要 結城の日常   作:テンツク

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31話

 

あれから1時間半ぐらい高速を走っている。それにしても喉が渇いたな、飲み物買っとけば良かった。まぁもうすぐで休憩のために寄るサービスエリアに着くからそこで買うとするか。

ちなみに車内では後ろで熟睡している蘭とモカを除いた、俺を含めた4人で話をしたり、しりとりをしながら楽しく移動していた。

 

「もうちょいでサービスエリアに着くが、お前らまだ平気か?」

 

「「「大丈夫です!」」」

 

「なら良かった、もう少しだから辛抱な」

 

「「「はーーい!」」」

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

それから数十分走らせ、今は目的のサービスエリアにいる。人はそこそこだが、そこまで多いと言う訳ではない感じだ。

 

「それじゃあ蘭とモカを起こして休憩にしようか。あんまり長くいても、向こうで遊ぶ時間が無くなっちまうから、10分、15分ぐらいで良いか?」

 

「「「はい!」」」

 

「「・・・・・はい」」

 

「それじゃあ各々解散。時間になったら車に集合な」

 

そうして各々で休憩をすることにした。俺はとりあえず飲み物と何かつまめるものを買いに建物内に入った。

 

「えっと、エナドリと黒烏龍と、後はパンでいっかな」

 

そうして買うものをカゴに入れて、レジに行くと、つぐみが一人で並んでいた。

 

「あれ?つぐみ、一人か?」

 

「あ!はい!みんなのために飲み物を買おうかと思いまして」

 

「それは別々で良いような気がせんこともないが、そう言う事なら一緒に入れな。金は払ってやるから」

 

「え!?そんな、ご迷惑じゃ」

 

「お前は前から少し気にしすぎだ。甘えられるときに甘えときんしゃい」

 

俺はつぐみの頭を撫でながら、促すように言った。

 

「そ、そうですか?なら、お願いします////」

 

「おう、お願いされた」

 

そうして買い物を済ませた俺とつぐみは、外に出て他の奴らを探した。すると、

 

「あ!あそこに巴ちゃんとひまりちゃんがいますよ!」

 

「ホンマやな。なら行くか」

 

「はい!」

 

俺とつぐみは二人に近づき。

 

「なんかいいもんは見つかったか?」

 

「あ!結城さんとつぐ!」

 

「これを見てたんですよ」

 

そう言われて見たのは、このサービスエリア限定と書いてあるソフトクリームだった。

 

「このサービスエリア限定って書いてありますね」

 

「だな。買うのか?」

 

「はい!今、蘭とモカを待ってるんです!」

 

「あいつらは?」

 

「今、トイレに行ってます、これを買うと分かったらなんか行きたくなったらしいですよ」

 

「そうか」

 

少し待つと二人が来て、みんなで味選びを始めた。

 

「私は抹茶かな」

「私は~バニラ~」

「あたしチョコ!」

「あたしはミックスかな」

「私はこのチョコチップって言うのにしてみようかな」

 

「決まったか?」

 

「あ、はい!決まりました」

 

「なら、注文してしまいな、奢ってやるから」

 

「「「「「ホントですか!?」」」」」

 

それを聞いて五人は注文をして、最後に俺も注文をしたすると次々に渡って行き、最後に俺のが来た。ちなみに受付と受け取るところは別々みたいだ。

 

「合計七点で2100円になります」

 

・・・・・・ん?

 

「あれ?一つ多くないですか?」

 

「いえ、ご注文は全部で七点ですね」

 

なぜ一つ多いのかが気になったが、俺はちょうどで支払い、アイスを受け取り、みんなの元へと戻った。

 

「おう、おまたせ」

 

「「「「「あ!ごちそうさまです!」」」」」

 

「おう、気にすん・・・・な?」

 

俺は返事をする途中で一つ気がかりな物を見た。それはモカの手にあるものだ。何故かあいつの手にはアイスが二つあるのだ。

 

「おいモカ、なんでお前二つ持ってるんだ?」

 

「「「あはは・・・」」」

 

「だからあれほど言ったのに」

 

「これですか~?これは結城さんがごちそうしてくれので~二つ頼んじゃいました~」

 

こいつはいったい何をほざいてやがるんだ。一言言えってーの。俺はすこしブチッときたので、モカの耳元に行き、

 

「・・・・・・・・・」

 

小声であることを伝えて離れた。

 

「さて、買うもん買ったし。出発するか」

 

「「「「・・・・はい!」」」」

 

俺達は車へと歩き始めた、モカはと言うと。

 

「え?あ、え、えっと、待って、待って~~!それだけは!それだけは~~ご勘弁を!ごめんなさい!ごめんなさーーーーーーーーい!!」

 

俺の先ほどの言葉に、普段のモカでは出さねーような声を這いつくばって、手を指し伸ばしている体制で、出していたのだった。

 






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