要 結城の日常   作:テンツク

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299話

何か姉貴から連絡があってパスパレのマネージャーが風邪引いたから代わりに行ってくれって言われたんだが、おかしいだろ。

 

「まぁ行かなかったら行かなかったで後々面倒だしな」

 

なんて考えながら目的の場所に付いた。

 

「あ!結城さん!」

 

「あ、どうも」

 

「京香さんからお話は聞いています」

 

「それで?俺は何をすればいいと?」

 

「作業はこちらでやりますので、あの子達のこと見てもらっても良いですか」

 

「良いですけど、何であいつらちょっと落ち込んでんだ?」

 

「ああ、それはですね」

 

「ん?」

 

話しを聞くとどうやら何かアイドルの大会?みたいなのがあるらしくそこで同じ事務所のグループと対戦しあいつらが勝ったと、そんでその負けた子達の為に必ず優勝すると言ったらしいんだが、どうやらマネージャーさんがそれはやめろみたいなことを言ったらしく、その後もなんやかんやあったとのことらしい。

 

「ふ〜ん、なるほどね」

 

「結城さんのことを見れば彼女達も元気になるかと」

 

「まぁ良いですけど」

 

そう言って俺はあいつらの元に向かった。

 

「ようお前ら」

 

俺がそう言うと。

 

「お兄ちゃん!!」

「「兄さん!!」」

「「結城さん!!」」

 

俺に気づいて驚きを表す。

 

「な〜に湿気た面してんだよ」

 

「実はね」

 

「ああ、マネージャーさんと言い合いになったんだろ?」

 

「知ってるの?」

 

「今さっき聞いた」

 

「兄さんはどう思ますか!!ヒドイと思いませんか!!」

 

「そうか?俺は正しいと思うが?」

 

「「「「「え?」」」」」

 

「だってお前らその負けたグループの子達の為に頑張るって言ってんだろ?」

 

「そ、そうだよ!」

 

「でもさ、それってその子達がお前らに頼んだことなのか?」

 

「そ、それは」

 

「同じ事務所だからって別にお前らがステージだっけ?に立った所でその子達が満足するのか?」

 

「「「「「・・・・」」」」」」

 

「まぁ何かボーカルを日菜にするとか言ってるらしいけどそれは俺も反対だな」

 

「「「「「!!」」」」」

 

「だってさ」

 

「「「「「ゴクリ」」」」」

 

「ボーカルじゃなくなった彩って何も出来ねーからいらねーじゃん」

 

「「「「「・・・はい?」」」」」」

 

「いや、お前らはさ、やっぱり彩がボーカルでテンパって何かしらやらかすのがお前らだろ?」

 

「「「「「違うけど!?」」」」」

 

「あれ?違ったっけ?」

 

「まぁ確かに彩ちゃんはいつも危なっかしいけど」

 

「確かに彩さんは音程を外したりしますけど」

 

「確かに彩ちゃんはよく歌詞を忘れてエアーで歌ったりするけど」

 

「確かに彩さんはボーカル以外出来ないと思いますが」

 

「みんな酷くない!?」」

 

「それにさ」

 

「「「「「うん?」」」」」

 

「お前らその子達の気持ちを背負ってって言うけどさ」

 

「「「「「うん」」」」」

 

「別に背負えるほどの実力なくね?」

 

「「「「なぁ!?」」」」」

 

「そりゃあその大会で圧勝出来るほどの実力があるなら話は別だが、別にそうじゃねーんだろ?」

 

「「「「「・・・」」」」」

 

「まぁ俺はお前らが優勝できるなんて思ってないからよ」

 

「「「「「はぁ?」」」」」

 

「まぁ簡単な話し、お前らはその子達の為にそのステージに立つんじゃなくて、そのステージに立った後にあなた達の為にこのステージを盛り上げますみたいな感じで良いだろ、はっきり言うがお前らがそんな責任負いながらまともに出来るとは俺は思えんがな」

 

「うふふふふふふふふ、それはつまり私達が絶対に優勝出来ないって言いたいのかしら」

 

「こえぇ〜よ、まぁ今のお前らなら無理だろうな」

 

