要 結城の日常   作:テンツク

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28話

あれから何とか友希那を元に戻し、ミユを渡すと、さっきまでのキャラ崩壊とは別にキャラ崩壊をした。まぁさっきよりましか。

 

それから友希那をリサに任せて、俺は問題児グループのとこに向かった。

 

「よう、ちゃんと食えてっか?」

 

「「結城さん!」」

 

俺は巴とあこに飯を食えてるのか聞いた。

 

「肉はあまり食べれてないですね・・・。あれが・・・」

 

と言って巴は問題児五人の方を見た。

 

「あこ達も食べたいね・・・」

 

「ちょっと待ってな」

 

そう言って俺は問題児のもとに行き、

 

「おーいお前ら、勝手に取り合いすんのは構わんが、肉食えてねーやつもいるんだから、分けてやれよ」

 

「結城じゃない、そんなの関係ないわ!これは戦争なのよ!食うか食われるかなのよ!」

 

「「「「「そうだそうだ!」」」」」

 

「あぁ!?なんか言ったか?聞こえなかったが?」

 

「え、えーと・・そのー・・」

 

「香澄?なんか言ったー?」

 

「いや!・・・そのーー」

 

「たえ・・・は良いや、めんどいし」

 

「え!!!」

 

「こころ?はぐみ?」

 

「「え、えーーーーと・・・」

 

「そうかそうか・・・・てめーら全員説教じゃーー!」

 

「まずいわ!結城がキレた!みんな逃げるわよ!」

 

「「「「「了解!」」」」」

 

そう言って問題児達は屋敷の中に逃げて行った!それを見た俺は二人のもとに戻り。

 

「さーて、これで食えるだろう」

 

「「あはは・・・」」

 

「じゃ、俺はあいつらを追いかけるから食っちまいな」

 

「「はい!」」

 

「ちなみにお前もな、薫」

 

「なに、私ならお肉など食べなくとも平気だぞ」

 

「横目に肉を見ながら言っても説得力ねーからな」

 

「ああ、なんて儚いんだ」

 

「お前の頭の中がすでに儚く散ってるんだろうが、ったく」

 

そう言って俺はあと一人のもとに行き。

 

「焼くのはこいつに任せて、食っちまいな」

 

そう言って俺はモカの首根っこを持ち上げて言った。

 

「ふふふー、私は食べる専門なのだー」

 

「そうかそうか、ならすこし俺と、お・は・な・し、しようじゃないか」

 

笑顔でそう言うと、モカは何故か震えあがっていた。・・・はて?なんでそんなにビビッているのかな。

 

「で?どうする?」

 

「焼きます焼きます!ぜひ焼かせていただきます!」

 

「よろしい、んじゃ後は頼んだぞー」

 

そう言って俺は屋敷の中に入って行った。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今私とはぐみは怒った結城から逃げるために屋敷の中にいるわ。

 

「こころん、さっきの結城くん怖かったね」

 

「そうね、見つからないようにしないといけないわね」

 

「あ!こころん!ここに隠れよっか?」

 

「良いわね!ここにしましょう!」

 

そう言って私達はご飯を食べる大きなテーブルの下に隠れたわ。

 

「ここなら大丈夫じゃないかな?」

 

「そうね!きっと大丈夫よ!」

 

「そうか、なにが大丈夫なんだ?」

 

「それは結城くんから隠れることだよ!」

 

「そうよ!見つかったら怒られちゃうわ」

 

「そうかそうか、ここなら大丈夫そうか?」

 

「「うん!/ええ!・・・・え?」

 

私達は恐る恐る声の聞こえる方を見るとそこには。

 

「ハーーーイ!」

 

結城が手を挙げながら後ろに立っていたわ。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

キャーーーーーーー!

 

 

 

今私とおたえは二人で結城さんから逃げている。その途中で誰かの悲鳴が聞こえてきた。

 

「おたえ、さっきのって?」

 

「うん、こころとはぐみだね」

 

「こころんとはぐーだよね。やっぱり。それよりなんでおたえまで逃げてるの?なんか飽きれられてたのに」

 

「なんとなく?」

 

「いや、私に聞かれても」

 

そんな話をしながらこころんのお屋敷の中を歩いていると、曲がり角に着いたので、その角を曲がると

 

 

ドンッ!

 

誰かにぶつかってしまった。

 

「うわ!っと、大丈夫で・・す・・か・・」

 

「・・・・・・・・」

 

「ああ、今大丈夫になったよ」

 

そう言ってぶつかった人物、結城さんは私とおたえの頭を鷲掴みにして。

 

「それじゃあ、O・HA・NA・SI・しようじゃないか」

 

そう言っている結城さんの顔は笑っていなかった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

今私と日菜ちゃんで激おこの結城から逃げてる。

 

「さっきの結城さんすごかったですね!」

 

「あれはガチギレてたわね。捕まったらなにされるか」

 

そうみんなは知れないかもしれないけど、あの状態の結城は本気で怖いのよね。

 

「とりあえず、私達は捕まらないようにしないといけないわ」

 

そうさっき何人かの悲鳴が聞こえたのよね、多分捕まったんだと思うわ。

 

そんな感じで逃げていると、お屋敷の使用人らしき人がいた。

 

「おや?これはこれは、こころ様のご友人の方ですか、どうかなされましたか?」

 

「いえ、すこし鬼ごっこをしておりまして」

 

「そうですか、ちなみにどなたが鬼で?」

 

「私の弟なんです」

 

「そうですか」

 

「うん!なんかるん!って感じの顔なんだ?」

 

「そうですか・・・・それはこんな顔かなーー?」

 

そう言って使用人さんは眼鏡と帽子を外した。するとそこにいたのは

 

「結・・・城・・」

「結城・・・・さん」

 

「さてとこれで最後だな」

 

そう言って結城は私と日菜ちゃんの頭に、

 

ゴツン!

 

 

ゲンコツをお見舞いしたのだった。

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

あれから逃げた全員を捕まえ、たえ以外を説教した・・・・なんでたえはしないのか?そんなの決まってんじゃん・・・こいつ寝てんだもん、怒る気も失せたんだよ。

 

 

 

 

そんな感じでハチャメチャな焼肉大会は終わりを迎えましたとさ。

 






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