「ねぇみんな、今週の土曜日って暇かな?」
っと突然高松燈がそう言った。
「どうしたの燈?」
「お父さんがね、会社の人から動物園の入場チケットをもらってね、2人分しか無いんだけどどうかなって思って」
「そうなんだ〜、ごめんね、土曜日は友達とお買い物に行く予定なんだ」
「私も家族でキャンプに行く予定なの」
「新作抹茶パフェを食べに行く!」フンッ!
「私も土曜日はバイトだ、ごめん燈」
「ううん、仕方ないよ急に言ってごめんね」
「先輩たちに聞いてみたら?」
「そうだね、そうしてみる」
この日のMyGOの集まりはお開きとなった。
・・・
「はぁ〜」
高松燈は後日に他の人にも声をかけたがみんな何かしら予定があったため燈は公園でブランコに乗りながらどうしようか考えていた。
「みんな予定があって誰も見つからなかったな、このチケットどうしよ」
折角父親から好意でもらったもの無下には出来ないと思っては居るものも、最悪一人でも行こうと思っていた時だった。
「燈?」
「え?」
突然声をかけられた燈は声をかけられた方を見てみると、そこには結城が立っていた。
「結城さん?」
「何してんだこんなとこで」
「うん、ちょっと考え事をしてた」
「考え事?」
「実は・・」
燈は結城にこれまでの経緯を話した。
「なるほどな、それでどうしようか悩んでたと」
「はい」
「って事はそれはほぼほぼただの紙切れになるってことか」
「そうなります」
「そっか・・・んじゃあ一緒に行くか」
「・・・え?」
「いや、誰も行く相手居ないんだろ?それにこのままだったらそのチケット意味なくなっちまうし、親父さんもお前一人で行くためにあげた訳じゃねーだろうしな、ダメだったか?」
「いいえ!!全然です!!一緒に行きましょう!!」
「んじゃあ決定だな、っても明日だけどな、楽しみなあまり寝られませんでしたとかはやめてくれよ」
「♪〜〜♪〜〜」
「聞いちゃいねーや」
こうして高松燈は偶然的にも結城とのデートにこぎつけたのであった。
・・・
そして当日、高松燈はと言うと。
「♪〜〜♪〜〜」
何と先に待ち合わせ場所に到着して待っていたのだ、結城の懸念はどこへやら、当の本人は昨日の10時には就寝し、朝の7時に起床、バッチリ朝ご飯と気合の入ったメイク・・・はしないで少し直す程度の手入れをし、バッチリな状態でこの日に望んでいたのだった。
「おう、すまん待たせたか」
「いえ♪全然待ってないですよ♪」
「そうか、そんじゃあ行くか」
「はい♪」
「・・・燈や?」
「何でしょうか?」
「なーんでそんなに腕を絡ませる?」
「うふふ♪」
「聞いてねーや」
その後二人はそのままの状態で動物園に向かった。
「いらっしゃいませ♪チケットの拝見よろしいでしょうか♪」
「これです」
「二枚ですね♪それではお楽しみくださいね〜♪」
「さてと、どこから見ていくか」
「色々見て周りましょう♪」
「そうだな、時間はたっぷりあるからな」
「はい♪」
そこから二人はとりあえず歩いてみる。
「ここは・・・キリンか」
「すごく・・・大きいです」
「どっちかと言えば長いか、確かに大きいが」
「あんなに高いところ草を食べるんですね、スゴイです」
「次行くか」
「ですね」
「ここはライオンだな」
「結城さん見てください!!あそこのライオンのカップルが”ピー”してます!!」
「デケェ声で何言ってんだお前は」ベシッ
「あいた!?ごめんなさい、つい」
「ついじゃねーよ、ったく」
「あ、あそこ見てください、トラがいますよ」
「見に行くかってはえーな」
その後も二人は色々と見て周った。
「いろいろと見ましたね」
「そうだな、ん?」
「どうしました?」
「ほれ、これ」
「えっと・・・・は!?」
結城が見つけたのはペンギンのショーを開催するという看板だった。
「確かお前ペンギン」
「見に行きましょう!!今すぐに行きましょう!!」
「分かった分かった、って!?引っ張んなってのーーー!!」
・・・・
「只今よりペンギンたちによるショーを行います♪みなさん楽しんでいってくださいね〜♪」
「うわぁー!!見てください!!ペンギンですよ!!」
「そうだな、ペンギンってあんな感じなんだな」
「パタパタして可愛いですね♪」
「だな」フフッ
「それではこれよりペンギンたちによる水中ショーをお見せしたいと思いますので成功したらみなさん大きな拍手をお願いしますね〜♪」
その言葉と共にペンギンたちはプールみたいなところに入っていき、そこからは色々な演技を披露したのだった。
「それではこれよりペンギンたちとの写真撮影を行いたいと思いますので撮りたい方はこちらまでお越しくださいね♪」
「行くか?」
「もちろんです!!」
「へいへい」フフッ
その後二人は列に並び自分たちの番が来るまで待つことにした。
「はい次の方〜♪お!お次はカップルさんですね〜♪ささ!どうぞどうぞ♪」
結城たちの番になり、先導された場所に向かった。
「それじゃあこの子を挟むようにして屈んでもらえますか〜♪」
「こうかな?」
「それでお二人はもっとくっついちゃいましょう♪」
「これで良いか」
「あ///」
「お!良いですね〜♪それじゃあ撮りますよ〜♪はい、チーズ♪」
カシャ!!
・・・
「ともりん、そう言えば動物園のチケットはどうしたの?」
「うん、ちゃんと行ってきたよ」
「楽しかった?♪」
「うん♪とっても楽しかったよ♪」
「ごめんね、ホントだったら私が一緒に行きたかっただけど」
「ううん、立希ちゃんはバイトで忙しんだから、仕方ないよ」
「ありがとう燈」
「結局誰と行ったの?」
「楽奈ちゃんが気にするなんて珍しいね」
「私達以外友達がいないであろうともりが誰と行ったのか気になる」
「先輩たちも居るでしょうが」
「それで?燈ちゃんは誰と行ったの?」
「結城さんとだよ」
「「「「・・・・は?」」」」
「え?今結結城さんって言った?」
「え、うん言ったけど」
「え?それは燈の妄想ではなくて?」
「ほんとに行ったよ、ほら」
そう言って燈はその日撮ったペンギンと結城との3ショットの写真を見せた。
「ね?」
「ほんとだ」
「そんな・・」
「やらかした・・」
「そうだった、その手があったんだった」
「ふふん!!」
四人は落ち込み膝を着き、燈はと言うと何故かドヤ顔で四人のことを見下ろしていたのだった。
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