「ふふふふふふ、あはははははは!!やーってやろうじゃないの!!」

 

「「「「千聖ちゃん/さん!?」」」」」

 

「そんな事言われて我慢出来る私じゃないのよ、やってやろうじゃないの!!覚悟しときなさい!!絶対に優勝して兄さんの”ピー”を”ピー”して、”ピー”して”ピーーーーー”させてやるんだから」

 

「おいアイドル、発言には気をつけろよ、絶対にアイドルがして良い発言じゃねーだろ、一人の人としてもアウトだろ」

 

「うふふふふ♪あ〜楽しみねぇ〜♪”何発”ヤッてもらおうかしらね♪」

 

「何か変なスイッチ入れちまったみてーだな、なぁお前ら」

 

「・・・」ゴニョゴニョ

「「「「・・・」」」」ウンウン

 

「何してんだ?」

 

「そりゃあもちろん」

 

「「「「私達が優勝したらナニをしてもらうからだよ・・・グッフッフッフ////」」」」

 

「・・・あ、これマジでいらねー事言ったかも」

 

その後元気を取り戻した?あいつらは無事に仕事を完了させたのだったんだが、合間合間でこっちにいやらしい視線を送ってくるんじゃありません。

 

〜数日後〜

 

あれから数日が経ち、今日は前に風邪で休んでたマネージャーさんに姉貴経由で呼ばれたので事務所に向かった。

 

コンコン

 

「あ!どうぞ!」

 

ガチャ

 

「お邪魔しま〜す」

 

中に入ると一人の女性が待っていた。

 

「あ、ども」

 

「どうぞお座りください」

 

「それじゃあ」

 

俺はソファーに座ってその人と対面した。

 

「この前は本当にありがとうございました」

 

「いえ」

 

「あ、すみません、私パスパレのマネージャーをしております、東中野ナオと言いますこの度は彼女達を救っていただきありがとうございました」

 

「あ、、どうも・・・・救った?」

 

「はい、以前私は彼女達と少し意見の違いと言いますか、少しあまり良くない状況だったんですが、あの日以降彼女達が少しですが考えを改めてくれまして何か吹っ切れた用になったんです」

 

「そうですか、それは良かったです、それにあなたがあいつらにあんな発言したのって俺の勘になりますけど、自分が同じ立場になったからじゃないですか?」

 

「!?」

 

「その反応は図星ですかね、まぁ別に深く聞く事はしませんけどね」

 

「そんな事まで分かるんですか?」

 

「分かると言うか、そういうのって実際に経験してないと言い切る事なんて出来ないと思うですよね、だからそうなのかな〜って思っただけです」

 

「・・・そうですか」

 

「まぁ何かあったら、お話ぐらいなら聞きますよ」

 

「そうですか・・・ありがとうございます、あの!」

 

「はい?」

 

「良ければお電話番号を教えて頂いてもよろしいでしょうか」

 

「番号っすか?ええ、良いですよどうぞ」

 

「・・・ありがとうございます」

 

「まぁ何か相談事あればご連絡ください、話し相手ぐらいにはなると思うんで」

 

「はい、その時はよろしくお願いします」

 

「それじゃあ俺はこれで失礼しますね」

 

「はい、ありがとうございました」

 

「あいつらの相手は面倒だと思いますので頑張ってください、応援してますので」

 

「兄さん」

 

「!?」

 

「こえーよ、いつから居たんだよ」

 

「連絡先を交換する時からよ」

 

「そうかい、んで?何か用事があんのか?」

 

「いえ、ないわ」

 

「じゃあ何で来たんだよ」

 

「兄さんがマネージャーを誑かさないかを確認してたのよ」

 

「はいはい、次あんだろ、さっさと行くぞ」

 

「んも〜♪兄さん大胆なんだから♪」

 

「アホなこと言ってんじゃね〜よ」ビシッ

 

「いた!?も〜」

 

「お前がくだらないこと言ってるからだろうが、ったく」

 

「・・・」

 

そんな二人の風景を見ながらマネージャーもとい東中野ナオは何かを考えるのであった。

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