだもんね」

 

「だな」

 

「どんなお礼をすれば良いでしょうか」

 

「別にお礼なんていりませんよ」

 

「そんな訳にはいかないよ!」

 

「そうだよ!」

 

「っとは言ってもな」

 

「それじゃあこれしかないな」

 

「これとは?」

 

ドン!

 

「うお!?」

 

彼女達は結城にのしかかったのだった。

 

「いてて、何すんだよ」

 

「やっぱり私達の♪」

 

「お礼と♪」

 

「言ったら♪」

 

「これしかないよね♪」

 

「だな♪」

 

「テクニックなら任せてね♪」

 

「おい、お前らまさか!」

 

「「「「「「私達のお礼をちゃーんと受け取ってね♪」」」」」」

 

「やっぱりこうなるのかよ〜〜!」

 

・・・あぁぁーーーー!!




一方逃げた男はと言うと。

「はぁ、はぁ、ここまで来れば」

「ここまで来ればなんなんや?」

「!?誰だお前は!」

「誰や言われても、自分がよーく知っとるやろ」

「はぁ?お前みたいなおっさんなんか知るわけ無いだろ!」

「そうかいな、それじゃあ自己紹介せなアカンな〜」

「だから!」

「ワイの名前は真島吾朗ちゅうねん、真島組の親分やっとんねん」

「な、な!?」

「な〜?お前さんよ〜知っとるやろ?なんせうちの組のもんや言っとるらしいんやからの〜」

「そ、そんな!?」

「んで?お前ら?こんなやつうちの組におったかの?」

「いえ、こんなやつ見たことありませんね」

「だよな〜」

「あ!・・・あ!」

「ずいぶんとうちの組の名前を使って色々やっとったみたいやないか」

「そ、そんな!?」

「もちろん組の名前を勝手に使ったんやから、落とし前ぐらいつけてくれるんやろうな?」

「い、いや!?」

「嫌やないで、そんじゃ行こっか、おい」

「「へい!」」

「や、やだ!?死にたくない!?ごめんなさい!もうしませんから嫌だーーー!!」

その後男がどうなったのかは誰も知る由もないのであった。

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